見出し画像

penetrate//(v)参入する #8

当方、海外(主にアメリカ)進出のためのマーケティングを担当しておりますが、新しいブランドの立ち上げや、新しい市場にビジネスを拡大するときに、出てくる英単語かなと思います。

penetrate//(v)参入する

penetrateは貫通する、浸透するという意味もありますが、マーケティングのシーンでは「(異なる国・市場に)進出・参入する」という意味が多いように感じます。

Some people think it’s best to avoid a saturated market. They feel the market is too crowded with competitors and will be difficult, if not impossible, for them to penetrate. But I take the opposite view.

*saturated 飽和した

飽和したマーケットへの参入は避けるべきと言われています。そのマーケットは競合で溢れており、不可能とは言わないが、参入するのは難しいと感じられるためです。しかし私は、逆の視点で見ています。

という感じ。

ちなみに英文はこちらの記事でこのように使われています。

飽和した市場への参入でもチャンスはあると考えている理由として、以下のようなアイデアが出ていました。

1. 個性をブランドに持たせること(他と違うスタイルは持ってるか、特定の人にリーチしようとしてるかなど)

2. ニッチになること(今、存在している分野でも、まだ満たされていないニッチなニーズはある)

3. ギャップを探すこと(提供されている商品、サービスもどこか、ユーザーが満足しきってない、困りごとは見つかる。方法はあるけど、使いづらいとか効率的でない、など)

毎回D2Cブランドを例に出して恐縮ですが、もともとD2Cブランドも、すでに競合の多いマーケットにうまいことpenetrateしたという考えかたもできます。

例えばアイウェアD2CのWarby Parker。現在は$1.75Bの評価額が付いていると言われています。

Warby Parkerが創業したアメリカの2010年ごろは、すでに高品質メガネブランドとしてレイバンやOakley、Persolなど(主にアイウェアブランドのコングロマリット、Luxotticaの参加のブランド)が存在していて、まさにsaturatedな市場でした。

しかしそこにWarby Parkerは、オンラインを中心にユーザーとコミュニケーションし(個性)、ソーシャルグッドなブランドとしてもアピール(個性)。さらに、オンライン中心の販売でもメガネを試着・購入できるように(ギャップを埋める)したことも、現在のような拡大の一因と言えるでしょう。

saturateしているからって、ユーザーの問題が全て解決しているというわけではなさそうなので、penetrateの検討する余地はありそうですね(ルーみあり)。

yasuko

サンフランシスコリサーチ軍資金に致します、はい。