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そして再びやきものの里へ

三川内山のやきものの里から始まった旅も、そろそろ
終わりに近づいている。有田町を越え、伊万里にある
大川内山はもうすぐだ。本当はもっと早く着くはずも、
寄り道は旅につきものなので仕方ない。残された時間
を楽しもう。大川内山は江戸時代、佐賀藩(鍋島家)の
御用窯が置かれた地。今に伝わる鍋島焼のふるさとだ。


やきものの里では橋の欄干も見もの
大川内山のやきもの里までやってきた
鍋島焼の色合に彩られた橋の欄干
そして欄干の上には色鍋島の壺。贅沢な風景だ
ここは大秀窯。やきものの里には30もの窯元が並ぶ
伊万里 秘窯の里・大川内山
伊万里陶苑は伊万里焼の窯元。現代的な佇まいだ
道沿いに飾られる陶板や
煙突はやきものの里の風景ならではだ
日も暮れつつある中、窯元が並ぶ坂道を上る
やきものの里の風景といえばトンバイ塀も
窯元が並ぶ風景を楽しみながら
鍋島藩窯公園までたどり着いた
階段を下り、やきものの風景を目指す
瓦が埋め込まれた塀を見上げ
壁に埋めこまれた色鍋島のうつわを眺め
トンバイ橋までやってきた。手摺の格子のデザインが楽しい
手摺の向こうには陶板のある風景
壁面に設置された色鮮やかな陶板
ここにしかない風景。ようやく訪れることができた
トンバイ橋もこの旅の楽しみの一つ
橋をこえて高台へと進む。展望広場の前には
トンバイ(耐火レンガ)や陶片で描かれた大壁画
その壁画は展望広場までつながっている
陶片で描かれた形。何かが表現されているのだろうか
展望広場を後にして、もと来た道を引き返す
もう一度、トンバイ橋を渡り
窯元がたち並ぶ坂道を下っていく
時間は17時近く。窯元も閉まる時間だけど
かわいい招き猫を発見。などと時間のゆるす限り
やきものの里の風景を楽しんだ

秘窯の里 大川内山には美しい風景がある。

大川内山からまた有田町へ。日が暮れるまでには到着したい
夕日に照らされる山の風景に
道沿いに建つ窯元の煙突に目を止めつつ
自転車を走らせる。有田の町はあの山の向こうかな
小一時間ほどで上有田へ。静かな街を通り抜ける
今回は素敵な上有田の街並みを
自転車で走り抜ける。電車の時間には間に合いそうだ
 なんとか日が暮れるまでに有田駅に到着
明かりが灯る駅の雰囲気もまたよい
吹き抜けが特徴的な有田駅
切符を買って電車を待ちながら、今日一日を思い返す


三川内から伊万里、そしてぐるりとまわって有田まで
の自転車旅。思い描いていた旅とは、ずいぶん違うもの
となった。三川内山の各窯元ではとても丁寧にご対応
頂き、うつわの話に耳を傾ける。途中から先のことは
あまり考えず、その時間を楽しんだ。そして、有田町を
抜け、伊万里の大内山のやきものの里へ。ほんの通り
過ぎただけになってしまったが、山中にあるやきもの
の風景に、触れることができただけでもよしとしよう。
旅の終わりの旅の始まり。またいつの日にか訪れよう。



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