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8月7日 松茸狩り

 朝6時、兄ちゃんと松茸狩りに。車で15分ほどS215を上って行き、車を置いて山に入っていく。その車がかなり高級車。日本で300万くらいか。この兄ちゃん、仕事は何をしてるんだろう?宿でもうけているとはとても思えない。宿の収入はせいぜい年間20万だろう。こんなド田舎にこれだけの車を買えるだけの仕事があるのか?兄ちゃんについて山を登っていくが、兄ちゃんのスピードに付いて行けない。ママチャリとロードレーサーとの違いくらいある。すごい!標高3500m以上の山道をスパスパ登っていく。この兄ちゃん、ちょっとトレーニングしたら、かなりのマラソン選手になれたんじゃないじゃろか?15分ほど山に入ったところで松茸を探し始める。兄ちゃんがすぐに見つけた。日本で買えば、5000円はする立派な松茸だ。ちょっと興奮してきた。これならぼくも、午前中で5本くらい見つけられそうだ。
 1時間経つけど、見つからない。兄ちゃんは3本見つけた。2時間経ったけど、見つからない。兄ちゃんは5本。3時間経った。ぼく0本、兄ちゃん8本。ちょっと休憩をとる。ゼスチャーで話をする。全然見つけることができないぼくに気を遣って兄ちゃんは、「きみは頭で稼ぐけど、ぼくは松茸で稼いでいるからね。」結局5時間山の中を歩き回って、ぼくは1本も見つけることができなかった。(T_T) 車にもどって、兄ちゃんと車の写真を撮らせてもらった。兄ちゃんは、「この車も松茸で買ったんだ。」と言っていた。そうだったのか。日本のおかげで松茸採りはかなり儲かっているようだ。
 宿に帰って、兄ちゃんが作ってくれたラーメンを食べ、昼寝をした。起きてからは、数独を解いたり、自転車を洗ったりして、のんびり過ごした。
 夕食は兄ちゃんの家族と一緒に食べながら、ゼスチャーで会話をした。兄ちゃんとその妹と母親の3人家族である。母親は、優しそうでとても穏やかな顔をしている。兄ちゃんはなかなかイケメンである。妹も美人だ。兄ちゃんはぼくの明日からの予定を気にしている。明日は九龍に行くと言うと、九龍の宿は高いよ、と心配してくれる。また、九龍の後はどこに行くの?とか、ここにはまたもどってくるの?とか、いろいろ聞いてくる。そんなにぼくのことが気に入ったのか?
 しばらくして、兄ちゃんに松茸を売ってくれないかと言ってみた。兄ちゃんはいいよと言って、今日採った松茸を出してくれた。適当に5本選んで、いくらか聞いてみたら、1000円という。かなり安い。その松茸で、松茸ごはんと松茸炒めを作ってみた。松茸のいい香りがするんだけど、まずかった。もったいないことをした。松茸をカレーに入れたよりもまだひどい。今度来るときは、出汁とポン酢を持ってくるぞ。

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