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「本を囲んだ語り部屋」2024/6/2稲盛和夫さん『生き方』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋」
6/2は稲盛和夫さんの『生き方』を取り上げました!!

本書は著者である稲盛和夫さんが混迷の世相においていかに生きるかについて語った一冊です。flier要約の中ではこちらの言葉が非常に印象に残りました。

『私たちはその役割を認識し、人生において努めて魂を磨いていく義務がある。生まれてきた時より、少しでもきれいな魂になるために、つねに精進を重ねていかなければならない。それが、人間は何のために生きるかという問いに対する回答でもある。』

語り部屋では冒頭、この本のメッセージをどのように受け取るかについて語り合いました。稲盛さんという大きな存在を考えると、この本にあるすべてのメッセージを真正面から受け止めたくなりますが、一方で重たく受け止め過ぎないというスタンスは大事なように思いました。稲盛さんのメッセージは「自分の人生を生きる」ということのように思います。一人ひとり経験が異なるからこそ、稲盛さんの言葉であってもいい意味でカギ括弧に入れて自分の人生に照らし合わせてみることが大事なように思いました。

そして前回取り上げた『死ぬ瞬間の5つの後悔』ともつなげながら、人生を充足させていくことについて深めていきました。その中で、モデレータ仲間からの途中途中で人生を精算することが大事というお話は印象に残りました。ポートフォリオという視点を持って自分の人生を振り返ってみると、自分が何を重きを置いて人生を過ごしているかに気づくことができます。そしてなぜその重心なのかを考えてみると、自分が見ているもの、また見えていないものにも気づくことができるように思います。またそのポートフォリオの軸自体に対してもなぜその軸なのかという問いも浮かんできます。仕事とプライベートという軸があるとすれば、それは相反するものなのかという気づきもあり、軸自体も改めて再設定する良い機会にもなると思いました。経験の中で、自分なりのポートフォリオをアップデートしていくことが人生の充足のためには大事なように思いました。

最後は「利他」という言葉の意味について語り合いました。稲盛さんは「利他の心で生きる」ことの大切さを述べられており、利他の精神がめぐりめぐって自分にも利をもたらすという言葉が要約にもありました。一方では利己と利他は相反するもののように捉えてしまいますが、本質は重ねることにあるように思いました。楽天大学の仲山さんも「自己中心的利他」という言葉を言われていますが、自己が満たされているからこそ他者を満たすことができるように思います。だからこそ、いかに自分を満たすために、しっかりと自分に正直に生きていくことが大事だと感じました。稲盛さんの「きれいな魂」という言葉が心に残る語り部屋となりました。


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