見出し画像

色彩の手帳を読んで色を楽しもう

色彩の手帳を読むと、建築や都市や風景の色を見るの
が楽しくなる。秩序のある風景。多様性のある色合い。
情報から文脈が発生し意味づけられる色がもたらす
役割。街の色を観察することで、新たに見えてくる色。
拠り所となる色。色と色彩は、音と音楽のようにとも
例えられている。様々な気付きを与えてくれる書籍だ。
改めて5月に訪れた壱岐でみた色を振り返ってみる。


海の風景には白い灯台がよく映える
白い雲を背景に浮かぶように立つオブジェ
つつじの赤が風景の中で際立つ
やはり壱岐のイメージは青と白
船のある風景が好きだ。水の色と馴染む甲板の色
背景の自然色に映える茶色と白色のヘアサロン
緑の生け垣が美しい。天の川の看板も気になるところだ
大麦は金色に輝いている
海とともにある壱岐の歴史を想起させる青い色
タイルで描がかれた壱岐島。高低差が茶色で表現されている
雲ひとつない青い空に鳶が舞う
鮮やかな緑の風景は気持ちがよい
赤と白と黒。老夫婦の素敵な折り畳み自転車
緑色から黄色へのグラデーションがおもしろい
校庭のカラフルな色。建物より高いフェニックスも
やはり料理には彩りが必要だ。赤い刺し身が食欲をそそる
芝生の緑と青い海と空。爽快な風景だ
みなとやゲストハウスの青と白のタイルは、きっと海と波だ
空に溶け込むような雲の色のゲストハウスもある
白のグラデーションに赤い花が映える
ワインレッドのカーペットに黒と茶色のタイルが渋い
雑誌の表紙のデザインも色の構成により目をひくものとなる
朝市の幟は活気のでる赤色がふさわしい
ノアザミの紫は透明感があってとてもきれいだ
複雑に積層する緑もある
山の樹木の緑も折り重なっていく
群生するシロツメクサの白色が印象的
時を経た石の鳥居。くすんだ灰色は風景になじんでいる
消防車が目立つような茶色の外壁。点字タイルも際立つ
自然の茶色を使うことでモダンな建物も優しげな雰囲気に
目に鮮やかな赤青黄色の組み合わせは見ていて楽しい
コンクリートの建物にも鮮やかな赤青黄色が楽しげだ


壱岐島にはいろんな色が溢れていた。印象的な空と海。
金色に輝く大麦の風景や、複雑に積層する緑の風景。
自然界の美しい色は地となり、図の色を際立たせる。
その風景の一部となる建物。その建物に使われる色、
インテリアや小物の色など、さまざまな色使いがある。


そして学んだ色彩の手法によって、色彩を読み解いて
みよう。題材はSHOW-GOのMV。効果的な色使いが
なされている。SHOW-GOは世界的に有名な日本の
ビートボクサーである。その圧倒的な世界感が美しい。
音色と色彩が織りなす、鮮やかな世界に引き込まれる。


背景の時を経た建物、朽ちた木材、樹木の色が微妙な
グラデーションを構成している。鮮やかに映える緑
と華やかさを添える桜の色。そしてそれらと一体感の
あるSHOW-GOの衣装。黒い上着は、窓の影にも合う。

さっぽろテレビ塔の鉄のくすんだ赤色と外壁の水色。
緑のツリーに赤い色のハートが取り付けられている。
いろんな色の中にそれらと色をあわせつつも調和する
カーキ色の上着。それにしても絶妙な角度と風景だ。

ここは、重森三玲作 波心庭を望む東福寺塔頭 光明院。
柱の前に坐るSHOW-GOの黒い衣装が際立っている。
衣装の中に背景に合わせて色が取り入れられている。
中央から、三方に放射するラインの構図がおもしろい。


SHOW-GOというアーティストのMVには、センスが
溢れている。しかし、その前提にあるのは、この驚異的
なビートボックスだ。SHOW-GOから放たれる多様な
音は色みを帯びている。色がグラーデーションを持つ
ように、その音色も色彩のように変化に富んでいる。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?