カタールW杯のメンバーが決まったので意見を。

11月1日ついに発表されました。

まずは早速メンバーを。




GK 川島永嗣(ストラスブール)
  権田修一(清水エスパルス)
  シュミット・ダニエル(シントトロイデン)

DF   長友佑都(FC東京)
  吉田麻也(シャルケ)
  酒井宏樹(浦和)
  谷口彰悟(川崎)
  山根視来(川崎)
  板倉滉(ボルシアMG)
  中山雄太(ハダースフィールド)
  冨安健洋(アーセナル)
  伊藤洋輝(シュツットガルト)

MF *協会は分けていましたがあまり意味がないので433の3のポジションをMFとして
    柴崎岳(レガネス)
    遠藤航(シュツットガルト)
    守田英正(スポルティング)
    鎌田大地(フランクフルト)
      田中碧選手(デュッセルドルフ) 
   久保建英選手(レアルソシエダ)


FW  伊東純也選手(スタッド・ランス)
  浅野拓磨選手(ボーフム)
  南野拓実選手(モナコ)
  相馬勇紀選手(名古屋)
  三笘薫選手(ブライトン)
  前田大然選手(セルティック)
  堂安律選手(フライブルク)
  上田綺世選手(セルクル)
 
データ的な補足も。

・川島・権田・長友・吉田・酒井宏・遠藤・柴崎が2度目以上の本大会選出
・19名の本大会選出は、初の出場となった98年大会を除く、歴代最多。
・26人の開幕時平均は27.85歳。18年大会の28.26歳に次ぎ2番目の高齢。39歳の川島は自身の年長記録35歳を更新、21歳のMF久保は年少3位。
・平均身長は179.7で、18年大会の178.8を超え最も高い。
・197cmのシュミットは歴代最長身、1メートル66cmの相馬は最も小柄。
・海外組は20人で18年大会の15人を上回り最多。
・国別はドイツが最多の8人。
・高校時はユース出身が14人(J以外含む)で、12人の高体連出身を初めて上回った。大学出身は9人で、98年大会の11人に次ぐ多さ。
・出身地別は神奈川勢が7人で最多。静岡とともに全7大会で選手を輩出。

とのことでした。まずは発表メンバーからわかる当たり前の意見を。


当然W杯出場が初めてという選手が少ないに越したことはないと思いますが、世代交代の過渡期で諸事象で軸の選手が外せない。これはどの国もあるのでさほど勝ち上がりに関係ないと思います。欧州でプレーする選手が7割台後半で彼らは常にクラブチームで助っ人として質の高い、プレッシャーのかかる試合を経験していますのであまり初大会というのを感じすぎないと思います。ユース出身者と高校出身者がほとんど半分というのも日本サッカーの育成面では本当に質の高い選手をどちらも輩出できるようになってきた結果だとも思います。大学出身者も約3割です。これもJリーグが3部までできて優秀だけど粗削りだといえるような人材がアマでプレーする事を減らしてきたことに繋がり質の高い選手を多く育む傾向も産んでいますのでそれもいいかと思います。


ではここからは人選について


まずは
①年齢面のこと。
年齢はただ数字、指標というのは分かっていますが、大会初となる選手が19名もいるのならもう少し若くできたと思います。特に森保監督が五輪世代の監督を兼任していましたのでもっと若い選手、あるいはそれ以外の国内外の選手をどんどん試す事はできたはずです。アジアでの日本・Jリーグの立場を考えればいくら国際舞台の経験値が少ない選手とはいえW杯の2次予選レベルなら抜擢に応えて、最終予選以降に育ってくれる選手もいたのではないかと思います。個人的には森保氏にあまり期待をしてなかったのですが、過去の外国人監督(ザック・アギーレ・ハリル)と違うのは、J出身なので国内戦力の拾い出しだけでももっと多くやってくれればこの問題は確実に解消できたはずです。長友や吉田、柴崎らは本当に実力、経験申し分ないのですが彼らに過度に頼らなくても2次予選なら苦しんだとしても突破できる実力はあったはずです。コパアメリカで国内組中心で、しかもまだ今ほど実績を積んでいない五輪世代中心でも南米のA代表といい試合をしていたのを見ると特にそう思いました。上記のベテラン勢は決して所属先のクラブで各々立場が良くなかった時期もありますし、クラブでの立場確保に集中してもらった方があらゆる点でよかったと思います。長友、酒井、大迫勇、乾らが国内に復帰した理由も結局はそれなので森保氏によってキャリアを乱されたといってもいいのではないかと思います。



②欧州組優先の選手選考の失礼さ。
ジーコ時代には欧州組優先主義→オシム時代のコンディション・調子優先主義だったのでオシム政権が最も選手選考に異論がないなと思っていたのですが再び、ジーコ時代に戻ったように感じた4年でした。表向きは多くのJ選手、五輪世代選手を呼んでいる様にもみえますが大事なところで呼ぶ軸の選手だけならまだしも実験、試しができる親善試合でもベストメンバーをどんどん使っていました。FIFAランクトップ10に入るような国々との試合なら興行・経済的にそうなってしまうのも理解できますが、それ以外の試合でそれをやってしまうと新たなスターを育んだりすることができません。久保建英ばかりに注目を集める地上波メディアの旧体系な試合放映もやめてほしいなと思ったりもしました。リバプール時代の南野や所属先で苦戦中の柴崎、大迫勇など選手は。普段試合に出ていないのに代表に呼ばれる→コンディションが整わずに試合出場→活躍できずにクラブに戻る→結果クラブでの練習に満足に出られていない→立場が悪くなる→ネガティブな移籍を選択しなくてはいけなくなる→選手としての価値が下がる・レベルを落とさなくてはいけなくなる。の繰り返しでした。
 オシムさんの時期は立ち上げ当初国内組のコンディションの整っている選手が主体で構成→チームの仕上がりがいい→いい試合ができる→選手の評価が上がる→質の高く、コンデのいい欧州組を組み込む→チームのレベルも上がる→ステップアップのポジティブな移籍がおこる→さらにチームのレベルがあがる。これにより以降の欧州組が自然と増えた現在の状況に繋がったのではないかと思ったりもします。この頃の考えをアギーレ時代には再度取り戻したように見えていましたが。協会にはそういった考えの人物を招聘する事ができませんでした。森保氏がその点だけでももっていればもっと若いカタール大会メンバーになっていたかと思います。選手にコンディションの調整とクラブでの活躍を優先するとちゃんと意思表示をしていれば柴崎のような選手が中途半端な状態でスペインでプレーしている。という理由だけで選ばれるような調子のいい旗手が選ばれもしないという不可解な選考はなかった。少なかったと思います。これはプロとしてやっている選手に対してすごく失礼な選考の仕方です。スポンサーが選考に口出すことも本来はあってはいけませんがどうもハリル時代の解任前後はそういったきな臭い話はとても強くあったのだと言わざる得ないのです。


次の記事では個々のポジションで呼ばれてきた選手について素人ですが勝手に意見を述べたいと思います。

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