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「イヤホンジャックなんか知らなかったかのよう」-2022/11/14

仕事で外に行く。平日なのに混んでるなと思ったら埼玉県民の休日だったらしい。新潟にはそんな日はなかった。県によって休日の多寡があるのか、と少しショックだった。

昼休みに古本屋。XXXTENTACIONの評伝(評伝って何なのかはよく知らない)を買ったので、少し読む。Twitterに残された膨大なつぶやきを読み込み、その人物像を浮かび上がらせていくのは面白い試みだと思った。想像よりは読みやすいのだが、話がいつの間にか全然違うところにすり替わってたりして、読むリズムがうまく掴めない。テイラー・スウィフトの『1989』を『一九八九』と表記してたのが、なんか気持ち悪りっと感じた(おそらく書籍の表記ルールのようなものがあるのだろうが)。それと「HIP HOP COVER ART」も買う。特別安くはないが、ネットの市場価格よりいくらかはマシだった。

引っ越しがしたい、と思ったので仕事帰りに不動産に寄る。18:00ぐらいに入店したのにも関わらず、すごい勢いで候補を見繕ってもらい内見までさせてもらった。担当者さんはテキパキとして、とても親切な人だった。ただ不動産用語なのか分からないが、バランス釜のことを「バラカン」と呼んでいたので、頭の中で「ピーターバラカン」と思わずにはいられなかった。

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1年ぐらい前に購入したパソコン、イヤホンを挿しても音が聞こえない。挿した時に「デバイスを選択してください」と表示されるので認識はしているのかと思えば、サウンドの設定をみてもデバイスは表示されない。買った当初から気がついていた問題だったが、時間がどうにかしてくれると思って放置してきた。時間は冷酷に通り過ぎるのみだった。

おそらく自発的にメーカーなどに連絡をとる必要があるだろう。ただもう1年経過している。なぜすぐやらなかったのか。きっと保証期間のようなものがあるんじゃないか。もしも自分の怠惰のせいで保証期間は遠の昔に過ぎ去り、欠損を抱えたままパソコンを使い続けることになったとき、精神はまともでいられるだろうか。それだったらいっそ、最初から何もなかったかのように、イヤホンジャックなんか知らなかったかのように、そう振る舞い続けることのほうがずっと健康にいい気がする。発狂を逃れるには、こう思うほかない。

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