サガン鳥栖、監督に迷いか。それともテストか

福岡戦での負けを引きずり勝ち星のないサガン鳥栖。ディフェンスから大きくビルドアップする仕掛けは裏を取られて失点する。そのパターンでほとんどやられています。ただ、勝っていた前半戦もそのリスクはあったはず。ではなぜいま勝てなくなっているかと言うと、私は監督の迷走ぶりにあると思います。

松岡アンカーを中心に作られていたチームです。アンカーが重要なことは松岡の離脱により思い知りました。しかし松岡の離脱後もうまくいっていた時期もあるのです。それは樋口、仙頭がアンカーを務めた試合です。この2人の攻撃力が落ちることから、監督は何とか白崎や小泉のアンカーを試すわけですが、うまくいきません。私も白崎アンカーはあり得るのでは無いかと思っていましたが、ダメだった。

そうなると攻撃力は落ちますが、鳥栖のサッカーは守りから始まるわけだから、やはりアンカーは樋口や仙頭を置いておく方がよかった。ただ23日の試合での島川は結構アンカーとして安定していました。切り返しのいいパスもでていた。もし樋口と仙頭をベストポジションで使いたい場合、島川アンカーが最適手のように思います。

新加入の選手へのこだわりを捨てて

ここまでの苦戦の原因に「岩崎、白崎、小泉」の無理起用があると思います。それと中野伸弥。白崎はいい選手だけれど、調子にだいぶムラがある。中野嘉大とのポジション争いでいいと思います。小泉はよほど調子が良くない限り使わなくていいでしょう。現状、サガン鳥栖のほかのスタメンに比べるとプレイが見劣りする。ファウルでしか存在感を感じない。サッカーセンスがありそうな選手なので使いたい気持ちはわかりますが、ここまででわかったのはファウルしかしないということです。

それから岩崎。この選手のテスト期間ももう終わりでいいのではないでしょうか。山下、酒井に比べるとシュートのイメージができてない。1対1など、決定機ほどテンパってるように見えます。途中の乱戦の中でのダッシュ力は目を引くものがありますが、決定機でイメージが無いとFWとして出す意味がない。この選手に酒井、山下、小屋松の出番を取られることは無いと思います。再生工場の力を信じたい所もあったと思いますが、中野嘉大選手とは違うように思いますね。岩崎良くないなと思うのはオフザボールの動きも変な時がある。勝ってる時に使って再生させましょう。

つまり、松岡の穴を埋められるいい選手は来なかったという結論をもう持たねばならないと思います。彼らを使うぐらいなら前半を戦ってきたメンバーを使い続ける方がよほどいい。それから、ピンチの時に中野伸を使う起用法も間違ってると思いますね。彼は守備に難がある。最近では試合勘もやや薄れていて、積極的な仕掛けが出来なかったり、ボールを見失ったりしていました。やはり左のDFは大畑で決まりで良い。たしかにパスで光るものを持っていますが、この選手も勝ってる時に使いましょう。ただ、23日のガンバ戦は後半から輝きを取り戻していました。ところがそのタイミングで大畑と替えるんだよなぁ。やっぱり最近の金監督の采配は精彩を欠いているとしか思えない。暴力事件から復帰した浦和戦から選手起用がおかしい。

私の考える理想スタメン

FWは小屋松は必須と思います。この選手が最も輝くのはFW。小屋松をベンチに置くような試合は大体負けてます。その相方は山下か酒井、調子のいい方を使えばいいと思います。酒井の方が現状FWとしては上のようにも思いますね。

DFはエドゥ、ソッコ、大畑、飯野で固定。ここは替える余地なしです。ここを変にいじらない。

アンカーに島川。

インサイドハーフに樋口、仙頭、中野嘉。

FW 酒井(山下)、小屋松
MF 中野嘉(白崎)、樋口、仙頭
  島川
DF 大畑、エドゥ、ソッコ、飯野
GK パギ

交代要員 山下、白崎、中野伸、田代、守田

岩崎、小泉

これでどこまでも行ってほしいと思います。おそらく次節から金監督もこう言う布陣にするのではないでしょうか。ガンバ戦は負けましたが島川アンカーという結論を得た意味では収穫がありました。守備的意識の高い選手でないと失点するポジションなので、白崎ではセンスがあろうとも厳しかったということだったと思います。

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