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押韻論

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日本語の押韻の基礎的な考察や研究
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2021年4月の記事一覧

押韻する現代詩を書くことは不可能ではない

 こんばんは。Sagishiです。

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日本語の重音節による韻①/2モーラ音節を理解する

 こんばんは。Sagishiです。  日本語の音節を理解することで、より適切な押韻の響きについての理解ができるようになります。今回は「2モーラ音節」について書いていきます。 1 日本語の2モーラ音節(重音節)  日本語は基本的には「1モーラの音節」(軽音節)が中心の言語ですが、時々「2モーラの音節」(重音節)が起きることがあります。  日本語の「2モーラの音節」(重音節)が起きる条件は、下記を含む場合と一般的にはいわれています。  長音を含む場合、「アー」とか「カー」

英語のライムタイプ:多音節韻(マルチライム)について

 こんばんは。Sagishiです。  今回は、Tachibuanaさんのブログで「マルチライム」に関する紹介があったので、早速自分の押韻論にも取り入れていこうと記事にしていきます。  まだまだ勉強中な状態なので、完全に乗っかりなわけですが。  「マルチライム」というのは、日本では聞き馴染みのない言葉です。これはUSのHIPHOPで生まれたライミング手法の一つで、「Multisyllabic Rhymes」のことです。つまり、多音節に渡る押韻を差しています。  USのH