2024のJ2予想・完成まで随時更新


昇格争い(1桁は余裕、POが最低ノルマ)

1位 清水
元代表の権田、原、乾、北川と実力者が各ポジションにおりさすがに他のJ2クラブとはあきらかに戦力が違う状態。これだけのタレントが揃えばJ1でもまずまずの成績を確保できる。敢えて補強のポイントをあげるなら北川や川本が得点量産するタイプではなく、カルリニョスやブラガもアタッカーである為に勝ち点をとりきる為のサンタナのようなCFが欲しいところだったがタンキを獲得。同選手は群馬や新潟でプレーした過去があるがその時の実績こそないものもメキシコやポルトガル、トルコでは活躍しておりサンタナの穴を埋められる可能性を感じる。中堅となった北川や加藤拓、森重、千葉らと争っていくだろうと考えられて期待は大きい。このオフの高卒ルーキーでは最高のタレントと期待される郡司璃もオプションとしては面白い。斉藤聖やオセフンはレンタル先での爆発を期待したい。
アタッカー陣は多くのクラブでプレーしたタフさとセンスを併せ持つ矢島、左利きで水戸で監督と共闘経験をもつ松崎、高さもあるブラジルで豊富な経験を持ち新たなアタッカーとして加入したルーカスブラガといった面々が加入。元代表の乾貴士、FWができる得点力をもつカルリニョス、身体と推進力が魅力で経験を積んで戻ってきた川本、大卒で清水に復帰した1年目からサイドからゴールを演出し自らも点を奪える西澤、抜群のスピードとクロスで魅了する川谷、ユースから昇格したドリブルが魅力の安藤阿といった面々が揃い選択肢は豊富だ。来年度のユースから昇格候補だが開幕戦で印象を残した181cmのアタッカー西原や彼と同様期待される小竹知も注目したい。
ボランチも力はある選手揃いぶみで竹内、ヘナト、ホナウドといった面々が移籍したが攻守両面で抜群のセンスを発揮できる中村亮が加入。天才肌の生え抜き成岡はレンタルバックそろそろ本格的に継続的な出番がほしい。宮本航や白崎がいる為に人材はいるが中盤で要になる存在感ある選手がいないのがやや気になる。
SBは欧州帰りの原と日本代表入りも期待される現代的な山原が両翼におり、ベテランの北爪と吉田豊が控える体制である。CBの陣容や本人のサイズ感を考えると大卒ルーキーの高木践はSBがプロでの主戦となりそうだ。
CBはベテランとなった高橋祐がJ2最強のエアバトルCBの名を欲しいものにしつつある。共にレンタルで加入した住吉J(ビルド能力が課題だがそれ以外は抜群で身体能力や対応が素晴らしい)と蓮川(対人、対応力、ユーティリティ性もある)が恐らくその相棒枠を争う。エアバトルだけではなく左利きなのも魅力的な2年目の堅物、守備だけでなくビルド能力も高い菊地脩と若いCB陣だがどこまでバランスをとれるか。落合は沖縄でJFLで成長してそこに加わりたい。
GKは権田がレギュラーを確保しており健在であったが大久保が退団。梅田がレンタル先で活躍し、身体能力を発揮して世代交代の担い手になるかと思ったが負傷でその勢いをなくしてしまっている。一つ年齢が上の沖を鹿島から獲得したのは競走させて世代交代を進めていきたい。梅田の同級生でもある長身の阿部諒はセーブ力があり、1つ年下のルーキー猪越は梅田にタイプ的に近い。数年後に圧倒的な選手層の編成となっていればJ1に残り続けるだろう。
レンタルで他クラブにいる選手
永井(横浜FC)、落合(沖縄SV)、斉藤聖(群馬)、オセフン(町田)
清水が現実的に考えたい補強
GK  権田と梅田or沖の間の年齢の選手
DF  山原、原と競える中堅or若手
MF リーダーシップをふり強い存在となれる選手
FW タンキor北川が得点源にならなかった時の代役




2位 甲府
昨夏に須貝、このオフもA代表デビューした三浦颯、攻撃陣の柱の長谷川元が移籍した。発掘した新卒の選手が羽ばたいたことは誇れることで移籍は痛いが育成をしているクラブの性であり受け入れて補強や新卒や他チーム選手の発掘を継続していくしかない。ACLを戦っている最中だが2024はその日程を回避決勝までいっても5月までとなり開幕からその時期まで細々と勝ち点を最低限積み重ねて耐えることができれば解放される可能性が高い。他J2チームができていない緊張感のあるACLで多くの選手が更に成長しそうなのも大きい。
FWはウタカや三平など大ベテランに得点を依存していたがアダイウトンやFゴンサレスといった選手の補強で埋める算段だろう。前者は2桁の実績が2度あり、後者もペルー時代に20点に迫る数字を残していた。飯島、村上、内藤ら中堅から若手まで揃う編成バランスもいい。
アタッカー陣は宮崎、鳥海、水野颯あたりが長谷川に続くはずでそうなれば攻撃陣の構成は問題はない。武富がベテランとして支える構成だがアダイウトンと彼の間の年齢がいないのを補強するのはありかもしれない。
ボランチの軸は3年目の潰し屋の林田とレンタルで加入した木村卓(愛媛でのレンタルで元々ユース時代にメインとしていたSBで復活)や若手の中山(J3クラブの修行から復帰でそれセンスを解放したい)が成長するのが理想的か。三沢はJ2J3とではそのダイナミックさを発揮していたが京都がJ1で苦戦。甲府加入で復活をしたい。ヘナトは中盤に安定をもたらすブラジル人。サイズはあるが、機動力や予測力を活かしたプレーが主体で出足も速く、ボール奪取能力が高い。佐藤和もチャンスメイカーとして相変わらずの存在感を放つ。遠藤光もCBもこなす守備力高いボランチだが充実した面々の中ではいきなりレギュラーどりは難しいか。
SBは三浦がステップアップ移籍したがクロス精度と運動量に自信のある28歳の小林岩と彼より若くあらゆるポジションをこなす荒木翔の25歳の2名がおり、井上や神谷もプレーできなくはない為穴にはならなそうである。右のレギュラー有力の関口はJ2ではトップクラスのSBで鹿島に移籍した須貝と大卒から、両翼を担っていた。実績のある飯田の加入で軽減されそうな負担だが飯田の年齢が30歳になるため関口がもし引き抜かれたらというリスクヘッジはしておきたい。
CBは人数こそいるが敢えて不安を挙げるなら左利きで高さと強さを併せてもちJ1クラブも狙っている噂ももあるEマンシャの相棒となる選手をしっかりと見出せるかに注目が集まる。山本英は交代なら活躍できるがフル稼動は酷である。左利きで高さがありながら機動力もある孫大河、広島や長崎で活躍し戻ってきた球際やエアバトルに強い今津、左利きのパスがうりの神谷、高さとうまさを併せもつ野澤陸が争うだろう。ユース出身で明大経由で戻ってきた井上樹や来期のルーキーの一瀬はまで加わる可能性ももつ。それに時間を割くようになると昇格に必要な勝ち点を稼げなくなる。
GKは安定したセーブが売りの大ベテランの河田が活躍したがそろそろ世代交代を完遂したい。京都からレンタルしたウッドは去り残ったのはポテンシャルを期待されながらもブレイクできていないまま20代最終年齢となる渋谷とユース育ち大学経由の復帰となった山内という構成ではやや不安とみるのが妥当だろう。
保有するレンタル中の選手
野沢陸(岐阜)、大和(グルジャ盛岡)、松本(讃岐)
甲府が考えたい現実的な補強
GK   渋谷、山内よりも実績のある中堅or若手
DF   関口、荒木らの引き抜き移籍を想定した若手
MF  宮崎、鳥海の引き抜き移籍を想定した若手
FW  Fゴンサレスが失敗した時のCF




3位 横浜FC
GK
メギオラロ、永井、市川暉、遠藤雅
ブロダセンの岡山移籍こそ痛手だがメギオラロのほうが思考するサッカーには適している。永井堅(レンタル延長)はJ3、J2では豊富な経験がある。鳥取やガンバでのレンタルでJ試合数こそ少ないが各カテゴリーを知る市川とかつてJの黎明期に大型レフティとして注目された遠藤雅大の息子でもある遠藤雅は身体能力だけでなくメギオラロのようにビルド能力もあり期待は大きい。
CBは中央をガブリエウとボニフェイスが争う。前者は純粋なストッパー能力に加え、ビルドアップにも積極的に絡み、効果的なロングパスも見せる。ボニフェイスも身体能力を活かしてJ2では活躍したいたが初めてのJ1(23年度)ではレギュラーとして安定して確保できなかった。安定感、継続性は両選手とも延ばして欲しい面だろう。ユースから加入したルーキーの林賢はビルド能力はあるが身体づくりからのシーズン。彼らと組むのは左が札幌から連れてきた福森(レンタル)とSB型で金沢でJ2歴があるレオバイア。右は対人に強い岩武、岐阜から戻ってきた判断力のある杉田、SB型でスタミナ、クロスのセンスがある中村拓とが揃う。特に中村は早生まれでパリ五輪も滑り込みで狙えなくはないだろう。26年からプロ入りとなる佐藤颯も控える。
WBは監督と縁のある中野嘉が加入。左はレオバイアと彼がメインでつとめることになりそうだ。ただ降格した為に林幸多郎が町田に移籍。武田もいるが36歳と多くのぞめない。大卒ルーキーの橋本丈はクロスとパス精度の高さは期待できるがライバルは欲しいところか。一方で右は中村拓がいるが本職がFWの山根永が23年コンバートされていた。松下衣も期待したいがいきなり1年目からは期待するのは酷である。2列目の充実を考えるとベテランの小川慶や新加入の村田が使われる可能性もある。
ボランチは守備の万能の和田と潰し屋として久しぶりのJで活躍したユーリララ、元々は2列目だったテクニカルな井上潮、神戸ではイニエスタとそのクリエイトを魅せていた三田が競うが井上以外が30代となっておりCBもできる大型守備ボランチの小倉(特別指定の為に実質的には2年目)にはどうしても期待したくなる。
STは開幕戦ではレフティーのテクニシャンカプリーニと中野嘉が起用されたが本来中野はサイド起用だろう。欧州でプレーした経験をもつ新井瑞(自身の間合いで突破やフィニッシュまで持ち込める)と室井(突破力と裏抜けのセンスあふれ昨年度は4点とまずまずの活躍をした)、スピードと突破力でJ3で5得点を奪った村田透、現役のベトナム代表でベルギーや韓国でもプレーしたグエンコンフォン、小川慶はベテランとして支える中堅が集まる構成は昇格後も想定しているはずだ。過去2回の昇格で実績があるベテラン選手が多すぎてもJ1では闘っていけないと気づいた為だろうが中堅の成長を促す為に更に01年生まれ以下がいれば尚良か。いずれの選手もサイズがないため大柄な選手ならなおよいか。
CF
櫻川ソロモン、伊藤翔、森海渡、宮田
小川が欧州移籍をしてから急激に得点力が落ちて残留に必要な勝ち点を稼げなくなったのは明らかである。前年にレンタル先の徳島で13点と活躍した森海渡は
本来は柏が細谷の欧州行などを想定して修行させていたのだろうが横浜FCが完全移籍で強奪した。J1復帰と定着のためにFWの活躍は必須で本人も日本代表入りを考えて慣れ親しんだ柏(元々ユース出身)で復帰する道よりエースとして爆発できるような道を選んだ。
ポテンシャルでいえば小川航より上の存在だと思われる櫻川も岡山で通年を経験。強力なフィジカル、高さ、スピードで森を抑えてそのままパリ行きとA代表を狙いたい。かつての逸材候補の伊藤もまだまだベテランとして老けこむとしではない。ハードワークを信条とする大卒ルーキーの宮田と4名で争っていく。
*開幕後に熊本で一昨年爆発し、高い献身性と身体を張った泥臭いプレーで貢献した高橋利を浦和からレンタル。J2ではトップクラスの森や櫻川との強力なFW陣が形成された。
保有するレンタル中の選手
六反(琉球)、ヴァンイヤーデン(YS横浜)、清水悠(八戸)、高塩(金沢)、宇田(高知)
横浜FCが現実的に考えたい補強
GK
DF
MF
MF



4位 千葉
GKは前年度に守護神をつとめたセービングに定評のある鈴木椋と足下の技術に優れパリ五輪も狙っている若手GKの藤田が争いをする。高精度のフィードでチャンスメーク出来、積極的にビルドアップにも関われる藤田は積極的というわけではないが動き出しの速さがあり、守備範囲もまずまず。新潟に戻るには小島を越える必要性があるためパリ五輪は確実に選ばれたいところ。彼が五輪(7~8月)で不在することを想定し、複数クラブでの経験があり直近シーズンレギュラーとして長崎でプレーした高木和を獲得した。栃木から加入した青嶋は鈴木椋や高木和からまずは2番手を奪いとるというのがタスクになるだろう。
CBは鈴木大輔が前年度も40試合出場で健在ぶりをアピールしている。左利きでサイズがあるためSBからコンバートされた佐々木が活躍中だが、京都から加入して7試合出場という成績に終わったメンデスもパワフルなプレースタイルで好選手であり今年は出番が増えるはずだ。立教大経由で復帰した生え抜きの大卒ルーキー久保庭はボール捌きやラインコントロールに定評があり1年目からチャンスを掴みたい。世代別代表の常連でもある谷田はユース卒として先輩たちの中に割り込みたいところ。
SBは両サイドをこなせる岡庭(右がメイン)をレンタルで獲得できたのと前年度の日高が左で活躍したこともあり、コンバートした高橋壱を元の位置の中盤の底や2列目で使う計画もありそうだ。松田陸も複数のポジションでプレーできる選手でかなり混乱から遠い陣容とみていいだろう。生え抜きの矢口はボランチなどでも試されているがまだまだチャンスは少ない予想ができる。
エドゥアルド(ルイス・エドゥアルド・フレウリ・パシェコ・97年/171㎝)はポテンシャルの高いテクニシャン。俊敏性を生かしながら、中盤にアクセントを加えるほか、シュート力も十分。磐田では左SHでプレーも主戦場はボランチで前年に途中加入ながら軸となりつつある。田口や熊谷A、風間宏らもいずれも力者で健在だが小林祐介(94年生まれ)も30代ということを考えると即戦力で20代の選手が欲しいのが現実だろう。*開幕後FC東京からレンタルした品田は昨年度は甲府でパスセンスを発揮していた。
J1複数クラブでの実績のある俊英高木俊も、SBからサイドハーフに復帰し、復活きた元代表の米倉も年齢を重ねてフル稼動は確実ではない。熱いハートと犠牲心を前面に出したプレーで完全移籍をして活躍中の田中和と北九州でインパクトを残し、豪州でもクイックネスを活かして活躍した椿直起。サイドでの縦への仕掛けが最も存在感があり、縦突破からの左足での高速クロスを放つ。この00年生まれ2名(田中は早生まれ)とJでの得点歴の豊富なドゥドゥが活躍すればいいのだが交代カードとしてもう少し中堅や椿や田中より若い選手は欲しい。シャドーストライカーやセカンドトップといえる起用を風間宏や新加入の司令塔横山がつとめることになりそうだが見木が移籍した事もあり横山には3列目で全体のタクトをふるってほしいところ。
FW陣は大卒1年目から(特別指定の為に実質的には2年目で13点と活躍をみせた)小森だができれば彼に得点に集中させる為に金沢や鳥取時代に実績を残した林や長崎時代に大暴れした呉屋には復活を期待したい。八戸から復帰した大型の佐久間、アグレッシブな新明は実績のある3名からポジションを奪いたいがさすがにハードルが高そうだ。京都、東京Vら古豪がJ1に久しぶりに昇格する流れが続いておりそこに千葉も加わりたい。
保有するレンタル中の選手
松原颯(長野)、斉藤来(ライン青森)
千葉が現実的に考えたい補強
GK   鈴木椋、高木和よりも若い藤田のライバル
DF   鈴木大の負担を軽減できる中堅
MF  トップ下とCHをこなせる若手
FW 小森の負担を軽減できる大型の選手



5位 山形
Tアウヴェス、デラトーレというアタッカーが退団し、小野雅、野田らが引き抜きにあう。岡崎、藤田、らベテランも去り、宮城や泉柊なども退団した。ただJ2での実績がある安部崇、岡本一、氣田、杉山直(レンタル)、坂本、松本凪(レンタル)、有田らを大量補強できた。外国人の補強こそこのオフはないが追加できる余裕もあるという見方もできる。
GKは直近2年で守護神をつとめた後藤がファーストチョイス。ケガから復帰した統率力のある藤嶋はややそこに加わるのが難しそうでようやく23年にプロデビューとなった長谷川(29歳)も少し後藤からレギュラーを奪うには部が悪い。組み立てにも関与できるモダンな左利きの生え抜きの上林だがさすがに高卒ルーキーがレギュラーにすぐなるとは思えない。伊藤監督の昨年度まで率いた仙台から小畑を引き抜きするなど若い選手を追加獲得できれば尚良だが補強の緊急性は低い。
CBは移籍1年目から活躍した高さを発揮する西村と組むのが誰になるのか注目である。岡山での修行をきっかけに左利きの高精度のパスを発揮する安部崇が加入した。福岡から帰還した熊本は空中戦の強さと堅実な守備対応が武器で、ストッパーであれば左右どちらもこなせる。どちらの選手が出場してもJ2では質の高さは発揮できる。欲をいうなら大卒ルーキーの相馬丞が層を厚くするための活躍をいきなりできるかが気になるところだ。資金力があるクラブではないが追加で外国人の獲得などは検討すべきだろう。
SBは左はクラブひとすじの大ベテラン山田と2年目で飛躍の予感もある吉田と鳥栖でプレー強度やポジショニング、コーチングなどを学んだ坂本稀(復帰)が争う。右はクロスと裏抜けが魅力の川井と高卒から群馬で活躍し、攻守バランスとりと正確なクロスからチャンスメイクが売りのパリ世代の岡本が加入(中止となったu20W杯があればかなり人生が変わっていた)し質が担保できるような状況になった。ユースから昇格した千葉虎にはかなりハードルの高い1年目となりそうだ
守備も非常に献身的で集中しているが、1対1の守備局面では相手のフェイントの1つ1つに真面目に対応してしまう傾向があり、切り返しから対応が一瞬遅れて相手にクロスを許してそこから失点に絡んでしまうシーンも何度か見受けられた。今季のスカッド的にも右SBは手薄なだけに立ち位置を不動のものにして行きたい。ボランチのスタメン1番手は南と高江のコンビか。前者は元々FWだっただけに安定感のあるボールキープとチャンスメイクで貢献する。高江もガンバでは苦労したが町田で大ブレイクし、佐野や平戸らと活躍。キック精度と素早い寄せで攻守に貢献するハードワーカーでバランスをとる選手になっている。J1チーフに引き抜きされる可能性もある選手である。北九州ではボランチの新境地を開いた國分だがクラモフスキ、渡辺体制では両サイドでプレーしていた。前年度チーム最多6アシストした事もありベンチに置くには(30歳になるとはいえ)勿体ないプレーヤーである。徳島で左利きでクリエイトを発揮していた小西もこのポジションでJ2では名を知られた存在で、セレッソ大阪からレンタルした松本も栃木や甲府で対人の強さを見せた新鋭。充実した陣容で昇格レースで闘い抜けていけるメンツは揃っている
大分時代に3シーズン二桁を奪ったことのあるシャドーストライカーの後藤がトップ下のスタメンの最有力だが30代になっており、仙台から加入した加藤千は守備のタスクをこなしながらも積極的に前線で攻撃に関与することも決めることもできる。ユース出身で大学経由で復帰した狩野もセンスある存在でチャンスはあるかもしれない。
アタッカー陣は元々陣容は悪くなかったが今回オフの補強でかなり選択肢が増えた。みちのくダービーのライバルの仙台から加入した氣田はキレのある仕掛けとフィニッシュが売りで仙台ではJ1でもプレー、推進力とカットインからのシュートが武器のレンタルの坂本亘が左で凌ぎを削る(両者ともサイズがあるタイプではないため補強する可能性もゼロではないか)。右サイドは坂本と熊本時代に躍動した杉本直がレンタル加入。左利きでサイズ感も近い為、右WG版の三笘タイプという感もある。ここ2年で実績を積み重ね昨年度は山形でそのたくましい突破から6点を挙げたイサカゼインと坂元(コヴエントリー)や中原(鳥栖)の系譜を継ぐ180cmの大型アタッカー横山と質の高いアタッカーが争う。5得点を挙げた横山はイサカだけでなく杉本直というライバルの存在が注目となる。
ワントップは過去2度の2桁経験のあるベテランの藤本佳(94年生まれ)か有田(22年にJ3で17点で得点王)がレギュラー争いをメインするだろうがパンチ力とサイズが魅力の阿部要とトップ下もこなす起用な高橋潤といった日本人だけで構成されている。欲をいうなら外国人の補強ができると清水や横浜FCに本当の意味で対抗できるか。
保有するレンタル中の選手
喜岡(秋田)、田中渉(鹿児島)、新垣(岐阜)、荒川永(アトレチコカタラーノ)
山形が現実的に考えたい補強





6位 長崎
GK、若原、富澤、ラドティッチ、原田
GKは前年度レンタルの身だが守護神としてプレーした波多野がFC東京に復帰。長崎史上最も長くプレーし21年-22年レギュラーを担っていた富澤(9年)が再起を図るがクラブは京都から若き実力派の若原をレンタルで獲得。クラブが昇格後にレギュラーから外れてしまったがビルド能力もセーブも実力は高く多くの出番を確保して再浮上したい。開幕戦でプレーした原田は長崎加入後初の好機を掴みたい。サイズと非凡な身体能力を持つラドティッチも加入2年目で今季こそ躍動したい。
CB、田中隼、櫛引、新井一、岡野、白井、ヴァウド
櫛引は対人とセットプレー、ヴァウドは対人とクレバーさ、新井は高さとフィード力(千葉時代の22年には8点と得点力も)、岡野は空中戦とパワフルさと実績の十分な陣容だが30歳が多い為、加入2年目ほ白井とレンタルの田中隼に活躍を期待したい。特に後者は五輪を目指しており長崎加入がブレイクのきっかけになるなら嬉しい。
SBは飯尾竜がエネルギッシュで健在、高橋峻や奥井を放出したがスーパー大卒ルーキーモヨマルコムを獲得した。毎熊を発掘してコンバートし今の成功につながった事もあり2匹目のどじょうも狙っている。米田は安定したポジションを確立しているが加藤聖を引き抜きにあいかなり陣容としては不安である。中盤の充実ぶりを考えると西村蓮や五月田らのコンバートもあり得るだろうが補強も検討したい。
アンカーには左利きでパスセンスもあるベテランとなり潰し屋となった秋野と名古屋から加入した守備も光る運ぶ技術とキックが売りの山田陸が争う。2年目の瀬畠がパワフルさを身に付けて加わってくるとさらに層は厚くなるはずだ。
インサイドハーフの一角はボランチタイプの選手を起用するだろう。強靭さと繊細さ両立できるマテウスジェズスが加入2年目はまってくれるといいがライバルとなるのは左利きのパサーであるベテランの加藤大だろう。中盤のあらゆるところで視野の広さと技術を発揮できるタイプである。昇格したばかりの西村蓮は堅実な守備と展開力が売りでCBもこなせるがサイズがあるあわけでも特別守備時の予測の能力が際立ってわけでもない様子である。本職のDHかSBでの活路を見出したい。優れた戦術眼で技術を発揮する左利きの安部はU20W杯にも出場長崎の選手として公式の国際大会でプレーした。先輩になるタイプも近い五月田(レイラックで修行、数試合出場)とはユースで共闘した関係であるジェズスがどこまで戦力になるか読めないことや加藤や中村慶の年齢を考慮すれば長崎の生え抜きの彼らに大きな期待が集まるのは当然だろう
アタッカー陣は充実している。名倉は打開力と間合いの取り方がいい選手だったが闘える選手に育ってきた。3センターに取り組んでいく今季は5年ぶりに戻ってきた中村慶と使い分ける予想ができる。
左はかつて加速力を発揮していた献身的なベテランの澤田と絶対的な自信をもつ突破力のある松澤、キックの精度とキレのある仕掛けを武器とする若きホープの笠柳が左サイドで争う。運動量や身体づくりがうまく進めば松澤も笠柳もJ1チームに引き抜きされる可能性もある。走力とドリブルが魅力的なマルコスギリェルメとSB起用を機に守備意識があがった増山が主に右をつとめる。敢えて補強ポイントをあげるなら左利きの選手がいればいいのだが優先度は低い。
CFは昨年度キャリアハイで得点王を獲得したファンマが残留。エジガルJも怪我で昨年度はフルで活躍できなかったが得点力は抜群である。しかし2名の強力な外国人は30オーバーである。大学を中退し昨年度加入したセリンサリウはセネガル人の父親から受けついだ身体能力を持つ。速さ、高さ、パワーを併せもつFWとして成功してほしい存在だ。七牟禮はクラブ初のアカデミー出身で抜け出しを活かしてゴールを奪うタイプ。2選手が成長すればいいのだが外国人との間の年齢の選手が欲しい。
保有するレンタル中の選手
カイケ(徳島)、大渕(宮崎)
長崎が現実的に考えたい補強





中位(勢い次第で昇格争い参戦可能、残留には巻き込まれない)
7位 大分
片野坂監督が2度目の就任。ポゼッション志向から繰り出す擬似カウンターや流麗な1トップ2シャドーのコンビネーション、最大限に幅を使ったサイド攻撃といった、指揮官のデザイン通りの様式美がピッチで表現される。また、それを実現するために対戦相手によって細やかに可変するなどのシステマティックな仕組みも、「カタノサッカー」の大いなる魅力だった。大分を離れた後に率いたガンバ大阪では片野坂監督らしさをなかなか発揮できなかったが、解説者としての日々も経て自らの哲学をブラッシュアップした。就任会見の場から指揮官自身が、過去に築き上げたカタノサッカーとは全く異なるスタイルを目指すことを明言してたが昇格を目指しプレーオフ進出を最低とするシンカタノサッカーに注目したい。ハイプレスからのショートカウンター、ロストからの即時奪還と、4局面を途切れずに走り続ける攻守シームレスがそのキーワードとなる。
西川は存在感が増している大分の新守護神。第一次カタノサッカーを支えた高木に負けず劣らずの超攻撃的スタイルのGKで、味方のバックパスでの難しい処理でもボールをキープし相手FWをいなすようなプレーも披露する。フィードの精度も有しており守備範囲も広いが、若干ハイボール処理に不安定さを覗かせることと、瞬時の対応力に課題を残している。ライバルの筆頭の濱田はシュートストップとハイボールの処理に安定感があるGK冷静な指示でディフェンスを指揮。自分の特徴である、セービング、フィードが売りで1番手を西川と争う。23年度は西川が2代目ニシカワとして活躍したが濱田との争いは熾烈となりそうで韓国から帰ってきたムンや30歳になる新井も老ける歳ではなく熾烈となりそうだ。ムンキョンゴンかつて在籍した時には最終年の20年にはJ1でシーズン後半レギュラーを確保していた2名の争いに加わる可能性もある。
第一次政権で3バックを主としていたが二次では4バックをメインに可変していくようだ。高さと跳ね返す力の左利きのデルランとハードマーカーのペレイラ2名のブラジル人。俊敏で安定感のある空中戦に強い安藤、浦和からレンタルした対応力とキック精度に自信を持つ藤原(SBでの起用もあるかもしれない)と高さと左利きという魅力に溢れた高橋祐の面々はまずまずのである。ユースから昇格した小野はキック精度も高いためSBの起用もありうる。
SBは右は前年度ボランチにコンバートされてはまったベテラン野嶽と2列目の起用で攻撃力を伸ばしていった松尾、サイドタイプでコンバートされそうなチャンスメイカーの茂平の三者が争う。左も鹿児島で運動量を活かして攻撃力を発揮していた新加入の薩川、CBでプレーする等万能ぶりをみせたベテラン香川が争う。
DHは若干17歳ながらトップデビューし、存在感を見せている若手の至宝。派手さは無いが技術面の正確さや再現性があり、流れを読む目や攻守両局面での細かい位置取りを修正出来るセンスを持っている。182cmとサイズも魅力な有望株。球際のハードコンタクトでボールを奪い切るアカデミー出身の左利きの潰し屋守備系の弓場との生え抜きコンビを築く。高さと対人を発揮しCBからのコンバートも落ち着いてきた羽田や
コンタクトも苦にせず、スペースの抜け出しで攻守に活躍できる池田と運べる共に創造性あふれるプレーが売りのユース昇格の松岡と大卒の小酒井のルーキーコンビも期待できバランスのとれた構成である。
OHは野村は貴重なバイプレーヤー。多方に幅が利く選手でチャンスメイクもフィニッシュにも関われるが通年で活躍できなくなる声も払拭してきた。常に細かく動き続ける中川、フレキシブルさなプレーが魅力的な町田といった面々がいる。アタッカーやボランチの選手もできる。30代が多いため補強はありうるか。
WGは選択肢が多いポジションだ。最前線よりもCF周りでワイルドに動く渡辺新、広島からレンタルで加入したパリ五輪を狙う佐藤寿人2世の鮎川、大ベテランだがその輝きは衰えていない梅崎、その梅崎を彷彿とさせる敏捷性とタフさ、器用さを併せ持つ屋敷、メリハリがついてきて独特なドリブラーの佐藤丈、前線を動きまわり起点のとなれるユースから昇格した木許と人数は揃う。*木本真が25年から加入
出足の鋭さの光る伊佐、サムエルの長期離脱もあり再契約となった長沢、スピードとパワーを兼備する大型ストライカーのサムエルとフィジカルに優れ、裏抜けも足下での受けも可能なキムヒョンウ、エリア内で強引にシュートまでもっていくパワフルさとクロスへの飛び込みが特徴のストライカーの宇津元(ケガで昨年度はトーンダウン)と5名のバランスもとれているがいずれも好人材だが決め手にかけている。*有働が25年から加入


大分が現実的に考えたい補強
GK濱田、西川幸に続ける若手(彼らの引き抜き想定)
DF 左SBの薩川より若い選手



8位 徳島
40名近い人数がいた前年度からスリム化をはかり30名程度に。吉田体制2年目でポゼッションにテーマとするスピードを加えクラブの名前の渦を巻き起こそうとしている。他の昇格候補のライバルほど層があるほうではないため、3度目の昇格をするには戦略・戦術充実がされないといけない。吉田監督の就任後は4-2-3-1を基本として戦ったが今季もそのままいく予想がされる。
CFはチームの戦術上需要なポジション。ブラウンノアはスピードを活かした裏への抜け出しや、ポストプレーを活かして昨年度は沼津で13点を奪いブレイク。マリノス出身の為、ハーフナーマイク2世ともいえる。徳島が上位にいくためには抜けた森の代わりは確実に必要で彼のJ2での活躍を期待したい。動き出しと運動量を活かしたプレーで前線を活性化していく坪井は修行生活で経験を積んだこともありブレイクの予感もある。以前在籍時に2年連続で20点近くを奪った2列目もこなせる万能の渡に期待する声もあるが年齢的な事と坪井、ブラウンノアが確実に計算をできない事を考えるとなると本職の選手がもう1名ほしい。理想的なのは西野がCFに戻る余裕のある体制か。
トップ下は復帰したシーズンで7点を奪った天才の柿谷曜一朗がファーストチョイスだがベテランとなっており世代交代したい。杉本や杉森などもプレーできるが機動力溢れ、仕掛けや飛び出しが魅力な棚橋とを運ぶ力や状況判断の良さ、そして得点力までを持つ大型レフティの高卒ルーキーの高田優を上手く育てながら使いわけていきたい。
左サイドは加入5年となったハードワークと突破で貢献する小柄なベテランアタッカーの西谷とレンタルを延長したアグレッシブさと華麗さを併せ持つ大型アタッカーの高田颯が争う。右サイドも杉森は柔らかいタッチながら速く鋭く仕掛けるドリブルとが魅力で、中野は攻撃にアクセントを加わえるレフティーが揃い争う。棚橋、西野、坪井らFW陣もこなせるあたり不安は少ない。*開幕後にシャペコエンセからTアウヴェス(サレスデリマ)から加入。爆発的な威力の左足でゴールを重ねるパワフルなアタッカーである。4クラブでプレーし、特に岡山時代には22年度に16点と爆発した。
DH、児玉、永木、島川、玄
ポジショニングとパス能力の高さを発揮していた白井が柏に移籍。昨年度、永木が復帰したがさすがに36歳でフル稼動はできないため若手の選手の成長はマストだろう。玄理吾は身体もしっかりと出来上がっている印象でソシエダでの練習参加も刺激となりブレイクの気配が漂う(むしろ引き抜きに合う恐れも)。タイプでいうと永木、白井同様に基礎技術の高さが光る児玉やかつて香川真司の後継者枠を期待されたほどのテクニシャン杉本と玄とチームの試合つくりに貢献しそうだ。だがDF陣が不安定な様子で守備のフィルターになる島川や内田をCBとしてカウントしなくてはいけない事情が気になるところ。鈴木徳が移籍した後を埋めきれず、長谷川雄、山下雄が退団(共にレンタル)した事情を考えると他クラブからレンタル、あるいは大学生の補強をして育ていきたい。
SBはオフに柳澤と橋本を獲得したことで4バック継続が濃厚(左利きCBの青木が入って3枚もありえるか)。右はFWが本職の若手の西野太をコンバート(当人のとしてはフルシーズンは初めて)。Jでの実績が抜群で攻撃性能が高いベテランのエウシニョやポリバレントでパス力の高い柳沢とがいるが西野をできれば前で使っていくためには早めに陣容をかためたい。左は山口でブレイクした橋本健を獲得。守備のタスクと上下動をしっかりこなしながらも、自身にボールが渡った際にアクションを起こせる選手で期待は大きい。対人、戦術眼が高い万能な田向もベテランで橋本以外の選択肢も含め補強はしておきたい。
CB、
ビルドアップ能力に優れ、守備者としても広く守れる森昴大は昨年度に大きく活躍した新たな守備の要。彼の成長と大宮からレンタルで加入した強靭な身体に裏付けされるパワーと対人にが売りのカイケが安定していれば徳島の守備はあまり心配は少ない。足下の技術に優れる守備のバイプレイヤーの内田は元々はボランチの徳島で最終ラインからビルドアップやパスカットをしてきた。福岡、安部崇などが去った中でもチームに残ってきたが30代に突入している。万能な島川にも同様なことはいえる。石尾は金沢でみせた安定した落ち着いた守備対応と、足元の技術にも優れる活躍を再び取り戻したいところ。練習生として注目されて加入となった左利きのビルドアップ能力の高い大卒青木のベテランを押し退ける活躍にも期待したい。
GKはビルド能力の高さや戦術理解も高いホセアウレリオが健在で最古参の大ベテラン長谷川やシュートストップ力の高い田中颯こそ2番手にいるが厳しい状況。栃木シティで修行していた左利きのホープ後東は生え抜きだがそこに入るには成長がかなり必要だ。アウレリオは現代サッカーにおける最終ラインからビルドアップを考えるとJ1チームに引き抜きの可能性もある。
*開幕後に名古屋からビルド能力のある三井がレンタル加入
保有するレンタル中の選手
カカ (Aパラネエンセ) 、西坂斗(ライン青森) 、渡井(ボアヴィスタ)、大森博 (福島)、森田凜(奈良) 、藤原志(宮崎)、外山凌(鹿児島)、浜下(愛媛)、長谷川雄(相模原) 、山下雄(レイラック滋賀)、 鈴木輪イブラ(ジローナFC・B)、オリオラ・サンデー(八戸)
徳島が現実的に考えたい補強
GK  アウレリオのライバル
MF かつて在籍した岩尾のような攻守で貢献できるプレーメーカー
MF DFのフォローをできる守備系ボランチ
FW ブラウンノアと競いつつ高めあえるFW



9位 仙台
CF、前年度に水戸から2年連続2桁を奪っていた中山仁が23シーズンは通年出番がありながら失速。サイズこそ大型ではないが(176cm)パワフルさと器用さを併せもち前年に14点と活躍したエロンにはかなり期待がかかる。左利きでサイズのある菅原龍、選手権で活躍した高卒ルーキーの西丸がいるが昇格を目指すにはスカッドとしては不安。ポストプレーのように、周囲を使うプレーでも器用なところを見せる。2列目の充実をはかり中島を最前線でSTで使いたい。
その中島はサッカーIQの高いプレーを披露する得点力の高い万能アタッカー。本人もそろそろセレッソに復帰したいはずである。左サイドは鳥栖から完全移籍となり退路を経った推進力のある相良の本格的ブレイクと川崎からレンタル加入した三笘2世候補の名願、彼のユースの先輩でもある大卒ルーキーの有田を獲得し、3名を使い分けていく。技術力と得点力を兼ね備える大ベテランの遠藤はそろそろ手本役としてフェードアウトしていく様子。右サイドでは地元への移籍で10点を奪いブレイクした郷家と圧倒的なスピードで相手守備陣を切り裂くオナイウとの使い分けで問題ないだろう。
DHはツボを知るベテランの長澤が仙台加入後はピリッとしていない印象。試合の状況を的確に読んでの熟練の技で視野が広く、守備面のプレッシャーも球際での競り合いで抜群の存在感を見せるのだが年齢を重ねてきている。リャンヨンギから10を受け継いだ鎌田は中盤の底からゴール前に攻め上がって発揮するタイプ。多様なパスを繰り出し、チームの攻撃に彩りを加える在籍6年になった松下とのコンビが期待される。びわこ成蹊スポーツ大学を経て戻ってきた組み立てる能力が高い左利きの大卒ルーキー工藤真と司令塔タイプが集まる。ポテンシャルの高さユース所属ながらトップデビューした横山も落ち着きのあるキープ力や精度の高いパスを武器に攻守において存在感を発揮していた。開幕後にレンタル加入した松井は強度と動きだし優れるパサーと潰し役の中間のタイプ。守備でも危機察知能力とボール奪取能力にも優れるなど攻守にポジショニングセンスも冴えている。理想は同じ川崎出身の守田のようなタイプになりたい。球際に強い大卒2年目の富田2世とも呼ばれる工藤蒼と争う。センターを務める人材が多いため3センターも検討したい。
左SBは俊足でありながら足元も上手くポテンシャルは代表入りも期待されていた内田裕。大卒の石尾は左右で蹴られ最終ライン全てでプレーできる。まずは右控えからスタートとなりそう。SBはドリブル突破からのチャンスメイク能力の高い真瀬。攻守に計算出来る堅実派の高田とがメインに争う。内田のライバルになるような左利きの選手が若手でとれるとよりバランスがいいか。
CBは競り合いの強さ武器とする菅田と出足の鋭い守備と予測力に優れる小出が加入1年目からフィット。特に甲府から加入した後者は瞬く間にキャプテンとして活躍した。しかし30代に突入することもあり知念を浦和から獲得。左利きで対人の強さと正確なパスを特徴とする知念は浦和での挫折を新天地で解消したい。
横浜FCから獲得したマテウスモラエスは身体能力や左足出し手となれる能力を有している好タレントだが、身体能力に頼りがち。対人や個人戦術理解を学び他の3名からポジションを奪いたい。DF陣は中堅や若手でもう1名サイズのある選手がいれば更にいいが緊急性は低い。
林彰洋が加入1年目からすんなりとゴールマウスを守ったGKだが生え抜きの小畑は昨年度は5試合しか出場できなかった状態を打破したい。瞬時のポジショニングの良さや安定したセービングや足元の技術にも優れる。駆け引きや予想力、経験を得るために他クラブへの修行も考えたいところ。松澤香は飛び出しなど積極的な守備でゴールを守るタイプ。ベテランとして3、4番手として梅田陸と争う。欲をいうなら林、松澤の引退する可能性も考慮しておきたい。
仙台が現実的に考えたい補強
GK 林引退、小畑移籍のダブルリスクヘッジ
DF モラエスと競えるサイズのあるCB
DF 内田裕と競える若い左SB
FW エロンと競える大型CF






10位 岡山
悲願のJ1昇格を果たす為には当然FWの活躍は必須。チアゴアウヴェス、桜川、坂本一らの退団はあったがK2の慶南で13点を奪ったグレイソンが加入。金沢時代に10点を奪った強さと速さを併せ持つ、機動力もあるが故か広範囲に動くため、ゴール前の人数不足やターゲットが不足する一因となっており理想は太田やグレイソンとの2トップだろうか。岡山ユース出身の太田は足元のテクニックを活かしたポストプレーと、多彩なフィニッシュの形を持つストライカー。明治大学で鍛え上げられた献身的な守備でもチームを助けることができる。ルカオ、グレイソンと補完しあえたらゴール量産して初の昇格もありえる。秋田から加入した斉藤はベテランとして攻撃陣のリーダーとなり頂きにたどり着きたい。
アタッカー陣は一昨年得点力を発揮したチアゴアウヴエス退団。地元出身かつ高卒の佐野航がステップアップで欧州移籍(夏場)という事態にあった。しかし魔術師ともいわれ6シーズンもJ1で活躍したGシャヴィエルを獲得。クラシカルな10番タイプに見られるが運動量もある。
10番を背負う事になった田中雄は広範囲に顔を出し、アジリティと隙を見たミドルでゴールを轟かす。はじめてのJ2ながら7点を奪った岩渕弘はパス&ムーブで動き続けるプレーで攻撃にアクセントをもたらしているアタッカー。テクニカルな他のアタッカー陣と相性はいい。レンタル延長した仙波も状況判断力と瞬時の対応力に優れるチャンスメイカーでしっかりと2シーズン岡山で主力を担ってきた。WBやボランチの選手達もつとめられるが補強するなら左利きの選手はいてもアクセントになるかもしれない。
WBを使う布陣だがSH、SB、SCB各タイプが揃いぶみで選択肢は多い。左はスタミナとスピードが売りのベテラン高橋諒と攻撃的な上がりと、左足の精度を併せ持つ高木友が争う。切れ味のあるドリブルが魅力的な末吉は右サイドが主戦場だが右サイドが人材過多な為左での起用も増えそうだ。一方で右サイドは高さとパワーを併せ持ち事故からの再起をはかる元東京世代の常連の柳貴博と積極的に推進し、精度の高いクロスを放ちJ2から地域リーグまで豊富な経験を持つベテランの河野がメインで争うか。切れ味鋭い仕掛けを持ち味とし守備もハードにする木村太は加入4年で古株なりつつある。元々SBだった本山はSCBやボランチで起用されるが起用される可能性もある。年齢層もベテランと中堅が揃いぶみだ。強いていうなら若手の補強もほしいが早めに内定したスーパールーキーの藤井葉がはまれば面白い。佐野航大に続く高校生の育成成功を期待したい。
ボランチ陣は大ベテラン河井とムークを放出したが監督と共闘した経験もある潰し屋の藤田息と献身性と試合展開を読む能力の高いパサーの竹内という両ベテランを獲得した。前年度の加入でハードさを身に付けてタフな左利きのプレーメイカーになってきた田部井と
ボールハント能力と秋田時代に覚醒した実力を岡山でも発揮する司令塔の輪笠のコンビがベテランの両名から多くを学び大成長すると昇格レースで安心できるはずである。井川は退路をたち完全移籍を選択した。長短正確なパスでゲームメイクができサイズもありCBとしてもプレーできる井川とボールコントロールのスキルが高く、運動量もあり、攻守のつなぎ役となれる吉尾も大卒として加入。 切磋琢磨して初昇格とその先のJ1で定着を果たしたい。
DFは3バックの一角を担っていたバイスと濱田が退団。ベテランで長らく活躍した彼らの退団は痛手だがJ2での豊富な経験を持つ田上とレンタル先で活躍し成長がみえるストッパー能力の高い若手CBの阿部海が復帰した。課題のビルドアップの安定度も以前よりは増している印象。中央で前に出る積極的な守備と、ヘディングの強さが武器で加入1年で軸となった柳育と争う。3バックの左はボランチからの転向が板についてきた鈴木喜が1番手で対人守備が強いSBの藤井もここでの起用はあるだろう。張った守備が持ち味のガッツ系で長崎と新潟で昇格に貢献した田上とサイズがないがボール奪取力が高くSBを主戦場としはじめた本山との併用が予想される。柳育や田上が30代である辺りを考えると中堅以下のさらなる補強もありうるか。
GK、ブロダーセン、堀田、金山、川上康
山田を鹿島に返したが横浜FCでビッグセーブを連発していたブローダーセンが加入し当面の守護神問題が解決。谷口を滋賀に修行に出せ、大卒のフィードに自信を持つ川上を補強し、ブローダーセンの後釜も将来的に育てる計画もたてられている。ブローダーセン自信もGK大国のドイツでは中々出場機会に恵まれず、先の東京五輪でも控えGKの立場であったが、シュートストップ能力の高さは既にJ屈指の水準の印象。Jでの飛躍が続けば代表への帰化も期待したい。馬渡とトレードでのレンタルという珍しい形で岡山移籍を果たした堀田は30代に突入した2番手、3番手をベテランの金山と争う。その金山もJ2加入1年目の長崎で、チームの昇格プレーオフ進出に貢献した経験をもつ。ブローダーセンがハマればJ1昇格やその先のJ1定着もありうる。
保有するレンタル中の選手
谷口璃(北九州)、山田恭(V大分)、
岡山が現実的に考えたい補強
DF 昇格後長らくレギュラーを務められる柳育&田上の後釜で彼らより若い選手
→降格したクラブの誰か
DF左WBで安定的に活躍できる中堅or若手
鈴木奎(大邱FC)、浦田樹(マリボル)、コナーオトウル(ウエスタンU)、新保(山口)、
MF
FW 得点王が狙える20点以上クラス



11位
水戸
CFは小柄だかタフさとエリア内での仕事がある草野、昨年度9点を奪ったエネルギッシュな安藤瑞、サイズ、パワー、スピードを併せ持つ寺沼、宮崎時代に9点を奪った事のある梅田といった面々が揃い誰か1人でも覚醒するのではと思わせる。サイズだけでなくスピードやテクニックもある久保征、ユースから昇格2年目の内田優も控えており競走が健全に起こり昇格はすぐにできなくとも数年後はとても可能性もある状況だ。
アタッカー陣も多くの好人材が揃う。左は50m5.8秒のスピードを誇りクロアチアでも活躍した快速ドリブラーの新井晴、積極的な仕掛けと強烈なシュートを持っている左利きのアタッカー井上と独特なリズムのドリブルで守備網を切り裂く得能と果敢な仕掛けでチャンスを演出する斉藤俊の大卒高卒ルーキーコンビがそこに刺激を与えられると理想的だ。右サイドは世代別の代表常連の期待のアタッカー甲田が加入。J3活躍しステップアップと野瀬やアジリティの高い大卒ルーキーの山崎稀と若手が競いあう環境。補強するなら大型アタッカーができれば更に選択肢は広がる。
加入2年で完全に持ち味軸になりつつあるバランサーの前田椋が軸となり彼の相棒が熾烈を争う構図だろう。柏からレンタルした落合は大学でハードワークを身に付けたテクニシャン、平野を彷彿とさせる司令塔タイプのルーキー長尾、攻撃のスイッチ役として強い縦パスを放つ高岸と戦術眼が高くバランスをとる力が高い杉浦の3年目コンビである。CBやSBが主戦場だった長井だがカバー範囲の広い守備でボランチでプレーしている。GK以外のポジションを全てこなせる超万能選手であり本人はベリンガムやブスケツを目指している碇も守備の選手ではない。実質的には守備系本職の選手がいないが、ここ数年J1に選手を何名もステップアップさせた実績のある水戸だけに補強はせず向き合うか。
SBはパワフルな左足を持つ大崎が復活すれば松田隼の移籍はそこまで痛手とはならなそうだ。特別穴らしい穴が無いタイプで他クラブへのステップアップも期待できる。正確無比なキックが魅力の大卒石井とドリブルによる局面打開を得意とする高卒の尾野(黄金世代で高橋ニコ、吉永夢、藤井葉、田辺、内川、小杉*06年早らが揃う)は黄金世代のルーキーコンビがそこに刺激を与えたい。右サイドはFWからのコンバートが長くなってきた献身的な姿勢が魅力的な村田航が1番手をつとめる。切れ味の鋭いオーバーラップが魅力的な後藤田とスピードとキックの質が高い沖田(来年加入内定)がそこに加わり編成バランスが最終ラインはかなりいい。
CBは加入3年目で昨シーズン成長しはじめた高さと強さ、速さを併せ持つ山田と冷静な対応や予測力で対応するキャプテンの楠本がファーストチョイスの筆頭候補である。楠本と同い年の飯泉は身体を張ったプレーで細川を彷彿とさせ元々FWだった経緯も手伝い攻撃的でもある。J3からの叩き上げのキャリアで即戦力といえる。空中戦と左利きというポテンシャルを解放しきれていない田平とサイズはそこまでだが名古屋ユース時代にはタイトルを多くかっさらってきた対人抜群の大卒ルーキー牛澤はパリ世代でもあり水戸での活躍いかんでは更にその先もありえる。あえて補強ポイントをあげるならタビナスや松田のようなパワフルなエアーバトルが強いタイプ(田平のライバル)が加入すれば更に尚良か。
GKは山口瑠が町田に引き抜かれ(ステップアップ)再編が必要なポジションになった。勇敢な守備をみせるベテランの松原が当面は守護神をつとめ、残留争いで好セーブをみせた中山も彼と競える。確かに彼らでも一先ずはおさまるが両選手とも30歳の大台に突入してはおり、40代後半のレジェンド本間がフル稼動する計算もしにくい。フィールドプレースキルに優れる近代的GKの若手の春名が経験や自身を積み大化けすれば一気に解決するが彼以外の年齢を考えると20代の選手を1,2名とれるとバランス的によくなるだろう。ユースの2メートルの高2年上山も場合によってチャンスがあるかもしれない。
保有するレンタル中の選手
松田隼(ハノーファーU23)、黒石(長野)、田辺(高知)
水戸が現実的に考えたい補強
GK
DF
MF
FW






12位 栃木
元日本代表の田中誠が初のトップカテゴリーの監督となり否応なしに注目度は高い。標榜するのはシメオネの率いるアトレチコのようなハイプレスと守備力をベースにしたサッカー。J監督歴の豊富な柳下監督をヘッドコーチに配し、ギリギリ残留というのが毎年な状況を打破し歴代最高位の9位をこえることを現実的に目指したい。
CFは規格外の身体能力やフィニッシュ能力を持つナイジェリア人ストライカーのイスマイラが加入。長身ながらスピードがあり、キープより、抜け出しが最も得意な形でJ3ではあるが福島時代に2年連続2桁を奪っている。守備意識も高いが若干攻守の切り替えのスピードに課題があり、21年の京都移籍以降はあまり十分に活躍出来ていない。完全移籍加入となった栃木で昨年度以上の活躍をしたい。イスマイラと組むのはタフさとクロスに合わせる身体能力の高い大卒3年目の宮崎鴻と修行先の宮崎で10点を奪った(ガンバからレンタル)南野、身体を張ったプレーで貢献する下部組織出身の機動力のある大型ストライカー小堀の3名が争う。矢野貴は昨年度も26試合出場2得点をして健在ぶりを示したが40歳の大台で多くは求められない。
2列目でのプレーが予想される水戸から加入したマルチロールの奥田と群馬やU22選抜時代に2桁(どちらもJ3)を奪ったことのある大島が開幕時点で有力なスタメン候補だが大卒のリンクマンの青島や飛び出しに魅力のある広島からレンタルした土肥、3年目の大森という万能選手、生え抜きの大型司令塔の揚石というレフティ3人集がそこの枠を奪うように自然となれば攻撃陣はかなり分厚くなりそうだ。
WBは右に名古屋からのレンタル期間を延長して残った石田と大分ではJ1を経験した事もあるスプリントに自信を持つ黒崎の争いに大卒の突破とキック精度に自信を持つ井出が加わる。左は長らく活躍してきた福森が30歳の大台に差し掛かる。No.10ながら豊富な運動量で貢献するユース出身のハードワーカー系SHの森だけでなく、大卒のウインガー川名も場合によっては入りそうだが欲をいうなら本職のWBがレンタルなどでできれば理想的か。
守備力、運動量を考えるサッカーのため長らく活躍したボールハンター佐藤祥は後継者を確立しておきたい。2年連続で20試合以上出場した神戸は身体も強くなってコンタクトもいとわないプレーメーカーになってきた。新加入の高卒のパクヨンジもハードワークとコンタクトに自信を持つが3番手というのを拭うシーズンになれば良すぎるシーズンとなるだろう。
CBは3バックが基本だろう。中央には大卒2年目だが最終ラインで存在感を示している平松が軸となりそうだ。安定したビルドアップと周囲と連動した守備対応でピンチの芽を摘み取る能力が高く磐田Y時代に監督と共闘した事もある。同期の高嶋がそこに挑む構図か。右CBは対人、フィード、高さに強みのあるラファエルとDF陣では29歳にして最年長の大谷と争う。左は大谷と同い年の新加入藤谷に期待される。実力は球際の強さとスピードで相手の攻撃を封じる守備範囲の広さが売り。J3トップレベルの実力を見せたい。福島隼はレンタルを延長、対人守備も強いが攻撃性能が高く、同サイドを担うことが多い森と連動しながらサイドで幅を取り、高頻度のオーバーラップとSB顔負けのアーリークロスでチャンスメイクも行なっている。湘南にそろそろ復帰といきたい為ブレイクを期待したい。
GKは藤田の退団が痛い。最古参になった思い切った飛び出しと反応の良さを活かしたセーブのベテラン川田と川崎で連覇経験など控えとして豊富な経験をもつベテランの丹野は大分時代に昇格の立役者になっていた。コーチングには定評がある選手だが年齢を大分重ねてきている。仁川ユナイテッドのユースから日本に挑戦するレアケースとなるキムミンジュン。足下とフィードに自信を高卒だがいきなりみせたい。磐田に大卒で加入して即座にレンタル加入となった中島は鋭いセーブで堅守に合いそう気配もある。
保有するレンタル中の選手
青嶋(千葉)、瀬沼(相模原)
栃木が現実的に考えたい補強
GK
DF
MF
MF





下位 (残留争い回避がノルマ)
13位 群馬
典型的なオーソドックスな442の布陣で11位と万年下位争いから脱却したが昇格するにはまだまだの戦力か。まずは中位に定着し地力をつけるようにしたい。
かつて17点を奪いJ3から脱却するのに貢献した高澤が復帰、左足のテクニックとポジショニングで奮闘していた10番の佐藤亮とは北九州で共闘していた為に活躍が期待できる。ポストタイプのベテラン平松、テクニックとタフさを併せ持つ中堅の北川、天才肌の和田といった面々は悪くない。更に共に00年生まれのスキルとセンスが魅力的な斉藤聖や恵まれたサイズを活かせる佐川をレンタル補強した。身体つくりをしっかり行った小野関も飛躍を期待できる。
アタッカー陣は和田や佐藤亮はどちらかFW起用されないほうが務める予想がされる。杉本も経験豊富だがベテランで30代に突入している。積極的なプレーが光るチーム期待のレフティの山中と高いボールスキルを誇る川崎期待のWG永長(レンタル)が主力にしっかり定着してくれて計算できると攻撃力はまずとなるだろう。J2で中位は安定するところまでいきたい。
DHは周囲と連動した立ち位置の取り方や鋭いクロスからチャンスメイクするサイドハーフから本職のボランチに戻ったレフティの天笠と繋ぎの中継点として働く司令塔の風間宏希とがスタメン有力である。風間の年齢を考えると岩手から加入した藤村や仙台大から加入した監督の伝もあって加入したレフティのパサーの玉城(浦和)の両選手はかなり成長を期待したい。プロ20年目となる細貝は若手の手本となりクラブの安定に貢献したい。
SBは前年度から可変式に取り組んでおり片方(左が基本的に)がCB型の選手となりそうな様子。その意味で左サイドは中塩がfirstチョイスだろうか。突破に強みのある菊地健はその意味では出番が増やせるか不安で補強も考えたい。岡本一が移籍した右は前年度にブレイクした川上エドオとパワフルな突破でJ3で活躍してきた船橋が競いあう。大卒ルーキーの田頭(実質2年目)も闘争心を持つが本格的なブレイクをして争いを激化させたい。
CBは対応力に優れる長身CBの城和はブロックを作り手堅く跳ね返す守備も可能だが、小まめにポジショニングを変えたり、SBのカバーに行くなど小柄なCBが行いそうなプレーも厭わない。俊敏性も有しており効果的な場面が多くJ1チームに引き抜きに合う恐れがある。酒井崇は前年度に熊本でブレイク球際の強さとビルドアップで貢献する能力が高い。大畑は強靭な身体を活かした堅実な守備が期待される大卒ルーキー、左利きのテクニカルなタッチとキックのできる高橋勇がその2名と争う(ボランチでの経験もある)。中野力は左右両足からの高精度フィードや守備範囲の広さ、球際での身体を張ったプレーを特長とする。兄とは違ってCB然としており高卒だが期待は大きい。
GKは清水、鹿島ではJ1でプレー、岡山や山形ではJ2で活躍した強靭なメンタルと経験に裏付けされたセービングが魅力の櫛引が今季もゴールを守る予定である。ただ俊敏さとセーブやコーチングが売りの大卒ルーキーの近藤壱や高さと真木、石井
群馬が現実的に考えたい補強




14位 熊本
昇格の勢いそのままにPOでJ1後一歩の4位となった2022年。オフにステップアップした選手も多く厳しいシーズンかと思われたが14位と大きく順位を落としたが昇格2年目と考えれば悪い成績ではないとみることもできる。J1昇格を目指すと公にしたが早々に残留を決めて1桁で終えるぐらいが現実的な目標か。
GKは田代、高い身体能力を武器にゴールに蓋をする熊本の新守護神となりつつあり和製オチョアと評されることもある。ベテランの佐藤優と若手の佐藤史と年齢バランスは整っている。宮本、上村とユースの選手を2種登録しているが田代を更に成長させるような選手がいるとかなり安定はしそうだ。
CB
菅田が移籍、イヨハがレンタルバックをしたが江崎が更に成長、中盤が本職の大西が適応し活躍した。黒木の年齢を考慮すると江崎と組む選手の台頭が課題となりそうだ。東京五輪世代の岡崎はJ1では経験不足が気になったが能力は高くフィード力を熊本の中で発揮できる。SBよりのキャラクターの黒木が年齢を重ねているが阿部海を育てる事ができれば解消できる。レンタルの酒井とユース育ち大学経由復帰の宮嵜も後方から組み立てる事も意欲的な熊本でなら特徴を発揮できそうなタイプである。
WB
縦突破が得意で複数クラブでのプレー経験があるベテラン大本が右、縦も中もいける小柄な東山が左という基本編成だったが岩下も柏から復帰。岩下は黒木ら同様SW兼SCBのような3バックでの起用もありうる。司令塔役もでき2列目やボランチでプレーできる竹本もカウントにいれているだろう。残留目標ならそれでも問題はないがそれ以上を目指すという話の為に追加補強をしたい。
DH
上村は黒子系でユース出身の中堅22年度は苦戦したが23年度に復活、奪取力と展開力を発揮していきたい。CBの充実をさせ攻め上がりが得意な大西を本来の得意なポジションで起用したい。藤田はチームの駆動輪となれるタイプ。派手さは無いが空間認知能力が高くタメを作り、リズムをつくる。配球力に強みのある中堅の三島とともに争う。遠藤航を目標とする大卒2年目の東郷はこのポジション争いから抜け出しブレイクを目指す。
ST・OH
小柄だがタフなアタッカー伊東俊は昨年もシーズンをフルにプレーしたがさすがに37歳。加入1年目から5点を奪いブレイクをした左利きの大型アタッカー松岡瑠が主にその相棒を務めた。その活躍次第では引き抜きの可能性もあるか。藤井はリズミカルなプレーメイクタイプで古長谷も発想力と高いシュート技術をもつ。大卒新人コンビである。左足が魅力的なテクニシャンタイプの豊田歩も大卒2年目で藤井や古長谷とのポジション争いをする。
CF
前所属の鳥取で15点の勢いをそのままに石川は9点と孤軍奮闘。身長は178cmだがキープ力やパワーも併せ持つ。ケガで外れた時期がなければ2桁も期待できる。シーズン通年プレイした大崎は昨年は2番手だったがその身長を活かして更なる飛躍が期待もできる。世代的にはロス世代となる逸材の道脇もそのスケールが注目となる選手である。大学生を育てる路線は引き続き行っておりベジョンミンには石川の後を担うひやくも望まれている。神代はユースの先輩の道脇と切磋琢磨して飛躍を果たしたい。
保有するレンタル中の選手
相澤佑(クリアソン新宿)、谷山湧(FC徳島)
現時点で考えたい補強
GK 田代と佐藤優の間の年齢の田代の刺激となれる
DF 可変の布陣で力を発揮できるSCB
MF シャドーとWBをこなせる大本の後任
FW 伊東の変わりに攻撃陣を牽引する松岡のライバル





15位 
いわき
180cm後半の選手が多くサイズと25歳の選手が多くハードワークとフィジカルを念頭にするいわきの補強はわかりやすい。田村監督は自身の現役時代もそういったスタイルの選手だった。ポゼッションをそこに落とし込みすることも果敢に行っておりかなりいわきにあった監督だといえる。GKは大ベテランの田中謙、立川、鹿野いった面々が顔を並べる。かつてチェフと形容された立川と俊敏性を活かした攻撃的な守備とシュートセービングに優れる鹿野がメインで争うことになりそうだ。高木和からも鹿野を奪った時期もあり、ポジション奪取後は攻守に積極的なプレーで存在感を示している。パス回しに加わり両足からの配給の面でも貢献度は高いため、基本的なプレーの精度と判断力を高めて行きたい。の韓国人ジュヒョンジンはポテンシャルこそ高いがいきなりレギュラー起用される事はないだろう。家泉が札幌にステップアップ。遠藤凌は成長したこともあり新潟に復帰。2人の主力が退団したが生駒仁と照山を獲得、レンタル加入の五輪世代大森理も加入。石田侑や速水(2名は右SBの控えも)ら実力のある若手を抱えさらに韓国人のパクジョヨン中堅の獲得にも成功し駒は揃った。取り組んでいる若手の発掘と指導により大きな不安は少ない。SBは日高を前年度に放出したが、嵯峨はこのオフに残留。左SB候補の坂岸がLSBは大卒ルーキーで五輪代表にも呼ばれた坂岸が加入。パリ五輪を控える身としてはプロ1年目からで勢いを掴む可能性もあるがDHの選手を厚めに確保しているのは山下を引き続きここで使うことも考えているだろう。右SBの嵯峨も引き抜きに合う可能性のある選手で石田をSBの控えとカウントしても層の薄さは気になる。坂岸、嵯峨両選手とも身長があるほうではない為、できればサイズのあるSBを獲得できればターンオーバーもできチームとして取り組むサッカーの質は落ちないだろう。セレッソから大迫塁を獲得した。選未来のA代表を目指す逸材で左利きでゲームメイクに必要な力は持っている。フィジカル、スタミナを養うことができ試合経験を積んでいければ代表も目指せるだけにいわきというチームを修行先に選んだのはいい選択だ。鹿島からレンタル中の下田も残留した。守備力を発揮するためにフィジカルを強化できる。前年20試合以上の出場を果たし順調な1年目だった。24年度もそれを超える成績を目指したい。鏑木は抜きん出たテクニックでゲームを組み立てるようなタイプではないが移籍した宮本英を彷彿とさせるタイプであるタフもつけば前任者に続く可能性もある。大西と争いレギュラーを奪い若手のレンタルコンビの付け入る隙を与えたくない。 パリ世代のレギュラー候補西川がまさかのJ2選択をしたのは意外ではあった。左利きの大型アタッカーという日本には希有なタレントも鳥栖での修行で前年度は21試合と出場を増やしていたが自身のキャリアを考えより出られる環境、鍛えられるクラブを選択した。小柄な杉山や加藤にとってはかなり強力なライバルの加入となる。東京V移籍した永井の後釜はセンスが高く、元はボランチだがFWなどでも起用される山口か地元出身の加瀬となりそうだができればもう1名は欲しいFWは実績を考えると前年度に7点の谷村海(98年・181cm)22年に8点(J3)の有村幸(00年・181cm)の4年目コンビ(谷村は生え抜き、有村幸は栃木から加入)のスタメンの1番手だと予想される。身体能力のある2年目の近藤慶(02年・182cm)、新加入のブワニカ(02年・186cm)はそこに刺激となる存在。前線での献身的なプレーが光る長身だが機動力と献身さで勝負するタイプ完全されたとしたらいわき大ブレイクの期待もある。坂元一(04年・184cm)は日本のジルーになるかもしれない逸材である。世代別の経験どころか、全国大会への出場経験もないが、184cmのサイズと50mを6秒1で走るスピードは魅力十分で2年目に飛躍しそうな感もある。テクニカルと強引さを兼ね備える棚田(03年・173cm)もアジア大会に参加しつつもパリ世代で抜けた存在にはなれておらず、白輪地(01年・172cm)も動き出しとパンチ力を併せ持つ。若手の宝庫だけに残留を余裕を持って決めるというよりは序盤苦しみながらも後半のシーズンに若手の成長でなんとか勝ち点を取り返していくシーズンが理想的か。
保有するレンタル中の選手
辻岡(宮崎)、芳賀(FC大阪)
いわきが現時点で考えたい補強
GK 田中より若い立川、鹿野の手本となれる
GKMF シャドーのリーダー格となれる
MF 
FW 







16位 
山口 前年順位:J2・20位
20位でギリギリの残留をしたが補強や育成でうまくいっていると言うオフではなくプラスが予想しずらい。昇格勢と明確戦力差がないとみるのが妥当か。
 GKは関が健在だが田口や加入した糸原が競い合え
ば守備面はある程度安定しそうでチェヒョンチャンその意味では2年目で実績はない。だがJになれる時間と土壌は整っている。
 CBは比較的充実している多くのjクラブを渡り歩いたキムボムヨンや在籍が長くなってきたヘナン、J3で確実に成長してきた新加入の板倉、JFLの高知からの叩き上げの今井那、鳥栖からのレンタルを延長する平瀬とまずまずのメンバーが揃う。SBは高橋秀こそ台頭し、新保も2年の修行で成長をしたが前者が負傷明けで前や沼田がベテランであることを考えるともう1名が中堅ができれば欲しい。
ボランチは八戸から加入した相田は興味深いが佐藤謙がかなり活躍がベテランで限定的になってしまってきている。石川が復活するのか、J2初となる相田がそのまま活躍を続けるか、共に中村憲剛を手本とする水口と大卒新人の田邊光の活躍か何れにしてもボランチの安定はそのままシーズンに繋がりそうだ。
大卒から加入しトップ下として君臨している池上は今年30に突入する。山瀬功が未だに40オーバーで健在だが層の薄さは気になるところだ。ボランチが本職の水口、田邊もこちらでも準備する必要はありそうだ。
アタッカー陣は過去に2桁の実績のある小林成や福岡で昇格に関与していた吉岡、金沢で前年度9点と活躍した加藤潤などは期待したいがベテランとなる。田中稔や野寄は活躍でレンタル延長となった五十嵐やU17代表時代に欧州ビッグクラブが興味を持った若月とともにFWを手助けといきたい。
CFは前年度6点と奮闘した河野と梅木、外国人のシルビオジュニオール、鹿児島から獲得した山本駿、ユースから昇格した末永と人数と年齢バランスはとれているがチームを引っ張っていく存在が確立されていないという見方もできる。万年残留争いから抜け出すには攻撃陣のエースが誕生しないといけない。
保有するレンタル中の選手
辻岡(宮崎)、芳賀(FC大阪)
山口が現時点で考えたい補強




 降格圏(回避が目標J3勢と大きな戦力差はないチーム)
17位
秋田
J1クラブでもプレー経験のある圍がレギュラーの筆頭でそこに30となる山田元が続き、J3畑の矢田貝、猪瀬の若手が争いに加わっている。守護神の圍は3年連続レギュラーを所属で確保しているがJ2に残り続けるには矢田貝、猪瀬のような若者の活躍は必須といえる。人数こそいるが加賀は41歳、新加入の岡崎も32歳と戦力にカウントするには長くはカウントできない。前年に40試合とレギュラーを確保した感もある河野だけではシーズンを戦えない為、北九州で一時好パフォーマンスをみせた村松と長野時代の活躍が記憶される喜岡、コンゴ人の父を持ちA代表をも狙える星キョーワァンと年齢の近い選手同士で競い合い残留に必要な勝ち点を稼ぐことに注力したい。SBはかつて世代別にも呼ばれていた水谷が働き盛りで活躍をみせている最中ではあるが才藤と小柳はオーバー30で両サイドをこなす新加入の蜂須賀も33歳と同様でかなり不安な陣容といえる。諸岡と小野原のコンビはエネルギッシュでタフだが、栗本も万能の藤山も30代になりフル稼動は計算しないぐらいでシーズンを戦いたい。このまま長く安定して成績を出すには20代の選手を育ていきたい。アタッカー陣はFW登録の畑とベテランの中村亮とベテランがスタメン起用の筆頭であり、FWの選手もいるが本職の控えは2年目の鈴木陽のみとなる。ハードワークとフィジカルに頼るサッカーは残留を最優先にする為に合理的ではある。昇格4年目でそろそろJ2定着の土台を築いていかなくてはいけないタイミングの為、レンタルや新卒の早期補強で何とかハードなサッカーを貫く体制は整えたい。FWは前年の出場試合でいえば畑と青木翔がスタメンと予想されるが年齢を考えると起用される試合は減りそうだ。金沢時代に活躍した実績をもつ丹羽も畑同様30歳になる年である。町田からレンタルで加入した佐藤大は昨年J3ではあるが7点を奪って勢いそのままJ2での活躍を目指す。レンタル先のV大分・JFLで7点の成長をみせた半田も抜擢される可能性もある。鳥栖から完全移籍にきりかえた梶谷や22年度に最多5得点だった吉田伊らも180cmオーバーでこのメンバーでも十分だが、J3の得点王の小松と191cmの長身の期待のルーキー(特別指定をうけている)松本ケンチも加入しFWは不安感は少ない。他のポジションもこの充実ぶりを目指したい。
保有するレンタル中の選手
小澤(今治)、加藤慎(八戸)
秋田が現実的に考えたい補強案
GK  中堅で出場機会を探す糸原より実績を持つ選手    → 新潟・阿部、清水・梅田、仙台・小畑
DF  中堅or若手のシーズン任せられる左SB       →前高知・福島(浦和からレンタル)
MF 若手で試合のコントロールに貢献できる出番が欲しい若手   →FC東京・寺山、柏・熊坂
FW  ンドカチャールスと争えるCForアタッカー  →FC東京・野沢零or俵積田、マリノス・村上、柏・オウイエウィリアム



18位 藤枝 前年順位:J2・12位
アクションを積極的にする意欲的なサッカーで初のJ2で余裕を持って残留を果たした。しかしシーズン途中に久保藤、渡辺りょうが移籍しまう事に。攻撃の要を担っていた横山、ベテランの岩渕などが移籍した。
主軸の選手は残っているがブラジル人の助っ人やレンタル、新卒補強などがはまらないと特段充実しているとは言えないため厳しいシーズンになると考えるのが妥当か。
GKは北村海チディが大卒1年目から活躍。帰ってきたベテランの内山ともう1人の岡西が支える形になる。地域リーグあがりの菅原はそこになんとか加わりたい。
3バックは左からウエンデルor鈴木翔or山原、中央はカルリニョスor川島、右が小笠原or中川といった面々だが川島、小笠原、鈴木翔が年齢があがってきている。ブラジル人2名と中川が活躍すれば一気に安定してくるはずだがうまくいかなければ守備の整備に時間をかけてしまいズルズルと後半に響くだろう。
ボランチは新井泰、水野のコンビの内後者は30歳の大台に入っている。新井のところに浅倉、河上が水野のところに西矢や杉田(レギュラーだったため復活してほしい)が争うだろうがJ2で戦いぬくには少し不安な陣容である。獲得したベテラン梶川が彼らの成長を促せないと判断するなら追加補強はある。
WBは高い得点力をみせていた久保藤の穴だがそつなく果たしていた久富も33歳となる。大卒2年目の前田翔か永田寛(久保同様本職は前の選手)や新潟からレンタルしたシマブクあたりが起用されそうだがやや不安で専門職が欲しい。左は3年目でエース感もでてきた10番の榎本と同い年の大曽根が争うがウエンデルもSBとして経験も豊富な為起用される可能性もあるだろう。J2を戦いぬくならもう一段階成長してほしい。
シャドーの二枚の1名は昨年9点で渡邉りょうが移籍してから得点源となっていた矢村が軸になりそうだ。相棒の横山が千葉に移籍した為、その枠を誰が務める事になるかはシーズンの早めに確定しておきたい。中川の復活か3年目の平尾、小関、高卒新人の芹生らの覚醒かそれにかけるのはかなりリスキーか。
1トップ候補として中島大をレンタルで獲得した。和製ハーランドといわれる大器はブラジル人のアンデルソンと争いパリ五輪を掴みたい。
藤枝が現時点で考えたい補強
GK 北村チディより上の経験ある中堅
MF 梶川とともに若手の手本となれる中堅
MF 安定して活躍できる中堅WB
FW 中島のライバルのCF



19位 愛媛 前年順位:J3・1位
2年のJ3を経てJ2に復帰GKは前年に辻が活躍を見せ、大ベテランの徳重が支える体制。牧口、黒川はそろそろ争いに関与してほしい。SBも森脇に依存度があったが山口が戦力となりやや解消気味、CBも森下と小川が軸で活躍するがカテゴリーがあがり層の薄さを解消したい。韓国人のカンソンチャンやユイェチャン、神戸からレンタルで加入した尾崎と若手が多く不安である。ボランチは大卒コンビの深澤と谷本がうまくはまり昇格できたが層の薄さや彼らの更なる成長の為に大卒の谷岡と将来日本代表を狙える逸材の石渡ネルソンの活躍が残留には欠かせない。前述の2名とともに昇格に大きく貢献したトップ下の石浦は完全移籍できたのは攻撃陣にとって朗報だがアクセントになっていた深堀や升掛は残せず。曽根田、茂木、菊地俊、徳島でJ1経験がある浜下やパリ世代(早生まれ)で同代表も滑り込みで狙える窪田の補強でアタッカー陣の層は厚くはなっているが上のカテで通用しそうなビッグタレントはいない。チーム得点王の松田力は既にベテランの域ではある。藤原悠、外国人のベンダンカンの覚醒があれば残留も可能だが、地域リーグからの叩き上げの曽田、ルーキーの船橋といった面々で戦い抜けるとは思えない。追加補強が相当はまらないと再びJ3戻りと予想される。
保有するレンタル中の選手
行友(ファマリカン)
愛媛が現時点で考えたい補強
GK 辻に近い年齢で切磋琢磨できる存在
DF リーダー格となれる森脇より若い中堅orベテランSB
MFリーダー格となれる中堅orベテランのボランチ
FW ポスト役ができるベンダンカンのライバル


20位 鹿児島 前年順位:J3・2位
 2度目のJ2だが2019年同様に残留の可能性がかなり低いとみるのが妥当だろう。過去に鹿児島在籍時(15年、16年)に爆発的な活躍をした藤本は大分や神戸でもその実力を発揮した存在だ。有田も鈴木翔も過去に2桁の実績を残した事こそあるが何れも30歳オーバーのベテランである。そうなると新得点源をJ3で実績を重ねていたンドカチャルスに期待したいが2桁をとった実績がなく初めてのJ2である過度な期待はできない。シーズン途中など追加補強も検討したい。
 ベテラン大野を獲得したGKは泉森、松山が競いあう状況。DF陣も通算3シーズンのレギュラーをはる岡本將(新潟へ復帰、水戸を経て再び加入)とベテラン井林のコンビはまずまずの安定度だが支える戸根、広瀬はJ3主体の経験でシーズン通年は厳しい。SBの外山、星広太の両ベテランと若いが中盤が本職の野嶽とでは心許ない。ルーキーの小島は手薄なポジションなので抜擢もありえる。
 ボランチも藤村、木村祐、中原とベテランが多い為に心配である。千布、渡辺英、山口卓、井堀が大きく成長しないと厳しい。
 右の五領は大ベテランだが得点力を発揮する米澤を福田望が追う形は素晴らしいが、左は端戸への依存度が高い。河辺はJ2では未知数で、武は若くてジョーカー扱いばかりでまだまだ成長中である。FC東京から修行でやってきた西堂がどれだけやれるかにかかっている。山口や山形で活躍していた田中渉と生え抜きのトップ下を圓道が争うまずまずの陣容。前述したFWを含め攻撃ユニットがJ2スペックになるか不安だ。
保有するレンタル中の選手
堀江(アトレチコ鈴鹿)
鹿児島が現実的に考えたい補強案
GK  ベテランや中堅で若手の指導にもなる選手
       →前神戸・廣永、前札幌・大谷
DF  中堅or若手のシーズン任せられる左SB
       →前高知・福島(浦和からレンタル)
MF 若手で試合のコントロールに貢献できる出番が欲しい
  →FC東京・寺山、柏・熊坂or熊澤、マリノス・吉尾or榊原
FW  ンドカチャールスと争えるCForアタッカー
  →FC東京・野沢零、マリノス・村上、柏・オウイエウィリアム

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