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”世界の賢人16人が語る未来”読書note77「新しい世界」クーリエ・ジャポン編

コロナ下の2020年に取材され、2021年1月に出版された本。コロナ禍を受けての賢人たちの話であるが、コロナのその後を知って読むと、随分昔の話を聞いているようにも感じる。それだけ世界的に大きな影響を与え続けているということか? 本の中から、気になったフレーズを抜粋する。

あらゆる機関には、有効期限が必要だというものです。これは「反脆弱性」を獲得するためです。省庁や大学などすべての機関に、存在がほんとうに必要かどうか評価する期日を設けてみたらどうでしょう。問題は、これらの機関は自らの「生命を危険にさらす」ことがなく、ミスをしても生き残れることです。                ナシーム・ニコラス・タレブ
ソリューショニズムとは、、、「新しい交通手段を整備するといった<供給サイド>の問題解決策には、お金がかかります。代わりにデータを駆使して、<需要サイド>を管理するのです。最適な移動タイミングを、住民に分かりやすく伝えるのです。」ソリューショニズムは、現代の暮らしの中心にある市場という制度にだけは手をつけさせないのである。         エフゲニー・モロゾフ
あるテック企業CEOの発言、「人間は有害物質になるが、機械はそうならない」                      ナオミ・クライン
「もっとスピードを落とせ」「大参事が訪れる前から悪かったものは、すべて耐え難いまでに悪化する」           ナオミ・クライン
「幸福とは義理の兄弟よりも多く稼ぐことだ」   ダニエル・コーエン
「コロナ危機は、人類を待ち受けている地球温暖化や新たな感染症といった将来の課題に向けてのリハーサルだ(ブルーノ・ラトゥール)」       スラヴォイ・ジジュク
「この全力疾走の連続のような生活が終わり、社会がもっとゆっくりしたものになるのがいい」          ボリス・シリュルニク
心に平安をもたらす唯一の方法は、最悪のシナリオを想定することです。   アラン・ド・ボトン

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