ケイコのモノローグin NY 僕は「味園」の近くに住んでいた スピンオフ
夫は今日も寝室から出てこなかった。
食事もほとんど食べていない。
夕方から来てくれたらエマが
ハムのサンドイッチをつくってくれた。
寝室に居る夫にも声をかける
「シンジさん、サンドイッチ食べますか?」
しばらくしてエマが首を振りながら
出てきた。
「食べたくないそうです」
「そう」
私とエマは、夕食に
ハムのサンドイッチを食べる。
私も一日中作業をしていた割には
さほどお腹が減っていない。
「昨日は元気そうに見えたんですが」
そう、昨日は朝、普通に起きて朝食を食べて
オフィス