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エンタメサルベージ_14_スペック

正式にはSPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜というタイトルだそうです。戸田恵梨香・加瀬亮のダブル主演の日本のテレビドラマですね。

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これ何が面白かったかって超能力者との戦いですね。犯罪があって犯人や事件に超能力がからんでると。でもこの二人には超能力はなくて知力体力で解決してゆくというお話。ところが知力担当のはずの戸田恵梨香演じる当麻紗綾はおよそ知能が高いとは思えない粗野な振る舞いと下品な言動で周囲をドン引きさせる始末。しかも大食漢で味覚が狂ってて餃子が大好物というかなりいかれたキャラを楽しそうに演じてました。餃子をバクバク食べるシーンが毎回あったのでドラマを見た次の日は餃子とビールに行きたくなりましたね。

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最初の数回は超能力者がらみの事件を当麻と瀬文が解決してゆく一話完結型。後半からいろいろ伏線貼ってあったキャラなどが物語に大きくからんできて、いきなり面白くなってきます。この展開がすごくいいですね。一話目は係長の野々村光太郎(竜雷太)の活躍もあって結構面白いのですが二話目以降なんか超能力と犯罪推理がかみ合わない感じでちょっと厳しいかなって感じもあります。でも五話目ぐらいから物語全体の方向性が見えてきて急に良くなります。もう当麻が真相を閃く演出(お習字してバラバラに破って撒いてわかったピーン!)とかいらないんじゃない?とか思えるほどにw

脚本がケイゾクの西荻弓絵監督演出が堤幸彦メインという事で全編堤さんぽさが出てますのでああいうTRICKぽい雰囲気が好きな人には受けるんじゃないでしょうか。ふざけてるようでシリアス、シリアスなようでおちゃらけみたいなバランス感覚がテレビドラマに丁度良い感じです。音楽もかっこいいです。
超身体能力、超聴力、念動力、未来予知、時を止める、人の心を読む、病気を処方する、瞬間移動、死者を呼び出す、とかの超能力(スペック)が出てきますが絵的に地味すぎたり派手にしてもハリウッドのXmenみたいにお金かけられない感じなのでそこは思い切りバカバカしい演出でうまいことごまかしてる感じでしたね。でも時を止めるスペックだけは毎回凝ってましたw

バディ物としても非常に良く出来てて当麻と瀬文の掛け合いが良いです。
・最初はお互いいがみ合ってて相容れない
・見かけや言動ではわからなかった解決能力を認める
・行動や考え方、食生活は全然理解しがたい
・お互いの事件解決に対する熱い思いを理解する
・仲間としての絆が生まれる

みたいな定番の流れもあまりにも当麻のキャラがぶっとんでるので意外と感動したりします。そこに竜雷太演じる野々村係長の太陽にほえろゴリさん的な一言が来るとなかなかぐっときたりしますね。

そんなわけで見るとやたら餃子が食べたくなるドラマスペックですが劇場版はよくある人気ドラマの劇場映画はなんでこうしちゃったんだろう?お金のかけるところそこかよ?しかも人気あるから続編も考えた終わり方スッキリしないという絶対にお勧めできない仕上がりになってます。続編はテレビドラマで単発もあったりしてこちらはちゃんとドラマの続きで安心な出来上がりになってますのでこれから見る方はうまく劇場版だけを避けて見ることをお勧めします。

超能力者と一般人の対決といえばこちらのアニメ!
無能なナナ!これも面白かったですね。ナナちゃんの脳内推理の鋭さと毎回ピンチになってどう切り抜けるのかが見所です。


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