神縁を結び願いをかなえる      行田八幡神社 結びのいちょう

御神木の木漏れ日を拝するたび、その光を放つ樹木に、神々しさを感じる。埼玉県行田市の行田八幡神社のいちょうに出会った時も、燦燦(サンサン)と陽光を浴び、やわらかな木漏れ日が降り注ぐ姿に、多くの参拝者に幸せを降り注いできたこの御神木の歴史を思った。

埼玉・行田八幡神社 結びのいちょう

行田八幡神社は「封じの宮」。子供の夜泣きや、かんの虫を封じる虫封じをはじめ、癌の病、諸病、難病や悪癖の封じ、お年寄りのぼけ封じ等の封じ祈願が秘法として継承されるといわれる。末社・愛宕神社のそばに聳える御神木のいちょうも、「虫封じのいちょう」と親しまれてきた。

神木の傍らには、願いがかなう・産霊(むすび)信仰を説明する看板もあり、5色の結び文で神縁を結び、願いを託すことができる「結びのいちょう」とも呼ばれる。

金運・健康・縁結び・仕事・総合毎に色が分かれた結び文に願い事を書き、結びひもに結ぶと、結び目には神の御心が宿り、いちょうのご利益が頂けるといわれ、人々の難を逃れ、幸せを託してもらいたいとの願いを受け止めてくれる御神木だ。


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