黄昏
峠のてっぺんから麓までゆっくりと降りてゆく年齢になり、 辺りの景色を眺めながら降り始めて二年、 家族のこと、 自然災害、 思いもかけない世界中の新型コロナウイルスとの出会い等、 楽な降り坂ではありまでん。
自分自身に目を向けると，体力的に出来ないことが多く、料理中に物を落したり、 ジップロックしてある食品の口が開かず、 プラスチックでパックしてある食品の口が開かず、指先が自由に動かない、 物が綺麗に包めない、 こんなことを毎日繰り返しています。
「大男総身に知恵がまわりかね」と揶揄する言葉がありますが、 まさにその通り， 総身に神経がまわりかねているようです。
年ごとに何か弱くなることがもたらされます。
所謂加齢というやつです。
お医者さんは的確です、 歳を重ねるとお顔に染みやしわが出来るように内臓にもできるんですよ、と優しくおっしゃいます。
峠を登って行く速度の速い歩き方ではなく、 体力的にできない、 今の自分を容認して、
人生の黄昏を迎えてます。
黄昏、Twilight なんと素敵な響きの言葉なんでしょう。やがて夜の帳が降りてくるその前の
黄昏を心にしわを作ることなく、 いつまでも
眺めていたい毎日です。