apples-to-apples//同一条件の #11
りんご??🍎
マーケティングリサーチにおける競合比較や、価格交渉の際など、比較するときに使える表現だと思います。
apples-to-apples//同一条件の
Weblioでの意味は「同一条件の」とあります。
ん?りんごからりんごへ??私も初めて聞いたとき、文脈からわかりそうでわからない、うずうずした経験があります。
早速例文で使われ方を紹介します。
例文
部下:"Agency A offers $3,000 for their service and Agency B offers $5,000 so Agency A is more reasonable."
上司:"It's not an apples-to-apples comparison. We should consider other terms such as their portfolio, and SOW.
意訳:
部下:"エージェンシーA社は$3,000、B社は$5,000で金額を提示してますので、A社の方が良いと思います"
上司:"両者条件が異なるとで単純に比較はできません。彼らの過去事例や業務範囲などを考慮する必要がある"
*SOW = Scope of Work = 業務仕様書、業務範囲
同じ「エージェンシーからの見積書」であっても、条件が揃っていないと、本当にどちらの方が良いのかは、決めづらいと思います(部下が予め条件揃えて見積書もらえることがベストですけとね!)。
このように、同じ様にみえるけど、シンプルに比べられない状況を"apples-to-oranges"ともいうようです。りんごとオレンジは同じ果物だけど、比較するには違うものすぎる。
comparison(比較)とセットになって、使われるケースによく遭遇しました。もちろん"it's not apples-to-apples"でも通じます。
なお"-"(ハイフン)なしで使われていることもありますし、”apple to apple”と単数系で使っている場合もみました👀。
分析や情報を読み解くときに🍎=🍎なのかの意識を
今回の例文は、わかりやすさのためにかなり初歩的な比較のズレを出しましたが、我々の日々の暮らしや業務において、比較のズレはよく存在します。
例えば、競合調査の際に、同じD2C業界のA社よりB社の方が創業1年目の売上・業績が良いという数字があったとしても、両者の創業年度(どんな時代に生まれた会社なのか)や投資金額(自分たちは同じくらい投下できるのか)が異なれば、純粋に比較するのは難しいでしょう。
そんなこと言ったら、全く同じ条件の2つのものなんてないのでは、と思いそうです。そんな時は、りんごとオレンジであっても、どういう点が異なっていて、その違いがどういう結果をもたらしたか、というところまで分析しておこう。そのから自社のための選択肢を探ろう!
ちなみにapples to appleという子供用のボドゲが、アメリカには存在しているようです。
参照:
サンフランシスコリサーチ軍資金に致します、はい。