坂の先の陶芸の里で出会った風景
これから上るのは、波佐見焼の窯元が集まる中尾山。
陶板に描かれている陶芸の里の風景に、期待が高まる。
中尾山では、17世紀中頃に窯が築かれて以降、今まで
窯業が続けられている。400年の歴史がある陶芸の里。
ギャラリーは閉まってはいたが、陶房のスタッフの
方が出てこられて開けて頂いた。中にはカエルの一輪
挿し等のかわいらしい作品達。作品の購入もできる。
敷地の奥へと案内頂き、2020年に新たに作られた窯を
見せて頂いた。窯元の当主の長瀬渉さんは、2003年に
山形県から波佐見に移住され、中尾山で窯を開かれた。
陶房の中も見せて頂いた。リアルに表現された海の
生き物が並んでいる。迫力のある表情、動きなど細部
までこだわられた作品。かわいらしいカエルの作品
とは違った趣きがある。また驚くべきことに陶房の中
にライブができる舞台と客席がある。自作のライブ
スペースという。そして今年10月に場中山うりさんの
ライブが予定されている。平日なので今回は諦めよう。
ながせ陶房で中山うりさんを知り、それからアルバム
をよく聞いている。ホタルはお気に入りの曲。おだやか
でなつかしいメロディーと、優しい歌声に癒やされる。
中尾山にあった陶芸の里の風景。そびえる煙突の姿に、
道沿いに立ち並ぶ陶器の大壺、手すりに埋め込まれる
陶板、豊かな自然に抱かれた町並みの風景が心地よい。
最後に訪れたながせ陶房。いわゆる波佐見焼のうつわ
ではないが、山形から波佐見に移住され、ここ中尾山を
拠点に作品を生み出されている。新しい窯、迫力のある
海の生物、そしてライブスペース。楽しいことが起こり
そうな場所。いつか陶器とライブを楽しみに訪れたい。
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