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VIVA FESTとそれを取り巻くラスベガス事情レポート

VIVAFESTとはラスベガスで行われるサーカスフェスです。

2024年3月、ストリップ中心から車で30分かかるヘンダーソンにほど近いところでテントを張り、4日間行われました。そんな立地なので、一般客はほとんど居ないような業界向けフェスに見受けられました。

ラスベガスは砂漠なので周りに何も無い
テント前で記念撮影

テントは本番用テント、ロビー、控え室の3つ。
ロビーに入るとこんな感じ。

お酒も飲める

大会は部門が分かれていて、矢継ぎ早に行われます。
VIVA PRO・・・・プロ部門
Emerging PRO・・・新人部門
Students・・・学生部門
Word Circus Arts ・・・招待10組で行われる副賞付きコンテスト
また、大会以外にもショーケースがありました。
Viva variety after hours

ここで注目して欲しいのは、エアリアル種目の豊富さです。
大会結果から見るに、種目は以下(部門による重複は削除)

  1. Aerial Dance Trapeze Solo

  2. Aerial Hammock Solo

  3. Aerial Hoop/Lyra Solo

  4. Aerial Pole Solo

  5. Aerial Rope Solo

  6. Aerial Silks/Tissue Solo

  7. Aerial Straps Solo

  8. Aerial Other Duo

  9. Aerial Other Solo

  10. Contortion Solo

  11. Ground Group (4+)

  12. Ground Solo

  13. Ground Duo

  14. Hand Balancing Solo

  15. Wheel (Germal/Cyr) Solo

  16. Juggling/Manipulation Solo

エアリアル部門充実しすぎじゃないですか?
しかもめちゃくちゃレベル高かった。

あまり見かけない珍しいエアリアルも多数
クリエイティビティも素晴らしい

全部見たかったくらいなんですが、なにせ出演者が多いし隙間が無い。実はエアリアル見過ぎてて日本人パフォーマー達の表彰式を見逃しました。表彰式をロビーテントの方でやっていたとは思わなかったんです。

その見逃した表彰式で、プロ部門に出たヨーヨーのヒラクさんがジャグリング部門で優勝されていました。そして一日の最後にプロ部門総合優勝されたことが発表されました。

おめでとうございます
ヨーヨーで沸かせるヒラクさん

この大会はラスベガスのプロデューサー達がスカウトのために見に来ていて、当然ヒラクさんも声がかかる・・・のですが、そこは就労ビザの問題などがあって、そこをなんとかするべく、[SAMURAI Base]という会社がアメリカで立ち上げられました。

(左)林 伸将さん(右)吉川泰昭さん
バレーオブファイヤーにて撮影

我ながら良い写真撮ったよなぁ。今後に期待。
しかし吉川さん、これだけの人数をアテンドしながら同時に法人も立ち上げるの凄い。この期間中あまり寝てないと思います。本人、Vバラエティショーの出演もあるのに。お世話になりました。

他にもVIVA FESTでは日本人が大きな爪痕を残し、みんな能力的にはラスベガスでも欲しいアーティスト達だということが証明されました。

WCA出場の吉川ケントさん
MAEPさん&HAYATOさん。その場で問い合わせされてるの小耳に挟みました
二日間で出番が二桁あったビックスモールンさん
乾燥するラスベガスでも果敢に挑戦したJJさん
新人部門 清水凜さん
アテンドで八面六臂のサリーさんと、本大会プロデューサーのMICHAEL RICEさん

ラスベガスはシルク・ドゥ・ソレイユだけではなく、吉川泰昭さんが出ているようなバラエティショー、サーカスサーカスやエリア15で行われているような施設付帯のショー、spiegel worldのような個人のパフォーマーが活躍するショーなどもあり、この大会の需要はそこから来ているようです。

Vバラエティショー
spiegel world アブサン、最高だった。好き

ただし、いまのラスベガスはコロナ禍前まで観光客が戻った訳ではなく平日2回あったショーが1回になることもあるようで。それは出演回数で報酬が出るパフォーマーにとっては平日の収入が半分に減ったことになります。
サーカスサーカスの名物の無料サーカスも縮小しているそう。
また家賃の高騰、物価の高騰が著しく、ラスベガス=夢の生活、とはいかないのが現実です。円安なので渡米もお金かかるし。

ラスベガス=ゴール、ではなく、そこから先も創れる人が必要な時代ですね。

The circus is waiting for dawn

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