さまざまな才能が目覚める 御座石神社 七色木(なないろぎ)

 秋田県仙北市の田沢湖、その湖畔には御座石神社(ござのいしじんじゃ)が鎮座する。江戸時代、秋田藩主が田沢湖を遊覧した折、湖畔にゴザを敷いたような平らな岩に腰をかけて休んだことから、この神社の名があるといわれる。

 湖畔の赤鳥居のそばの柵に囲まれた中にあるのが、雨乞石と七色木(なないろぎ)。湖の神を祀るための石ともいわれる雨乞石は、この石を動かすと湖が荒れ、雷雨となるとの言い伝えを持ち、その石を支えるように七色木が育つ。今では枯れて幹だけが残る松とともに、杉、桜、槐(えんじゅ)、梨、えごの木、はんの木の七種の木が生えていることから七色木の名がある。

秋田・御座石神社 七色木

 田沢湖の主は、永遠の美しさを求め、願かけをし、観音さまのお告げで山の北の泉の水を飲み、龍と化した辰子姫。湖畔の御座石神社の周辺には「辰子姫伝説」にちなんだ名所が多く、御座石神社も、美貌成就の神社としての信仰をあつめるが、雨乞石から育つ七色木を拝すると、美貌成就だけではなく、自分の七色さまざまな才能が目覚め、幸運に導いてくれる気がする。

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