とあるゲイの思春期 - [4] 夜
毎日甲子園球場での売り子のバイトに明け暮れる日々を過ごす中。
高校野球が終わり、時折売り上げ1位のプレゼントをおばさんからもらうとそれを持って、父の女友達のいる家に帰る日々を送る。
「ただいま」
またこの言葉を口にする日々が来るとは。何だか妙な感じだ。
彼女は「お帰り」と言い、僕は売り上げ1位の証である、ロゴ入りTシャツを彼女に見せる。
すると彼女は、
「やるやんか」
と笑顔で口にし、とても喜んでくれた。
いつも先に風呂に入るように勧める。
炎天下の中、汗でぐっしょり