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太宰府天満宮へお参りを

太鼓橋を渡って本殿へと進む。太宰府天満宮は全国の
天満宮の総本宮で、道真公の御墓所として唯一無二の
聖地でもある。天神さまとしての道真公は、己の信じる
道を歩もうと努力する全ての人に寄り添う優しい神様
として1,100年以上にわたり慕われ続けているという。

令和9年の式年大祭に向けて、令和5年5月より約3年を
かけた124年ぶりの重要文化財「御本殿」の大改修が
行われていた。改修期間中、御本殿の前に建設された
「仮殿」は藤本壮介氏によって手掛けられた。道真公を
慕う梅の木の飛梅伝説から着想を得て、豊かな自然に
包まれた仮殿としての佇まいがコンセプトだという。

早朝の太宰府天満宮へとやってきた

心字池を眺めながら太鼓橋を渡る
令和9年に式年大祭が行われる予定の太宰府天満宮
鳥居の先の楼門へと進む
気持ちのよい空の下、鳥居をくぐり
手水舎に立ち寄って
側には幸運を運ぶ天満宮の守り鳥の鷽(うそ)像
その隣には菅公の御聖徳がたたえられた麒麟の像
立派な構えの楼門をくぐって本殿へ
柱の急流を登る鯉は受験生をはげますもの
楼門の先に広がる本殿は、約3年をかけての改修中で
本殿の手前には、緑に包まれた仮殿が設置されている
太宰府の森とつながる仮殿の緑
飛梅伝説から着想をえたというデザインで
神社と現代建築が融合した風景が広がる

令和の大改修中の太宰府天満宮を訪れた

設計者の藤本壮介氏はNOT A HOTELも手掛けている

以前に訪れた時とは異なる本殿の風景
仮殿でお参りを済ませ、狛犬にも別れを告げ
楼門には随身と呼ばれる貴人の像
梅の花の模様が施された太宰府天満宮
楼門をまたくぐり本殿を後にする
帰り道、手水舎に映る風景にひかれ
その奥へ。建物は太宰府天満宮宝物殿
まだ朝も早く開館時間前なので、扉のデザインや
そこに映り込む風景や
門のデザインなどを楽しんで
和のデザインの宝物殿を後にする
帰りは心字池の周りをぐるりとめぐる
足元には境内美術館のプレート。この作品は
太宰府天満宮の園児の手形が石にかたどられている
ライアン・ガンダー氏の作品には
埋められた思い出のモノが記号として彫り込まれる

太宰府天満宮アートプログラム。境内には10個の作品

心字池に映り込む太鼓橋の風景を
いろんな角度で眺めながら
太宰府天満宮に広がる風景を楽しんで
日も高くなり、参拝者も増えきた太宰府天満宮を後にする
それでもまだ参道のお店は開店前の時間
もと来た参道を引き返し
太宰府駅から電車に乗って帰路へつく


現代では学問の神様、文化芸術の神様、厄除けの神様
として慕われている天神様。自らの信じる道を歩まれ、
ここ太宰府の地にまつられている。この先、迷うことが
あっても自分の信じた道を進み、日々を重ねていこう。
九州の旅は終わるけれど、また新たな場所で始まる旅。
その中で感じることを言葉にし、形へと変えていこう。
九州で過ごす最後の日。道真公の生涯に思いをはせて。

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