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振り返り

九月下旬に植えた胡瓜は、今日で終わりを迎えました。九ヶ月ちょっと向き合ってきたので、いつものようにホッとしたような、寂しいような気分。やりきった感はあります。

夏の胡瓜の収穫もあと数日で始まるのでやることはあるのだけれど、記事を書くことを優先してみます。リフレッシュというか切り替えをしたいので。

正直に言えば、今作は思うような結果はでなかった。
部分的に良くなったところはあるが、技術不足。でも、上手くいく保証はないのだけれど、改善してみたいところが十数個出てきたことは良かった。大まかに言えば圃場全体の環境均一化。そこから細かく分けて十数個に至った。
改善点を書いていくと長くなるし、既に大学ノートにまとめているので割愛する。
改善点や気付き、勉強になったことでさえすぐに忘れてしまう性質なので、ノートに記すようにしています。

ただ、思っている結果を出すためにはボイラーを増設する必要もある。去年、今年と寒さの厳しい冬になり、ボイラーの能力が足りていないことが顕著に表れた。氷点下3℃以下になると、早朝に温度をあげていくところがきつい。わかってはいたのだけれど、収穫量や経営はそれなりに伸ばしていたので、他の設備に投資をしてボイラー増設を後回しにしてしまった自分の責任です。

だけど、今のままでも収穫量は伸ばせると考えている。そのための改善。でも、どうしようもないところもあるので、品種にも頼ってみる。胡瓜と言っても、全てを把握できないほどの品種の数があります。その中から2種類に絞って一昨年と去年、今年で比較するように品種を変えてきました。
どの品種も良い悪いではなく、メリットデメリットはある。それを考えて、来季は一昨年の品種を採用することにしている。今年の品種よりも難しい部分はあるのだけれど、仕立てや作業要領で今なら改善できるはず。技術的なことだけではないので。

ボイラー増設することも考えてはみたのだが、ここ二年の価格低迷、今年の資材、燃油の高騰を思えば下手に投資をするより、今のままで収穫量をアップさせる。これまでの投資で目一杯なところもあるので、経営判断でもある。経営全体で考えれば、今でも何とかなる収穫量はあげている。夏の胡瓜の価格が暴落しなければの話ですけど、考えても仕方ないので、やりきるだけです。

僕に今必要なのは、大幅に収量を伸ばすより、経営判断や全体の達成度を高めるために能率良く仕事をすること。それができれば、今の情勢でもボイラー増設の投資もサッとできる。そこからまた目標を目指せば良い。それだけのこと。欲しい設備はそれだけなので。

栽培での結果はでなかったけれど、考え方や気の持ちようは大きく変わった。特にこの半月。

栽培では、最後まで気持ちを折らず(諦めず)最善を尽くして最後までやり抜くことを大切にしています。この気持ちは自分を救ってくれるし、色々気付かせてくれるし、謙虚にもさせてくれることを、今作の終盤になって、改めて思わされた。ずっと大切にしたい、本当の意味で自分のモットーになりました。

そして、以前の記事にも書いている、達成度を高めるために、能率良く仕事を組み立てる重要性も感じてきて、上手く交わらず別個に考えてしまっていたことも少しずつ交わりだした。能率良く仕事をすることは、自分の理想とする農業に近づかせてくれる。そんなイメージが持てている。これも最近気付かされたこと。

やることあるのに、今こうして時間をかけて記事を書いているのも、後々、能率良く仕事をするために書き出しておきたかったから。今作の振り返りをnoteに書きたかったのだ。

上手くいかなかったところもあるけれど、もうすぐ夏の胡瓜も始まるので、切り替えてやっていく。
まぁでも、物凄く勉強させられたいいシーズンになったことだけは間違いない。
今は大きな成果を求めず、地道に根を張ってくるべき時に備えるような気分かな。

追伸
収穫を終え、片付け始まれば来季は既に始まっているということ。この数年は土壌消毒を簡易的に薬剤に頼ってきていたが、少し気になることも出てきたので太陽熱を活用した太陽熱消毒を久しぶりにやるつもりだ。栽培に関しても、初期生育の管理や物理的な果実の着果制限も変えていくつもりだが、そういう技術的なところは、不確かなところもあるので書かないでおく。







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