【朝映画】「おとなの事情 スマホをのぞいたら」20210110

何を書いてもネタバレになってしまいそうなこの映画。とても面白かったです。


1.概要

年代も職業もバラバラな主婦3組+独身男性1名は、毎年1回、集まって食事会を行っている。どんな集まりなのか不明だが、年齢などについての上下関係も無い、フラットな仲の良さがある集団。
和やかな食事会だったのに、1人がひょんなことを提案する。全員がスマホを食卓に置き、これから届くメール・ラインは読み上げ、電話はスピーカーで話すことにしないか、夫婦間で話せないことがなければ問題ないだろう、と
引くに引けない夫婦たちと巻き添えを喰らう独身男性。届くライン・メールによってどんどん大変なことに、みたいな映画。

2.感想

非常に面白かったです。現代ならではのスマホという、便利すぎるが故に、ある種、個人にとってなんでも詰まっている(詰まってしまっている)ツール。過去に「スマホを落としただけなのに(2018)」という映画(同名小説が原作)があったが、あれはそんな「スマホ」を起点にスリラーを描いたが、本作は同じ「スマホ」を起点にコメディドラマを作っていた。
この映画は、2018年に作成されたイタリア映画が原作で、世界各国でリメイクされている。日本でのリメイクは19作目で、世界各地で最もリメイクされた映画としてギネス記録になっているらしい。こんなにもヒットしたのはきっと、スマホっていう現代ならではのツールが主題になってて、基本的に世界各国の全員が、「スマホの中には家族・友人に知られたく無いことが詰まっている」という共通認識があるからなんじゃ無いだろか。
余談だけど、スマホができる前、それも初期の頃の携帯電話、いわゆる「ガラケー」を起点にしたアクション映画「セルラー(2004)」が私は大好きです。あれもガラケーというツールを起点に、ちゃんとガラケーでオチがつく綺麗な映画でした。なんと主演は売れる前のクリス・エバンス(キャプテンアメリカの人)という。おすすめです。

3.一番好きなシーン

出演俳優を1人も述べていませんでしたが、基本的に夫婦3組プラス一名というメイン七人以外はほとんどでない。そのメインのうちの1人をやられたのが田口浩正さんなのだが、この方の演技は見ていて終始楽しかった。
彼が、秘密を暴露するかそれともさらに状況を悪くするような嘘をつくかで悩み、後者を選択するシーン。その嘘をついた後のシーンでの田口浩正さんの顔芸が最高でした。

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