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東京茶寮で初夏の茶を味わってきました


はじめに

 とはいえ東京は連日猛暑日の2022年7月初頭、東京茶寮へ初めてお邪魔して初夏の茶を試飲してきました。これは阿吽なのかな?と思った程に両極端な二種類の煎茶はどちらも特徴的でした。

さきみどり出雲(出雲精茶)

玉露用中生品種。煎茶。
https://www.wachaclub.com/dictionary/archives/4452

 島根の山中で栽培してるため、霧等による天然のかぶせのような育成方式になっているそうです。(東京茶寮のバリスタさんから教えてもらいました。)

一煎目

 苦渋味がほとんどなく旨味が前面に出てきて玉露のような味でした。自然のかぶせ茶という説明がしっくりくる味わいでした。とにかく旨味のあるお茶という印象です。

さきみどり出雲 一煎目

二煎目

 一煎目とは全く異なる味わいと香りになりました。一煎目に前面に出ていた旨味は僅かに感じる程度で、代わりに特有の香りが前面に出てきました。花のようなクセのない香りでどんどん飲めてしまいます。水色も深みのある良い色になりました。

さきみどり出雲 二煎目

藤枝かおり(杉村製茶)

 静岡県藤枝市で作られている品種で、日干萎凋(にっかんいちょう)を行い、紅茶のような香りの高さをもつ特徴的なお茶です。

一煎目

 浅蒸し茶とは思えないような香りと苦味が一煎目から感じられますが、清涼感もあるためとても飲みやすいと感じました。旨味が控え目なところが逆に個性となっていて親しみやすい上級茶という印象でした。

藤枝かおり 一煎目

二煎目

 一煎目よりも香りが増し渋みも若干増した味わいでした。ザ・二煎目というような感じの浸出で素直な感じがとても身近に感じるお茶だなという印象です。

藤枝かおり 二煎目

まとめ

 さきみどり出雲は玉露やかぶせ茶に近く、一煎目と二煎目が全く異なった香り理と味わいがあるので、お茶そのもやお茶菓子を楽しみたい日に向いていると感じました。
 藤枝かおりは紅茶のように香り高いのですが、苦渋味のバランスが良いためとても飲みやすいく、お客様にお茶を出すような場合に向いていると感じました。仕事や勉強で疲れた時のストレス解消にも向いていると思います。

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