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バトル1/勝利のファンファーレ

バトル1

楽曲テンポ:155

使用楽器:トランペット(3)、トロンボーン(3)、ホルン(6)、ストリングス(86443)、エレキギター、ベース(打ち込み)、オーケストラパーカッション(ティンパニ、グランカッサが生)、リズムループ

まずこの曲は編成が特徴的で、86443のストリングスを録ったあとに、
更にメロのストリングスを86000でダビングしています。

なんでこうしたかと言うと、まずこの曲全体の音色構成をストリングスでまとめたかった事、そして更にメロを取る楽器もストリングスにしたかったからです。
こういったバトル曲はメロ楽器を何にするかで印象がだいぶ変わってきますが、ヴァイオリンのソロでも質感はまた違ってくるし、エレキギターやトランペットに取らせるとまた更にコテコテなイメージになるので、その加減が難しいのです。

このバトル1はオクトパストラベラーをプレイする人が恐らく一番聞く曲(回数で言えばメインテーマ以上)、つまりはこのゲームの真の顔になる曲なのです。
今回の音楽のテーマである「生音によるゴージャスな音像」を実現しつつ、古き良きRPGバトル音楽感を演出するにはどうしたら良いかを追求した結果この編成に落ち着きました。
その他ブラスやエレキギター等入ってますが、あくまで賑やかし程度で、この曲の中心はあくまでストリングスです。

Tempoは155と昨今のバトル曲にしては遅めなテンポ設定になっていますが、これもゲームをプレイする上で長く聴き疲れしない曲という事を意識して設定しました。
RPG楽曲のテンポ設定は個人的には非常に難しく、また媒体がコンシューマーかスマフォアプリかでフレキシブルに変えるべきと考えていて、
今回はじっくり腰を据えてプレイするコンシューマのRPGという事で、早すぎずまた遅すぎないところを狙い目としました。
(スマフォアプリなんかはプレイヤーの想定プレイ時間がかなり短かかったりするので、謂わばプロレスの出囃子のようなバトル曲が求められたりしますよね)

楽曲構成はイントロ→A→B→サビという所謂歌モノのような展開になっていて、バトルの性質上(ブレイク要素等戦略要素の高い)ある程度サビまで聞いて貰える確率が高い事を踏まえてこの構成としました。
こういった構成は、ちょうどバトルが白熱して(今回であればブーストポイントが溜まって、派手な演出の技がガンガン出る頃あたりに)ちょうどサビが来て、プレイヤーの気持ちが凄く盛り上がるので、今回のバトルには向いているかなと思います。

一方、一つ一つのバトル時間が短いタイプのゲームであれば、印象的なメロはやはり頭に持って来るべきだと思うし、これもゲームタイプに合わせて構成を考える必要が有り、非常にテクニックが問われるところでもあります。

最後に、上述したことですが改めて、
「バトル1」というのはゲームの顔で有り、個人的には制作難易度が一番高い部類に入る曲だなと常々思います。
この曲もめっちゃ大変でした…泣


勝利のファンファーレ

楽曲テンポ:128

使用楽器:ティンホイッスル、ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン(6)、トランペット(3)、トロンボーン(3)、ティンパニ、グランカッサ、ストリングス(86443)

勝利ジングルにメインテーマのフレーズを引用するのはブレイブリーシリーズから続く伝統らしく、この曲にもフレーズが引用されています。
冒頭のファンファーレ部分に一つ、そしてその後のループ部分にもう一つ引用されています。

メインテーマ制作の際いくつかの没パターンが出た話はメインテーマの解説の際に書きましたが、その時に使われなかったアレンジがここで流用される形になっています。
具体的には、勝利ジングルのループ部分のティンホイッスルのメロディがそれで、メインテーマのFIX版ではトランペットソロになってますが、没案ではティンホイッスルで吹かれてました。
ここの部分はメロディもアレンジもとても気に入っていて、どこかで生かせないかなと考えていたところだったので、このように生かせる形が出来てとても良かったなと思いました。


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