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8月11日 麦地沟→冕宁

 朝6時起床。雨は止んでいる。良かった。お湯を沸かしてオニオンスープとカロリーメイトで朝食。ちんたら荷造りをして、テントを畳んで、自転車に装備して、8:15出発。最初にあった民家で水をもらう。でも、30分後に店があったので、もらった水を捨て、ミネラルウォーターを2㍑分買った。9時半、晴れてきた。やっぱり青空の方が景色がいい。10時半、峠に着いた。標高は2700m。まさか+1200mの峠があるとは・・・

 峠を越えると、また、パンケーキの生地道路になった。かなり急な下りなのに、8km/hくらいしか出せない。でも、30分ほどできれいなダートになり、12時前には舗装道路になった。軽い下りの舗装道路なので、30km/hくらいで順調に進む。12時を過ぎたので、お店で牛乳を買う。ここらは牛乳を冷蔵庫で保存しない。お店でも常温で売っている。冷えていない牛乳とカロリーメイトで昼食にする。おやつにアイスクリームを買う。バニラアイスにチョコレートをコーティングした棒アイスで20円。お店のおっちゃんは別の60円のものを勧めるけど、チョコレートのアイスが食べたかったので、これにした。でも、やっぱ20円。ぶちまずい。冷たくて、一応チョコとバニラ?の味がするのかなぁ、という程度。
 13時半、冕宁に着いた。思っていたより大きくて、きれいな町だ。まずはバスターミナルに行く。人に場所を聞かないと、わからないくらいの大きな町だ。バスターミナルで明日の成都行きのバスチケットを買う。次に、自転車を洗うところを探す。それから宿を探すために、町の中心に戻る。適当なスペースがあったので、テントを乾かそうと思い、テントを広げ、ついでに昨夜洗濯して、まだ乾いてないパンツも手すりに掛ける。そうしていたら、20歳くらいの兄ちゃんが話しかけてきた。英語で返すと、兄ちゃんも英語で話してきた。でも、ぼく以上に英語が下手っぴなので、イマイチ話がかみ合わない。客引きなのかな、と思ったけど、それにしてはしつこさがない。15分ほどでテントが乾いたので、まだ湿ったパンツは湿ったままバッグに突っ込み宿を探し始める。街中の3千円程度の宿に目星を付け、フロントにジェスチャーで「今夜空いてる?」と聞いてみる。今までの経験で、満室で断られる可能性はまずない。返ってくる返事はたいてい「1泊か?」だ。それで人差し指を1本立てて、うなずく。するとまた、何か言っている。次はたいてい「1人か?」だ。それでまた人差し指を1本立てて、「イーゴ(一人)」と答える。するとまた、何か言っている。次はおそらく「身分証を見せて。」だ。それでパスポートを差し出すと、何か言っている。えっ?なんて言ってるの?まだ、何か聞くことがあるの?首をかしげて「何?なんて言ってるの?」フロントの男は同じ言葉を繰り返す。「外国人不能过夜。找其他的投宿。」何度繰り返されてもわからない。しかし、雰囲気から、ここは外国人を泊めることはできないと言っているようだ。え~~~っ、まだ、外国人は決められたホテルにしか泊まれないって町があるんかよ~。2軒目、やはり断られる。外国人が泊まることができるホテルを教えてくれるけど、どうせかなり高いホテルだろうから、もう少しがんばってみよう。3軒目、やはり断られる。やっぱり3千円で泊まるのは無理か。1万円まではせんじゃろうけど、5千円じゃあ、無理じゃろうなあ。4軒目、フロントは50歳くらいのおばちゃん。やはり断られる。でも、ちょっとがんばってみるか。思いっきりの笑顔で「おばちゃん、お・ね・が・い。」(^_-)☆ するとおばちゃんは奥に入って、上司?に相談してくれ、帰ってきて、「うん。いいよ。」やった~。ぶちぶちうれしい。部屋はきれいでシャワーもばっちしお湯が十分出る。これでなんと1200円。びっくり~

 部屋に入り、まず、半乾きのパンツを干して、荷物を広げ、シャワーを浴びて、一眠りする。それから街に出て、商店街を歩いてみた。新しい商店街をメインから古い中国っぽい小汚い商店街が伸びている。近代と昔が織り混じった感じがいい街だ。世界遺産になった麗江みたいにツーリスティックじゃないところが、またいい。今回は1日だけだけど、次回は2日くらい滞在したい。1時間ほど歩いたあと、ホテルに戻り、隣のレストランに入って夕食にする。ビールの前に食前酒を頼んだら、きつくて飲めない。ビールで薄めてなんとか飲めたほどだった。
 腹一杯&酔っ払いちゃんになったので、ホテルのおばちゃんとしばらく夜風に当たりながら筆談して、酔いを半分覚ましてから部屋に戻った。

今回走ったコース

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