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「私には抽象画はわからないわ」ってよく言われるのですが、

そもそも絵って理解しなければいけないものなのでしょうか?
いや、でも分からないって言いたくなる気持ちは、よく分かります。私自身若い頃は、具象画ばかり気になっていましたし、今も大好きな作家を挙げると、抽象画より具象画家のほうが多いくらいです。

ぼーっとした風景に、〇やら点、赤いしみ、ひっかいた跡、、、↑こんなものを見せられてもねえ、うーん、、、ていう気持ち、わかります。
勿論、好みの問題もあって、抽象画が好きな人でも私の絵は好みではない、もっと色の鮮明なのが好きだという人も多いと思います。

ただ、申し訳なさそうに、「私は抽象がよくわからないんですけど、こんなにたくさん(難しいものを描いて)すごいですね。」なんて言われると、社交辞令で褒めてくれてるのかな、と、気を使わせて申し訳ない気持ちになります。

逆に、「私この紫の絵が、なんだか好き!ビビット来るのよ」なんて言われると、やった!って思います。絵に何か感じるのに、理由はないと思います。

作家さんの中には、作品について細かく解説ができたり、創作の意義を語れる人もいるようですが、私はどちらかというと、こういう絵を描こうと思って描いてるというよりも、描きながら探っていって制作するタイプなので、私自身が言葉で説明できないんです。そもそも言葉で表現できるなら、詩など文章を使えばいいのでは?絵を言葉で説明する必要もなければ、逆にそんなことすると絵の意味がなくなってしまう気がします。

要は、感じる事、が大事なのではないかと思います。
いえいえ、でも、わかります。抽象画にもいろいろあって、特にコンテンポラリーアートの展示会などでは、私もお手上げの尖った作品、キャンバスに直線一本だけ、のシリーズとか、あります、あります。私もああいうのを見ると、ふーん、、、、としか言いようがなく、何も見なかったかのように立ち去ります。www 

私の知識不足もありますが、何より、まあ自分の感性と合わないんだな、と思います。「直線一本のシリーズ」に興味がないのは、わからないから、ではなく、好きではないから、だと思うようにしているんです。

だから、私の絵を見たとき、ふーん、、、と思った方は、それがあなたの感性に響かないからで、あなたの知識が足りないから、とか理解してないからではないんだと思います。もしくは、たくさん絵を見てきた人なら、私の絵はまだまだだ,詰まんないって思う方もいるでしょう。(逆に万人に受けるようなら、それはそれでアートとして問題なのかも?)

ただ、モネやシスレー、マチス、エゴンシーレやクリムト等のモダンアートがすきなら、いつか抽象絵画に興味を持つことがあるかもしれませんね。
私もその辺から興味をもって、ジャコメッティ、クレー、モランディ、、、タピエスに傾倒し、抽象表現にどんどん惹かれていきました。そして今は自分が抽象画を描くようになっちゃいましたからね。










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