第4回 常識なんてぶっつぶせ!

【すぐにでも文章が書けるようになっちゃうぞ講座:第4回】


□ごりおしな説得力をみがこう

さぁ今回もサクサクやってまいりましょう、えらい簡単に文章が書けますとばい講座(講座の名前が……ry)でございます。

前回、ミカンの説明をするという講座をやりました。これによって皆さんは家の中にある色々なものについて説明しまっくっているはずです。

それはそれで続けてくださいね、説明をする時に必要な構成のレパートリーをこのままどんどん増やしていきつつ次行きます。

で、今回は。

みんなが当たり前だと思っていることを否定する。という、これは本当に根性の悪い訓練行きたいと思います。

では、レッツトライ。


●赤信号を渡らせる努力

一応言っておきますが、あくまで訓練であって本当に他人にやっちゃいけませんよ!!

つかまりますからね、主に僕が。

もう一度言っておきますが、これは自分に対して行う訓練です。他人にやっちゃダメ、絶対。

もちろん、自分でも赤信号を渡りたくなっちゃダメ。

「赤信号は絶対守る」を前提に読んでくださいね。

で、ちゃんと前おいたところで。

赤信号。これ、渡っちゃいけないという事は皆さんご存知ですよね。

え?!そうなの??という人は、文章上達講座を学ぶ前に学ぶことがたくさんあるからそれをまず学んでからにしてください、主に常識を。

では、今から皆さんには、この赤信号を渡ってはいけないという社会常識(むしろ法律)に逆らって「赤信号はむしろわたるべきだ」という説得をしていただきたいと思います。

今回は、メモくらいは必要ですね。

でも、やはり文章を書くのではなく、口頭でやってみてください。


●渡ってはいけない理由を駆逐する

「駆逐してやるっ!」(こういう微古い奴が一番恥ずかしい)

と、言うことで、まず皆さんにやっていただきたいことは、赤信号は渡ってはいけないというその理由を、片っ端から否定することです。

はいメモの用意。

これをするために、まず、赤信号を渡ってはいけない理由を書き出してみましょう。

こんなの当たり前か……なんて悩むことないですよ、お題自体が当たり前の話なんで、大丈夫です。

さて、書けましたか?即座に5つはいけるんじゃないでしょうか。

では、その中の一つ、だれもが思い浮かんだであろう「法律で決まっているから」を試しに駆逐していきましょう。

では皆さんご一緒に。

「駆逐してやるっ!」(いやぁほんと恥ずかしい)

さて、恥ずかしさに顔を赤らめたところで。

「赤信号は法律で決まってるから渡っちゃいけない」に対する反論を考えていきます、最低の行為です。

つまり、簡単に言えば「法律だからって守る必要はない」ということです。(もう一度言いますけどあくまで訓練だからね、真に受けちゃだめよ)

では、法律を守らなくてもいい理由ですが。

・みんな守ってないから。とか

・法律より優先すべきことがある。とか

・そもそもその法律はおかしい。ですかね。

この辺は、いわゆるありきたりな奴ですね。では、これにちょっと面白みを加えましょう。

面白いの大切さは、第1回で学んでますよね。

・そもそも法律ってなんだよ(いやぁ無茶ですねぇ、でも無茶なことを説明するのがいいんですよ)

・法律を守ると人間がバカになる(ならない、けど面白そう)

・アウトローなおれ(わたし)かっけー(かっこよくないぞ、でもこれ一番ありそう)

・法律を守るなと神はおっしゃられております(ノーコメント)

いいですね。こんな感じでじゃんじゃん考えてみてください。

完全に、赤信号を渡ってはいけないという常識を駆逐してやりましょう。


●赤信号を渡るべき理由を考える。

では、ここで法律云々を忘れて他の理由も行きましょう。

あ、もう駆逐もいいです。(恥ずかしいからじゃないよ)

え?もういいの?!と思ったあなた。いいのよ、細かいことは気にしないの。

はい、いきますよ。

と、言うわけで。

先程とは逆で、今度は渡ってよい理由を考えていきましょう。

・赤い色を見ると人間は興奮して動きたくなる(色がもたらす精神の動きを利用した言いがかりです)

・スリルって人生には必要(これは面白い切り口です)

・赤信号を渡るとボケ防止に役に立つ(ボケる前に死んじゃいそうですが、まぁ気にしない)

・赤信号を渡ればモテる(モテない、けど何とか頑張りましょう)

・赤信号を渡ることで美肌になる(なりません。けど、こじつける)

・赤信号を渡れと神はおっしゃられております(ノーコメント)

うーん、いずれ劣らぬ馬鹿さ加減ですね。でも、こういうありえない理由を考え付く能力こそ、いま訓練している事なんです。

では、皆さんも、できるだけたくさん赤信号を渡るべき理由を考えて、それに対して様々な屁理屈をこね回して正当化してみてください。


●理由をもとに渡ることをお勧めする

渡っちゃいけないを否定する理由、渡るべき理由、たくさん考えましたね。

それでは次に、これをもとに赤信号を渡らせるべく説得していきましょう。

では、例にとるのは一番こじつけ臭い「赤信号を渡ると美肌になる」でいきましょうか。

ここで、んなわけないがな。と思考停止してはいけません、何とか赤信号を渡ることと美肌を関連付けましょう。

では、まず美肌になる要因ですが、コラーゲンとかコエンザイムとかの栄養たっぷりで、睡眠しっかりとって、スキンケアもばっちり欠かさない、ストレスフリーな生活でしょうか。

うん、まぁこれくらいですね。

で、赤信号を渡ってもコラーゲンは配合されてませんし、睡眠に関してもできるのは永眠ぐらいで効果はなし、赤信号渡るのがスキンケアにもなりませんし……。

やはりストレスフリーですよね。

これはずいぶんすっきりと行けそうです。

社会に生きる上で数多くあるストレス、その中でも一番の大敵は、大きなストレスではなく小さなストレスの積み重ね。中でも自分では気づきもしないような、些細なストレスの蓄積が一番お肌に悪いんです。

うわ、それっぽい(笑

これは完全に「赤信号を渡ると美肌になる」に直結しますね、いや、俺、凄い。

小さなストレスの蓄積はお肌に悪い→日々足止めされる赤信号に気づかないうちにイライラする→気づかないストレスの蓄積が一番肌に悪い→じゃぁ赤信号渡っちゃえばいいじゃん→おお、なんて気分爽快ストレスフリー!

→美肌。

完璧。馬鹿みたいにパーフェクト。

他にもやってみましょう。

美肌の大敵は血行不良だ→血行を良くしよう→緊張したり興奮すると血行はよくなる→赤信号渡ると興奮するし緊張するよね!→赤信号渡って血行改善だ!

→美肌。

エクセレント。あほなまでにエクセレント。

これは「スリルのない人生なんて」説の補強もできる点で、相当いいですね。

では皆さんも、こういう馬鹿な説得をやってみてください。

漫才とミカンの説明でつちかった面白く説明するスキルを使って、挑戦です!


●逆張りの重要性

さてさて、この馬鹿なお遊びの様な訓練、いったい何を身につけるためにやっているかなんですが、これがいわゆる「逆張り」です。

本来は投資用語なのですが、一般には「世間で当たり前になっている法則に逆らっていく」ことを言うんですね。で、これが面白いコラムの半数以上を占めているやり口なんです。

例えば「甘いものを食べると太るって思ってませんか?」ですとか、「ゲームセンターは若者の遊び場なんてもう古い」ですとか、「本当にモテるのはちょいダサ系だ!」とか、これみんな逆張りです。

こういうの、けっこう思い当たりますよね。

結局、こういうのは全部、常識を否定したうえで若干こじつけ臭い理由をもとに相手を説得しようという意図で書かれているんです。

ではなぜそうするのか、それには大きく二つの理由があります。

ひとつは、まず何より目を引く。

皆さんが当たり前の常識だと思っている事を、真っ向から否定する内容のタイトルって、これがものすごく読み手の興味をそそるんですよ。

「ハワイよりリゾート!今年のお薦めは熱海!」

うわー、興味出るわー。ですよね(熱海の観光協会の皆様すいません)

で、もう一つの理由は説得力なんです。

当たり前に皆さんが常識だと思っていることに、さらに付け加えて納得させるより、非常識だと思っていることに理由をつけて納得させる方が、人は納得します。

これは「●●だけダイエット」がはやるのと同じですね。

こういうのがはやるのは、面倒なことをしなくてもいいってだけではありません。だってそれだと、本気でダイエットしたい人が顧客から除外されますからね。

あれは、本来大変な思いをしなきゃいけないダイエットが、えらく簡単にできるんだというのをそれっぽく説明してるから、より納得できるんですよ。

ですからライ●ップがはやるの同じ。

つまりこれは逆張りの逆張り。

つらい思いをしなくてもダイエットはできる。そんな説が一般化して、むしろそれが主流になっていたから「やっぱつらい思いをしないとやせんよ」という形式がはやったんですね。

ね、逆張り、大切でしょ。

というわけで本日のまとめ。

「ありえないことをこじつけろ!」

と、言うわけで、本日はここまで。

こじつけマスター目指して練習あるのみです。

ま、これ、やってると案外楽しいですしね♪


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