富に溺れし時/富を極めし者
富に溺れし時
ヘルミニア専用のバトルExtendです。
専用Extendなので、ヘルミニアのテーマフレーズの断片を使って楽曲を構成していますが、
フレーズだけでなく、コード(和音)の面でもヘルミニアの雰囲気が出るようにしています。
例えば、曲冒頭はGm9(ソシ♭レファラの和音)→Cm9(ドミ♭ソシ♭レの和音)という和音の進行をするんですが、これは後に繋がる『富を極めし者』の冒頭と同じ進行になっています。
また、このGm9の和音の響きはヘルミニアを特徴づけるサウンドになっています。
Gは(ソシレ)の事を指しますが、じゃあm9ってなんやねん?という話で、これはGに7番目の音と9番目の音を足します、という意味で、なので(ソシ♭レファラの和音)という事になります。
ではなぜ、この7番目の音と9番目を足した方がヘルミニアっぽい雰囲気が出るのかという事を、言葉で説明しても伝わりづらいと思いますので、実際に音で聞いてみて頂こうと思います。
Gm→Cm
Gm9→Cm9
と、いった感じで、たまには音付きでご紹介してみました。
富を極めし者
ヘルミニアが指輪の力で変身した後の、真のバトルに於いて流れる曲です。
特に気に入ってるのは頭のダダンダッダダンダンというリズムで、ヘルミニアの激情のようなものを表現したくてこういったイントロにしてみました。
そしてもちろん、このイントロ部分ではGm9の和音を使っています。
テーマのアレンジと同じキーで作ってますが、テンポが早くなってオケが激しくなる事により、全然違った雰囲気を楽しんでもらえると思います。
しっとりしたverでは悲しい雰囲気を感じさせますが、このバトルアレンジではその悲しさを振り払うような、ヘルミニアのコンプレックスの部分に焦点が当たるように意識してみました。
攻撃的なイントロはその慟哭の表現でもあります。
そして大事なのが、このイントロのモチーフは曲全体で何度も何度も繰り返し使用されます。
テーマモチーフが入ってきても、常に裏でなり続けているという事です。
そういう感じで因数分解していくと、この曲の基本構造はこの「ダダンダッダダンダン」というリズムモチーフとヘルミニアのテーマモチーフという、2つの要素で構成されている、非常にシンプルな作りになっているという事がお分かり頂けると思います。
そんな事を考えながら作ってみたこの曲ですが、
悲しくも強く美しい雰囲気をお楽しみ頂ければ幸いです。
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