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些細な夢

10年以上は前になると思うが、自分一人で胡瓜の栽培をし始めていたその頃から、ひっそりとした小さな夢を抱いている。それは、歳をとりおじいちゃんになったときに、良い胡瓜をつくれるようになったなと思いながら人生を終えたい。
人に語るほどの夢でもないので、自分の中にしまっていたけれど、noteに投稿したり、投稿されている記事を読んだりしているとこんな些細な夢も書いてみたくなった。

ただ、ここで言う良い胡瓜とは、葉の色濃く艶もあり、ほどよい大きさで形良く、良い具合に締まった樹姿。そして果実も、濃緑色で艶もあり、ほどよくスリムで痛いくらいにトゲもしっかりとした、食味の良い胡瓜のことです。

市場に出荷しているので、買ってくださる方の評価はわからないところはある。でも、せめて家族が美味しいと言ってくれる胡瓜を作り続けたい。

良い果実をつくるには、まずは良い樹姿をつくること。そう信じて栽培しています。

収穫量を意識するのは利益のためでもあるし、自身の栽培者としての成長を実感できる数字でもあるから、モチベーションにもなる。継続的に一作通して良い胡瓜をつくれば収穫量も増える。品質と量はある程度は比例すると考えている。

でもここ数年、良い胡瓜をつくるより過度に数字を追いかけるようになっていた。良い胡瓜をつくる喜びみたいなものは、二の次になっていたように思う。

でも、やりたいようにやるためには数字も大事だから、そうやって数字を追う苦しさみたいなものも、経験できて良かったのかもしれない。

まだまだ夢や理想にはほど遠い。なので、今の課題に取り組み、色んな経験を重ね、楽しみを持って、焦らずやっていこうかな、なんて思います。





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