「まんれい」と聞いて思い浮かべるもの
同音異義語は一つの言葉でいくつかの意味を持つ。
人によって、その言葉を聞いて思い浮かべるもの
は異なってくる。ちなみに一番多い同音異義語は
「こうしょう」で48個もの異義語があるという。
では「まんれい」と聞いて、思い浮かべるものは何
だろうか。「マンレイ」と書けばイメージも膨らむ。
やはり人それぞれで、一概に決めることはできない。
たとえば、アニメ好きの人はスポンジ・ボブに登場
する悪役のマン・レイを思い浮かべるかもしれない。
オーディオ好きの人なら、カリフォルニアの真空管専門
メーカーのMANLEY (マンレイ) のアンプかもしれない。
またメガネが好きな方は、ブリッジとノーズパッドが
一体のマンレイというデザインのメガネかもしれない。
でも、もしかしたら相撲好きの方であれば「まんれい」
とは満員御礼の略語かなと思ったりするかもしれない。
いやそんなことはない。マンレイといえば20世紀を代表
する芸術家のマン・レイだという人が多いかもしれない。
では私はといえば、アートも相撲も好きではあるが思い
浮かぶのは、やはりこの日本酒の万齢(まんれい)である。
万齢は唐津にある小松酒造を代表する日本酒の銘柄で、
これは超辛口の鍾馗(しょうき) 。端午の節句の魔除け
の神様である鍾馗の眼光のように、味にもキレがある。
私も以前はマンレイに、アートの響きを感じていた。
しかし日本酒をいただくようになってから、まんれい
の響きを耳にすると、純米酒の旨味と香りに、唐津の
風景が重なる。九州に住んでもう一年が経つ。ところ
変われば人も変わる。いろんなことを楽しんでいこう。
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