11月の代表戦について①守備陣

W杯の2次予選がはじまります。

  • 11/16  ミャンマー  HOME  ランク161位

  • 11/21  シリア          AWAY   ランク 93位 *同国の情勢を考慮しサウジアラビアでの開催

3月対戦 北朝鮮はシリア戦の開催地が10月20日時点で未定。
3月21日にホームで、3月26日にアウェイで開催予定。

どの国も日本代表からするとあまりにも実力差があります。
 また欧州でプレーする選手はかなりハードな日程の中で心身に負担がかかります。
 鎌田、堂安らが10月の試合に敢えて呼ばれなかったですが、彼らと久保建、三笘、伊東、遠藤、守田、冨安、板倉などは誰が監督でもよばれるような選手です。
 2次予選はレベル的にも日本と競える難敵はいません。2位までが最終予選に進めるというレギュレーションの為、レギュラーを11人並べるのも不要でしょう。W杯本大会レベルの控えも不要だと考えてもいいです。
 余程の苦戦で連敗でもしない限りはそれでも最終予選には進めるはずです。むしろ欧州でプレーする選手にクラブでのプレーに専念ししてもらって、所属先での地位を上げる事、確立すること、そしてよりよい環境でプレーしてもらうことになればW杯での良い結果に繋がります。
 監督やコーチ陣が世界で通用する方が少ないためそちらのレベルアップも求めたいですが、26年大会までにそうなると考えるのはかなりポジティブな考えですし、特に監督に関しては4年でそういうタイプではないのは明らかです。
 興行面と予選1試合、2試合目を落としたくないという理由はあるでしょうが、ここはよりギリギリ勝てるレベルで挑んでメンバーを育てるほうがいいと考えます。
 通常通り23名を呼ぶとしたら
(今予選からコロナ過対応から通常レギュレーションに戻ることが決定済み)

GK 大迫敬、鈴木彩、前川or小島
CB  冨安、板倉、伊藤洋、町田
SB  菅原、毎熊or橋岡、中山
DH 遠藤、守田、田中碧、旗手
OH 鎌田、久保
WG 伊東、三笘、堂安、前田大
CF  上田、古橋、浅野拓

といったメンバーが無難かと思います。


では各ポジションのメンバーを変更を検討していきましょう。

GK
◎ 大迫敬介(広島)
△ 鈴木彩艶(シントトロイデン)
△ 前川黛也(神戸)

× シュミット(シントトロイデン)
△ 中村航輔(ポルティモネンセ)
△ 谷 晃生(デンデル)
+ 高丘陽平(バンクーバー)
+ 早川 友基(鹿島)
+ 佐々木雅士(柏)


実は激戦区のGK。
 シュミットが夏の移籍でステップアップできず。代わりに浦和からやってきた鈴木彩がシントではレギュラーとしてプレーしています。ベストな状態ではないのでシュミットはしばらくポジション争いのメインレースに入れない可能性が高いです。
 鈴木選手は11月には五輪代表でアルゼンチン相手に戦う為そちらに呼ばれる可能性もありますが森保監督はA代表を優先すると言っているため、3番手として常連メンバーになる可能性が高いと考えられます。
 大迫敬がW杯後に最も継続的に選ばれている為、彼の選出は濃厚です。
 中村航を1番手に据えたいですがトルコ戦で負傷交代。ポルティモネンセに復帰し、プレーしたのが9月2日が最後なのが気がかりの為、彼も選出されるか微妙な状況ですので外します。
 前川は10月に代表戦を負傷で回避しましたが、神戸では直近の試合に戻ってきており。序列的には中村が上でしょうが招集はされてくると思います。
 谷晃生(デンデル)も試合に出られていない。そうなると、今回追加で招集された小島(新潟)が再び抜擢される可能性もあります。中村や鈴木が呼べないなら小島を呼ぶでしょう。
 また今回気になったのは西川、東口、ランゲラク、キムジンヒョン、チョンソンリョン、菅野、パクイルギュ、スウォビィク、村上昌と30代の選手がレギュラーなクラブがJ1クラブだけでも実に半数であることです。東京世代orパリ世代どちらもかなりの魅力的な選手がいますが彼らがもう数名出番を得ているといいのですが。

CB
◎  谷口彰悟(アルラーヤン)→瀬古歩夢(グラスホッパー)
◎  板倉 滉(ボルシアMG)→渡辺剛(ヘント)
◎  町田浩樹(サンジロワーズ)
◎  冨安健洋(アーセナル)→未選出、クラブに専念 
◎  伊藤洋輝(シュツットガルト)
〇  中谷進之介(名古屋)
△  角田涼太朗(マリノス)
△  藤井陽也(名古屋)
Re  植田直通(鹿島)
Re  畠中槙之輔(マリノス)
Re  荒木隼人(広島)
+  関川郁万(鹿島)
+  山川哲史(神戸)
+  田中駿太(札幌)
+  麻田将吾(京都)
+  立田悠悟(清水)
+  ンドカ・ボニフェイス(横浜FC)
+  高井幸大(川崎)


 CBは冨安と板倉が実力的に抜けています。前者は韓国のキムミンジェとアジア最高のCBを争い、世界でも指折りのCBという評価を確保できる段階に向かってます。
 SBもそつなくできますがアーセナルで高い質と強度の試合を何試合も経験することに集中する方がいいのは明らかですし、同クラブで何度も長期離脱を繰り返しているので無理に日本に戻ってきて負荷がかかるのは選手、クラブどちら立ち場でもあまり現時点ではやりたくないはずです。
 板倉もボルシアでレギュラーを確立していてその先を狙っている状況。伊藤や町田も同様ではありますが代表での立ち位置を考えると冨安に匹敵するレベルの選手が複数名になってくれると守備面の不安がまずなくなります。
 谷口は配球面とウォッチャー気質が中東で改善しているとは思えず。年齢も30代の為、伸びしろを考えると厳しいと感じます。おそらくキャプテンを務める遠藤への負担を考えて呼んでいるのでしょうが(むしろそうだと思いたい)
 それであれば伊藤、町田らのほうが改善してくれるか可能性があります。また6月に代表デビューを果たした瀬古と夏に移籍したヘントで活躍する渡辺剛はコンスタントに出番を所属で得ていますので、もっと起用されるべきように感じます。
 中谷を5人目に選んだのは国内組で最も安定度があるためである。既に東京世代に欧州組の選手が複数名いますが、パリ世代の選手があまり育っていないあたりを考慮して彼を選びました。
 欧州組がもっと呼べない都合があるかもしれないのでマリノスの角田、神戸の山川、名古屋の藤井陽、広島の荒木隼、鹿島の関川あたりは使って最終予選までに層を広げて備えておきたいと考えます。


SB
◎ 中山雄太(ハダースフィールド)
〇 菅原由勢(AZ)          →半田 陸(ガンバ)
△ 橋岡大樹(シントトロイデン)→   new 永戸勝也(マリノス)
△ 毎熊晟矢(セレッソ)
×  森下龍矢(名古屋)
×  バングーナ(FC東京)
×  半田 陸(ガンバ)
×  相馬勇紀(カーザピア)
Re  山根視来(川崎)
Re  室屋 成(ハノーファー)
Re  杉岡大暉(湘南)
Re  小川諒也(シントトロイデン)
Re  松原 健(マリノス)
Re  古賀太陽(柏)
+   黒川圭介(ガンバ)
+   明本孝浩(浦和)
+   永戸勝也(マリノス)
+   佐々木旭(川崎)
+   安西幸輝(鹿島)
+   初瀬 亮(神戸)
+   VW際(カンブ―ル→マクデブルク?)
+   常本佳吾(セルヴェット)

日本代表のサイドバックは、長友佑都、酒井宏樹が長年第一人者として活躍してきました。両名はまだまだ現役です。世代交代を考えないといけないポジションです。
 森保氏は酒井宏樹を年齢を考慮してか外し、菅原を右SBでメインに起用しました。3月のシリーズから日本代表が新たに取り組むSBが内側に入っていく動きができて、縦へ動くスピードがあります。チャンスメイクもできて、前線に飛び出して自分でシュートする積極性もあります。守備における対人の強さもあります。こうした攻守のクオリティを考え9月のドイツ戦、10月のチュニジア戦でも起用されていました
 今後、森保一監督がどう起用していくのか不明ですが、欧州経験がない点は気になりますがセレッソの毎熊は橋岡と違って新戦術の偽SB的な役割をこなせていると感じます。橋岡は守備面で、毎熊は攻撃面で良さを発揮していますが欧州からの移動面を考慮し、毎熊と半田と東京世代とパリ世代を1名ずつ選考するのがベターなのではないでしょうか。
 左SBも多くの候補選手がいます。ケガのためカタールW杯に出場できなかった中山雄ですが個人的には中央でより良さが出ると思います。ただ同じ左利き中央メインの伊藤洋や町田とよりはSBでのプレー経験があります。
 ただいろいろ試せる段階で、あえてCB系の選手を試すのはなぜなのでしょうか?日本代表はSBが内側に入って組み立てるスタイルにチャレンジしています。周りでプレイする選手との組み合わせも含めて、森保一監督をはじめとする代表スタッフはいろいろなことを想定しているでしょう。だから出番を冨安と板倉に奪われがちな伊藤洋や町田を起用しているという見方もできます。ただ左SBがメインの選手をある程度起用していません。戦術的に成功するorしないが判断できないのです。
 手っ取り早い候補は優勝を争う神戸の初瀬とマリノスの永戸でしょう。精度の高い左足を持ち三笘との相性も悪くないのではないかと予想されます。何度か識者やファンから代表入りを期待する声がありますが一度も代表に呼ばれていません。純粋な左利きで、キックの精度がとても高い。前方に仕掛けるパワーもあり、攻撃にアクセントをつけられます。なにより、内側に入っていく偽サイドバックの動きができます。ピッチの中央でボールに関与し、組み立てることができるSBです。
 代表はオールスターではないです。ただ優勝争いをマリノスでも前所属の鹿島でも経験しているSBが1試合も代表戦に出ていないのは違和感があります。
 他の候補では、ガンバの黒川圭も推したいです。加入4年で代えがきかない存在となっています。他クラブ移籍も噂になる選手です。シーズン後半でガンバは調子もジワジワと上がっており、好調な名古屋から森下龍矢が呼ばれたことを考えると、チャンスが与えられてほしい選手です。左利きで足元のうまさがあり、ドリブルでボールを前方に運ぶ推進力もあります。ゴールする力もあり、試合出場を重ねることで、守備での粘り強さも出てきました。
 4年間で森保氏に戦術的な引き出しがないのはわかりました。それであれば選手選考の点で期待するしかありません。外国人監督(Jを知っているオシムさんはそんなことをしない)にありがちなJリーグの軽視、欧州組至上主義をしないでいただけるとベストな監督ではないですがベターな監督だと言えます。
 



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