エニアグラムで自分を振り返る

はじめに

 ヤスシです。最近マイブームがMBTIからまたエニアグラムに戻りつつあります。もちろんどっちも自分のタイプを考える上で重要なんですけどね。
 トライタイプを含めた自認タイプが決定したので、それを参考に自分の性格や行動を考えてみたいと思います。

エニアグラムとは

 詳しい説明は専門家に任せて簡単に説明すると、人の性格を9つにタイプ分けしたものです。それぞれ「タイプ1」、「タイプ2」などと呼ばれます。メインのタイプは1つに決まりますが、「9つのタイプはさらに2個ずつに分けられる」、「3つの性格を組み合わせる」といった考え方を採用するとさらに複雑になります。ここでは、「〇w◇-△w▽-◆w◎」という表記を採用することにします (それぞれの図形にはタイプ名を表す数字が入ります) 。「〇w◇」は「タイプ〇ウィング◇」を表し、「タイプ◇寄りのタイプ〇」といった意味になります。「-」はメインタイプ1つとサブタイプ2つを繋ぎ、ひとつのタイプを表しています (トライタイプ)。今回はサブタイプにもウィングが存在する前提でタイプを考えます。
 それぞれのタイプに関する基礎論は以前にまとめたことがあります。こちらです↓

16タイプ

 予備情報として、自認16タイプも述べておきます。ENTPというタイプで、「討論者」の呼び名があります。要素として、外向的、直観的 (抽象的・第六感的)、思考的、柔軟 (非計画的)ということを挙げておきます。
 16タイプとエニアグラムはある程度の相関があるといわれており、ENTPの場合はタイプ7 (熱中する人・楽天家) が多いらしいです。

自認タイプ

 今の僕の自認タイプは1w9-3w4-7w6です。メインタイプは1w9になります。トライタイプの順番にも意味があるようですが、現状の僕の理解の上ではメインタイプとサブタイプのみの分け方で留めておきます。

メイン: タイプ1

 これは専門の方に診断してもらい、自分でも納得しています。

タイプ1 (改革する人・完璧主義者)
恐れ: 自分が悪く、堕落して、欠点があること
欲求: 常に正しくありたい
ルール: 正しいことをすれば人生は上手くいく
スタイル: 追従型
反応: 合理的
成長: タイプ7 (熱中する人・楽天家)
ストレス: タイプ4 (個性的な人・芸術家)
「怒り」に囚われている。現実があるべき姿でないことに怒りを抱きながらも、「怒ることは良くない」と言い聞かせて改革活動を試みる。身体で感じた現在の怒りを内に留める。

 僕のことを少し知っている方は、もしかしたらしっくりこないかもしれません。僕も普段「自分は完璧主義者だ」という認識はありません。しかし、やっぱりこのタイプがメインだと思っています。その理由を説明します。

 その前に復習です。エニアグラムには9つのタイプを切り分けるフレームワークがあります。それがセンターグループです。
 センターは最も重要な切り分け方で、自分が最も頼りにするエネルギー (身体の部位/機能) を表します。ただ、直観的に自認するのは難しいかもしれません。以下のキーワードを参考に考えてみてください。

ガッツ (本能)センター (タイプ1・8・9)
・外界からの影響への怒りの感覚
・快・不快を身体で感じ取る
現在の時間軸を重視する
ハート (感情) センター (タイプ2・3・4)
・他人からの関心を意識するの感覚
・他人からの関心をで感じ取る
過去の時間軸を重視する
ヘッド (思考) センター (タイプ5・6・7)
・将来の事態を頭で予測する恐怖の感覚
・未知の出来事をで想像する
未来の時間軸を重視する

 これでもし、明らかにひとつのセンターに確定した場合、メインタイプは3つに絞られたことになります。ちなみにこの時点では僕はガッツかヘッドで迷ってました。 (というか論理的な思考型だからヘッドセンターだと勝手に思ってました笑)

 続いて、グループです。ホーナイグループハーモニクスグループに分けられ、それぞれ行動スタイル対人反応とも言い換えられます。

行動スタイル (ホーナイグループ)
主張型 (タイプ8・3・7) : 主体的・積極的。直接働きかけたいリーダー気質
追従型 (タイプ1・2・6) : 協力的。他人の役に立とうとするフォロワー気質
遊離型 (タイプ9・4・5) : 周囲と関わることを避け、自分の世界に入るマイペース気質
対人反応 (ハーモニクスグループ)
楽観的反応 (タイプ9・2・7) : 相手の悩みに対して励ます。ポジティブ。
合理的反応 (タイプ1・3・5) : 相手の悩みに対して、具体的な解決策を示す。ロジカル。
反射的反応 (タイプ8・4・6) :  相手の悩みに対して、経験や知識に基づいたとっさの反応をする。

 これらのキーワードでしっくりくるものが1つずつあれば、それを組み合わせることでタイプが1つに決まります。ちなみに、被らないように3つ1組に切り分ける方法がもう1つ残っています。上記のセンターとグループで、タイプ1はタイプ4・タイプ7と一緒になっていませんよね? その組み合わせは以下のような意味を持つという説もあります。

タイプ3・6・9:私は世界と「共」にある
タイプ1・4・7:私は「私の」世界にいる
タイプ2・5・8:私は世界の「中心」にいる

でも、なかなかこの認識を得ることは難しいと思うので参考程度に。

 このような感じで一応タイプは判定できます。僕の場合、行動スタイルははっきり決まらないけど比較的優位なのは追従型かな、という感じ。対人反応は明らかに合理的だろ!という感じでした。そう、この時点でほぼタイプ1に絞られたんです。
 そして、読んでみると確かになと思い出すのです。自分が交通ルールなどに妙に厳しいこと。もっとよくできるだろうという、ストレングスファインダーにおける最上志向的な部分。あと、主に自分や社会に対する「~べき」という口癖。極め付きは幼少期の体験でした。「父親的な存在からの乖離により、早く立派な大人になるように努めてきた」。これです。これがまさに、僕が幼少期に大人しく成績優秀であろうとし、高校や大学でも早く自立したいと考えるようになった原因だったのです。この、まるで占いのような衝撃的な解説によって、僕は自分がタイプ1であることを確信しました。

メイン: タイプ1ウィング9

 タイプ1のウィングは9と2です。タイプ9平和をもたらす人調停者タイプ2助ける人献身家であることから、それぞれの性格が付随されてまた異なる顔を見せます。1w9理想主義者1w2擁護者と呼ばれます。違いとしては1w2の方が積極的に働きかけ、1w9はひとりで理想を抱えてるイメージですかね。簡単に言うと前者が外向的、後者が内向的です。僕は確かにタイプ1で、完璧を目指して怒りを抱えていますが、だからといって目の前の人にそうそう働きかけたりはしません。抽象的な理想論を熱弁しちゃうこともあるので、どう考えても1w9ですね。

サブ: タイプ3ウィング4

 続いて、トライタイプを考えるためにサブタイプを考えました。メインのタイプ1はガッツセンターなので、残りのサブタイプはハートセンターヘッドセンターからひとつずつ選ぶことになります。

 ハートセンターはタイプ2・3・4です。自分が承認欲求が強いことはなんとなくわかっており、その実現方法としては達成する人が最もしっくりくるのではないかと思い、タイプ3にしました。タイプ2のように人を助けることによって愛を求めるわけでもないし、タイプ4のように自分の世界に浸るよりも実績で他人に評価されたいと思っちゃうんです。

タイプ3 (達成する人・野心家)
恐れ: ありのままの自分に価値がないこと
欲求: 価値のある存在になること
ルール: 何かを達成して認められれば、人生は上手くいく
スタイル: 主張型
反応: 合理的
成長: タイプ6 (忠実な人・堅実家)
ストレス: タイプ9 (平和をもたらす人・調停者)
虚栄」に囚われている。自分が有能で成功しているイメージを植え付けることで、本来の自分と向き合うことを避ける。自分に価値がないのなら、その価値を外から獲得しようとする。

 タイプ3のウィングは2と4です。3w2魅了する人3w4プロフェッショナルと呼ばれます。3w2は成功して認められるために身近な人に関心が向きます。結果的にフレンドリーになったり、他者に寛容になったりしつつ、周りを魅了して承認を得ていきます。ところが、3w4は人よりも成果や実績で認められようと頑張ります。ここが僕に当てはまるポイントでした。さらに、タイプ3が価値のない自分が何かを達成することで価値を付加させたいのに対して、タイプ4的な要素が加わったせいで本来の自分の特別さにも愛着が湧いてしまっています。強烈な劣等感と野心が同居してるカオスな僕は、魅了する人には程遠く、孤独にプロフェッショナルを目指すのでした。

サブ: タイプ7ウィング6

  実はここが一番悩みました。ヘッドセンターです。タイプ5・6・7の中で一番最初に当てはまると思ったのはタイプ5だったんですよね。だって調べる人研究者だし。僕理系院生なので!!!

タイプ5 (調べる人・研究者)
恐れ: この世で生存できないこと
欲求: 有能でありたい
ルール: 何かに成熟したら人生上手くいく
スタイル: 遊離型
反応: 合理的
成長: タイプ8 (挑戦する人・統率者)
ストレス: タイプ7 (熱中する人・楽天家)
溜めこみ」に囚われている。限られた自分のリソースを自分のためにのみ使おうと心掛ける。結果として孤立し、知識や情報を集めることに人生を費やす。

合理的だし、研究者だし、合ってるんじゃないかと思ったんですけど、トライタイプ135にしたときの、ジェネラリストよりもスペシャリスト志向っていうのが引っ掛かったんですよね。就活の時の決定打のひとつにもなったんですが、自分は本当に半導体のスペシャリストになりたいのか (それで食っていけそうな気はするけど) っていう問いに至った志向性はそれとは異なるんです。本当に自分が役立たないことを恐れているんだったら、無難にスペシャリスト目指していけば良かったんですよ。でも、僕はまだ見ぬ可能性・楽しさを選んでしまった。ここが、僕がタイプ7である所以だと思っています。

タイプ7 (熱中する人・楽天家)
恐れ: 奪われ、逃げられないこと
欲求: 未来永劫、幸せで満たされていたい
ルール: 自分を満たせば上手くいく
スタイル: 主張型
反応: 楽観的
成長: タイプ5 (調べる人・研究者)
ストレス: タイプ1 (改革する人・完璧主義者)
貪欲」に囚われている。現状に満足できずに欲しいものは全て手に入れたいと願う。生涯をかけて楽しいこと探しをする。

しかも、タイプ7が成長(統合)するときはタイプ5になるので、それも合点がいきました。

 さて、ウィングは7w6 (エンターテイナー) 7w8 (現実主義者) なんですが、どっちなんでしょう。今までのウィングの決め方だと、どちらもタイプ2が絡んでたせいか、外向的か (対人的か) という観点が大きかった気がします。そしてどちらともw2じゃない方 (つまり内向的・陰キャ…) の方を選んでいました。今回もその法則で言うと7w8になってしまうのでしょうか…
 結論、7w6だと思っています。タイプ6は日和見というか、なよなよしてて好きじゃないんですが、僕はタイプ8ほど目的に向かってガツガツできないんですよね。そして、7w8はひとりでいろいろできるし現実主義。それに対して7w6は楽しみを求めるし1人が嫌い。
 確かに、タイプ1としての僕は完璧主義を他者に押し付けず一人の世界に浸るし、タイプ3としての僕は人との繋がりよりも自分だけのキャリア的な成功を求める。でも、タイプ7としての僕は、楽しみたい僕です。ビジネスで成功する、目標を達成するよりは、その場の仲間と楽しくやりたいんです。ってことで、やっぱり7w6かなと思いました。僕の社交的な部分や協調性のある部分が全部ここに詰まってます。

トライタイプ: 137

 ということで、僕のトライタイプは、ウィングを含めて1w9-3w4-7w6に勝手に決定しました。トライタイプ137の説明も一応載っけますね。
(長いです。ただのメモ欄です。)

トライタイプ137の性格
137は勤勉で野心的で革新的です。彼らは倫理的で、効率的で、陽気でありたいと思っています。自分の目標を積極的かつ効果的に達成したいと考えて自発的に行動します。最善を尽くすことを楽しみます。成功に焦点を合わせており、自分が成功しているかどうかを判別するための何かを探しています。彼らの人生の使命は、何をする必要があるかを理解し、それを行うための楽しい方法を見つけることです。 真の完璧主義者であり、目標を達成しながら人生を楽しんでいるときが最も幸せです。他人から「その場にふさわしく、ポジティブで成功している人物」だと見られたいという思いが強すぎるあまり、自分にとって本当に必要なもの、大切なものを見落としてしまいがちです。
このトライタイプは興味深い組み合わせです。タイプ1、タイプ3、タイプ7は全て、何かを構築する際はそれぞれ異なるものに焦点を置いています。タイプ1は、何かがうまく行われるために必要となる基礎的な内容と品質に焦点を置きます。タイプ3は何かをするための最も効果的で効率的な方法を探そうとします。そしてタイプ7にはビジョンがあります。こうした3つのタイプが一緒になると、何をどうすればいいのか、どうすれば楽しくアプローチできるのかを知ることが本当にユニークな人ができます。彼らは自分たちの目標を達成したいと思っています(この手のことをする際はタイプ3の側面が担当します)が、彼らは同時に、どうせやるなら楽しい方法でやりたいと思っています。彼らは楽しさも欲しているのです。さらに彼らは対人関係でも上手くいきたいと思っています。これは、タイプ1とタイプ3という2つの完璧主義者タイプをあわせもっている人に対して、タイプ7の「楽しくやろう、ポジティブにやろう」という思いが混ざるためです。
1-3-7:より社会的に適応していて、目標志向があり競争力もあるタイプです。通常は多くの友人や人との繋がりを持っています。外向的で断定的な人々であり、ナルシストで尊大なうぬぼれ屋になる可能性がありますが、自然とリーダーになることが多いです。モチベーションの管理が得意で、何かを行うために必要となる決意と自己規律を持っており、先見性のあるアイデアを思いつくことができます。人脈が広く、必要に応じて非常に面白くカリスマ性のある人物になることができます。
フレーバー:断定的、野心的、魅力的、独創的
1-7-3:非常に魅力的で社会的に成熟したタイプ1です。彼らは柔軟でオープンマインドの持ち主です。楽しい時間を求め、適切な人と知り合いになりたいと思っています。彼らは利己的でルールを軽視する面があります(彼らは自分の目標と興味に適したルールだけを考慮する傾向があります)。このトライタイプは時に少し自慢が過ぎて傲慢に見えることがあります。彼らは自分を大切にしてくれて、自分の理想に従ってくれる友人から構成された大きなグループを持つことが好きです。
フレーバー:社交的、機知に富む、魅力的で自信に満ちている
1の倫理観、3の目標志向、7のインスピレーションを兼ね備えています。重要な要素は何かを見つけ出し、楽しく物事を達成する方法を生み出すことを重視しています。
137 - モチベーター。競争心が強く、目標志向で、外向的で自己主張が強いほうです。天性のリーダーで、人脈作りに長けており、尊大なところがありますが、楽しくてカリスマ性があるような人物です。1w2、1w9、SO。
173 - コーディネーター。魅力的で機知に富んでおり、柔軟性があってオープンマインドな人です。楽しい時間を過ごすのが好きで、逸材を見つけ出すのが上手く、自慢話をする傾向があります。1w2、SO。

137か173かはよく考えてないので、これから考える際の参考として置いときました。
↓こちらからの引用です。システムビルダーってのが気に入ってます。

まとめ

 僕は多分タイプ1w9-3w4-7w6ってことで落ち着きました。1w9は揺るがない要素で、3w4的なアプローチをするときと7w6的な時があります。1w9だから理想論を語るし、世の中のあり方には疑問を呈します。元来の自分の強みとこれから達成すべきことの間で揺れ、それでも独自の強みを出しながらプロフェッショナルになることを目指す3w4。そして、やっぱり人との出会いや多くの人と空間を分かち合うことに喜びを見出し、あっけらかんと未来に希望を抱く7w6。割と自分の行動が説明できてるので面白いです。
 僕は専門家じゃないので誤っている部分もあるかもしれませんが、その時はアップデートしていくつもりです。みなさんもエニアグラムのタイプ判定、やってみてください!読んでいただきありがとうございました。

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