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“劇作家”アーギュストのテーマ/導かれし旅人たち

“劇作家”アーギュストのテーマ

“劇作家”アーギュストは、ただ一心に自身の芸術を求めたが故、劇作家として間違った方向に進んでしまった、3人の中では実は一番弱く、人間らしいキャラクターなのかもしれません。

少なからずとも、同じ物作りをする人間として、アーギュストの気持ちは理解出来るところが多いです。
彼の行いは許されるものでは無いですが、その芸術が多くの人の心を動かし、魅了したのもまた事実です。
もっと新しい刺激を!という観客の飽くなき欲求が、実はアーギュストを操り人形のように動かして、彼はただそれに従っていただけなのかもしれません。

人生の優先順位が自身の芸術である人間の、音楽的なアプローチをどういったものにするかとても悩みましたが、
アーギュストの作る物語に音楽を付けるのならどういうものがいいだろう?という視点から彼のテーマを書きました。

冒頭「運命」のような出だし(笑)でスタートしますが、それはまさに劇中劇の冒頭のようなイメージです。
シンプルなオーケストラの編成で、且つ少し時代感も古めのロマン派とか古典派とかそのあたりの音楽をイメージしてます。
そのオーケストラをバックに、メインの旋律を取るチェロのフレーズに関しては、アーギュストの独白のようなイメージです。


導かれし旅人たち

流れるシーンの性質上、トラウマを抱える人が多い曲かもしれませんね(笑)
トラベラーとの出会いを演出する曲として、メインテーマの第2テーマをアレンジしました。

メインメロディに使っているのはティンホイッスルという楽器で、アイルランド発祥と言われ、ケルト音楽などによく使われています。音を聞けば日本のRPGではとても聞き馴染みのある楽器なので「あぁこれか!」と思う人も多いと思います。
無印メインテーマでもティンホイッスルを使いましたが、このアレンジでは更にバックに壮大なコーラスが入る事により、神々しいサウンドになるよう意識しました。

ティンホイッスルを吹いて頂いたのは毎度お馴染み坂本圭さん(@okei1113)です。いつも何本もの笛を準備して収録に臨んで頂いています。
というのもティンホイッスルなどの民族楽器の中には対応したキー(調)のスケールしか出せないものが多く存在し、例えば曲中で転調したり、臨時記号が入ったりする場合に、楽器を持ち替えないといけないケースが多々あるのです。
中にはご自分で楽器を制作される演奏者の方もいるとか・・・。
ほんと、いつもお世話になってます。m_ _m

ちなみにこのコーラスは打ち込みの音源を使っているんですが、気付いた人はいますかね?
最近のソフトシンセサイザー(パソコンの中にインストールする楽器集みたいなイメージですかね。)はリアルなものが多いので、一見生で録ったのかな?というくらいリアルなものが多いので、大変助かっております(笑)。
もちろん生には生の良さがあるので、そこはケースバイケースなのですけどね👌


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