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長崎港では水辺の空間と建築を楽しもう

長崎駅を後にし、水辺の空間を歩いていくと長崎港の
風景が近づいてくる。海沿いに建つ特徴的な建築群。
それらはナガサキ・アーバン・ルネッサンス構想の
一環で1994年から1998年に建てられた。今も、その
取組みは継承されて、港に面するターミナル駅である
長崎駅から水辺と街を結びつける軸線は生かされて、
開かれた親しみやすい水辺の風景が展開されていく。

長崎港でひときわ目を引くオレンジの球体は
ドラゴンプロムナードとよばれる倉庫の上に
その倉庫は長崎くんちの蛇踊りをモチーフとしたデザインで
球体は長崎くんちの玉追いの玉がイメージされている

NAGASAKIフォトリップで建物の雰囲気を楽しもう

港湾施設の風景の中を歩きながら
使い込まれたコンテナにも目を止める
港の向こうには再開発された長崎駅の周辺の風景

その風景の中を前回の旅で歩いてめぐった

ドラゴンプロムナードの横にはゆるやかな屋根を持つ建物
ステンレスの外壁が屋根へとつながっていく
この建物は北川原温氏によってデザインされた港湾倉庫

北川原氏は佐世保新ターミナルも手掛けている

波がイメージされたような街灯を見上げつつ
港の風景の先にある特徴的なフェリーターミナルへ
チューブのようなボーディングブリッジのデザインは
建物の外観へと連続して
チューブが浮かび上がったようなデザインへとつながる
港の先には大正時代から使用されている錨のモニュメント
対岸に広がる工場の風景。ガントリークレーンも見える
連続していく楕円形が
建物全体を構成する斬新なデザイン
鋸屋根と連続するギザギザのガラス窓
建物側面には横長のピクチャーウィンドウ
その後ろには斜めにカットされた円錐台のボリューム
複雑な建物の外観をぐるりとまわり
上に向かって広がる円錐台は光が差し込む吹き抜け空間に
打ち放しコンクリートにひときわ映える黄色のブリッジ
床の青は海のイメージだろうか。空間と仕上げや
待合室のピクチャーウィンドウからの風景も楽しんだ
長崎港ターミナルビルの平面構成も確認しつつ
内部を楽しんでいる内にフェリーが到着した
ボーディングブリッジで建物と接続される大きなフェリーは
五島列島からの便。長崎の向こうの島の風景にあこがれる
五島列島には潜伏キリシタン関連遺産も位置している

進化する長崎港。ドラゴンプロムナードも別の施設へ

長崎港ターミナルビルまでやってきた。港に横たわる
楕円柱や円錐台に鋸屋根等、さまざまな形が連なった
個性的な建物。高松伸氏の設計した建物には幾何学的
な形態が大胆に配置されていて、一目でそれとわかる
力強さがある。建物の周囲をぐるりとめぐり、内部空間
を移動しながら、いろんな視点で建物を楽しむ。その
独特な楕円状の形態は、角度によりさまざまに表情を
変えていく。長崎港では水辺の空間と建築を楽しんだ。

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