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8月14日 温泉→八美

 6:30 起床 まずは温泉に浸かる。それから、ゆっくりと朝食を摂る。メニューはまたカレー。美味しい。朝食後片づけをしていると、地元のチベタン男女8人が温泉に浸かりに来た。おじちゃんおばちゃんばかりだけど、遠慮してそこを離れた。30分くらいしても、まだ出ないので、遠慮しながら、湯船のそばのテントを片付ける。友人は9:15に徒歩で出発。今日は次の町「八美」まで30kmを歩く。ぼくはちょっと遅れて、9:40 出発。ちょうど峠で追いつくといいのだが・・・一昨年、この先の景色が見たいと思い、今、ここに自転車と共にいる。今回の旅行で今日が一番晴れて欲しい日だった。その思いが通じたか、今日も快晴で、非常にうれしい。この先はどんな景色が待っているんだろう。ここから見る感じでぼくの希望を言うと、この先はもうすぐ峠で、その向こうに高地の平原が広がってその中にこぢんまりとした八美の町がある。でも、そんなことはないんよね。ここの川の水量から想像すると、峠まではまだ300mはあるだろう。そして峠を越えて、山の谷間を下って行くと平原とはちょっと言い難い山の谷間の平地に町がちょこっとあるだけって感じかな。ネットで調べると、この先の峠の標高は3,900~4,000m、ここから500~600m上がった所である。予備知識があると、安心な反面、物足りなさも感じてしまう。結末の分かった小説を読むって感じかな。
 10:10 標高5,800mのヤラ雪山が見えた。4,500mくらい以上の部分には雪が積もっている。八美に向かう道を進んでいるが、ここでヤラ雪山に向かう道が分岐している。未舗装の道路がヤラ雪山に向かって伸びている。もちろん、山頂まで続いているわけではないだろうが、麓に村があってそこまで続いているのだろうか?行ってみたい。麓に村があるのかどうかも分からないが、のどかな農村を想像してしまう。でも、行ってみたら、土産物屋が並んでたりして。(^_^;)
 10:50 標高3,600m地点で追いついた。距離は6kmくらいか。上りは自転車も徒歩もほとんど同じ速さなので、そこから峠までは一緒に進んだ。
 12:00 峠着。走行距離9km。標高3,900m。ここでお湯を沸かして、スープとパン、そして日本から持って来たカロリーメイトで昼食にする。天気がいいので、その間、テントを広げて乾かす。時間に余裕があるので、昼寝をする。
 13:45 1時間半の昼食休憩を取り、それからテントを片づけ、峠を出発。ここからは下りなので、自転車は楽チンチン。友人は歩きなので、たいぎいだろうなあ。途中で車かバイクを捕まえることが出来ればいいのだが・・・。
 14:40 八美着。峠から21kmもあった。地図や標識から判断して、15kmだと思っていたのに・・・。ぼくは自転車だからいいけど、歩きの友人に、この6kmの差は大き過ぎる。車もバイクも捕まらなかったら、途中で座り込んでいるだろう。ぼくはまず、今日の宿を探す。ちょっと贅沢だが、今夜は高めの宿に泊まろう。適当な宿を見つけ、チェックインする。ツインの部屋で2,100円。ちっちゃい町の宿はこんなもんです。シャワーして、手洗いで洗濯して、友人をタクシーで迎えに行こうとするが、この町にはタクシーがいない。バイクの後ろに客を乗せるバイクタクシー「バイタク」しかいない。宿の人に頼んでタクシーを頼むが、3,200円とふっかけられる。おそらく隣の町までと勘違いしているのだろう。すぐそこまで、5kmほどだから800円で頼むと言っても、通じてないのか、うんと言わない。10分ほど交渉してもうまくいかないので、自転車で迎えに行くことにした。友人には自転車に乗ってもらい、自分は歩いてもどろう。
迎えに行ってみると、5kmくらいのところにいると思っていた友人は、なんと1kmのとこまで来ていた。びっくり~。さすが登山家、10kgのザックを担いで20kmの下りを3時間半。信じられないスピードだ。
 本日の走行距離30km。登坂高度500m。

友人に追いつく
峠で昼ご飯
峠を越えたところの草原
八美の路上串焼き屋さん

 


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