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ウクライナ情勢雑感その2

前回、雑感を書いてから状況は悪くなる一方だ。
でもそれは当時からわかっていたことで、予想通りにことは進んでいる。

ゼレンスキー大統領のTwitterから流れてくる動画は全世界で見るべきだと思うけれど、いまこの瞬間も現在進行系で、プーチン大統領から、戦車や砲撃をしかけられ、自分たちの街、国ががれきの山になっていて、多くの民間人の殺戮が起きている。

https://twitter.com/ZelenskyyUa/status/1500472014452273157

これはフェイク・ニュースでもなんでもない。これそのものをフェイクニュースと思っている人は、、どうしてなんでしょうね。ロシア国内にいて、メディアが統制されている中であればまだわかりますけれども。

で、ぼくは別にディープステートやネオコンといった俗にいう陰謀論を否定はしていないし、ジョージ・ソロスのような人物が裏で世界に紛争の種を巻いているというような言説についても、どこまで正しいのかはわからないけれども、間違っているとも断定はしない。

ただ現在は、そんなこと脇においておいて、まずはプーチン大統領のウクライナでの蛮行を全世界で一刻も早く止めなくてはならない状態で、ウクライナの見殺し状態がずっと続いているということ。

長期的な視点でみるともう、プーチン大統領に勝ち目はない、というかこれだけ世界から顰蹙を買うような行動に出たら、ウクライナが陥落しようがどうなろうが、その後を許してはおかないはずなので、その点については楽観的ではある。

でもいま日本を含めた世界が行っている経済制裁という名のプーチン大統領への対抗手段というのは、たとえそれが長期的になったにせよ、限定的な効果しか見込めないと思っている。

その理由の根拠はロシアの持つ肥沃とはいえないまでも世界一の広大な土地だ。僕もあまり詳しくはないが、ロシア国民はダーチャという畑つきのセカンドハウスのようなものを多くの国民が持っていて、そこで自給自足の生活をすることができる。そして国民は前世紀の長きにわたる困窮生活のなかでこうした自給自足生活に慣れている。

このようにしてロシアが自給自足の経済圏を賄ってしまっている以上、海外からいかに経済制裁をしようが、そもそもそうした経済の土台に乗っていないのだから、その効力は限りなく限定される。

そしてそうした人たち、特に高齢者層がプーチン大統領を支持している限り彼の支持基盤は盤石のままだろう。あとは世代交代を待つしかない。

それどころか、逆にロシアとの経済を封鎖してしまったロシア以外の世界の混乱のほうが大きそう。世界的な、原油やLNGといった資源資源や、食料などの生産品価格の不足、価格の上昇に耐えていかなければならない。

もうある意味、そんな状況になっている時点で、世界中が今回のプーチン大統領の戦争に巻き込まれてしまっているのだ。いまはまだ戦火がウクライナに限られてるというだけの話。

武器供与などに踏み切ったドイツですら、すでにロシアからの原油の輸入制限はできずに依存状態がしばらく続くらしいが、そのようなことをやっていると結局プーチン大統領のウクライナ見殺し状態を長引かせるだけなので、世界側が一刻も早く、各国内でロシアに頼らない経済活動の構築に向けて全速力で動かなければならない。

今日現在、いまだにニュースで日本政府から原発再稼働に関する準備なり検討なりの情報が入ってこない状態で、日本政府の対応の遅さに焦燥感がある。まさかと思うが、省エネでなんとかなるとか思ってるのだろうか。

一個人としてできることは、理想的にはいまからでも、ロシアの国民のように、社会経済からの独立の道、まずは食料とエネルギーの自給自足システムの構築、、をするのがもっとも効果的だと思う。

けれど、すぐさまそこまで動けない人も多いだろうし、そういうみんなは、自分も含めて、ええとどうしたらいいのかな。しばらく、どれくらいの期間分かはわからないが、ハイパーインフレが起きた際に無駄なお金を使わなくても生きているほどの食料の備蓄と、ソーラー&充電設備かなにかでできる限り日常生活を回せるほどの仕組みの構築か。

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