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坂の先の陶芸の里で出会った風景

これから上るのは、波佐見焼の窯元が集まる中尾山。
陶板に描かれている陶芸の里の風景に、期待が高まる。
中尾山では、17世紀中頃に窯が築かれて以降、今まで
窯業が続けられている。400年の歴史がある陶芸の里。


あと2kmで陶芸の里 中尾山だ
緑あふれる田園風景の中を進む
この門をくぐればもうすぐ陶郷 中尾山
手すりには陶板。向こうには煙突が並ぶ陶芸の里の風景だ
煉瓦の塀や家屋の雰囲気がよい感じ
煉瓦の積み方もかなり複雑で凝ったデザインだ
手すりの間には大壺も設置されている。贅沢な風景
手すりには様々な模様の陶板がふんだんに埋め込まれている
花柄の渋い色のものや、月に兎の模様まで
赤と緑の鮮やかな色の大壺もある
橋の先の風格のある日本家屋へ
うつわ処赤井倉は明治23年の建築を改修したギャラリー
苔の鉢植えも、うつわもよい感じだ。
建物は国の登録有形文化財にも指定されている
靴を脱いでゆっくりとうつわを見てまわる
しばらくのんびりとした時間をすごそう
つぶらな瞳のすてきな招き猫もいる
赤井倉を後にして少し坂道を上る
坂の上には中尾山・山神社がある
この神社には焼き物に関する神様がまつられている
坂の上から陶芸の里を見下ろす風景。いたる所に煙突が見える
手すりに埋め込まれた陶板が素敵だ
鮮やかな青い花のデザインや
青く淡い色合いの陶板もある
すこし北欧の雰囲気のあるものまで
陶芸の里の風景と、手すりの陶板を楽しみながら進む
中尾山には世界第2位を誇る巨大な登窯跡もある
階段を見上げるとその先の風景を見たくなる
石垣や石段に、階段の先の暗がりに神聖な空気を感じる
階段の先には観音堂。様々な緑に囲まれた気持ちのよい場所
廃寺と共になくなった本堂は1878年に再建されたもの
先へと進む。舗装に埋め込まれた陶器もある
中尾山交流館は焼き物のギャラリーや体験施設となっている
交流館のそばの水のある風景もよい感じ
隣には文化の陶・四季舎という建物
壁に埋め込まれた陶器や、緑をまとう石垣もよい感じ
ここはかつての製陶所を再利用してつくられた交流施設
陶器と緑に囲まれた味わいのある雰囲気だ
少し下ってこちらの窯元を覗いてみた
窯元の名はながせ陶房。この建物はギャラリーとなっている

ギャラリーは閉まってはいたが、陶房のスタッフの
方が出てこられて開けて頂いた。中にはカエルの一輪
挿し等のかわいらしい作品達。作品の購入もできる。


敷地の奥へと案内頂き、2020年に新たに作られた窯を
見せて頂いた。窯元の当主の長瀬渉さんは、2003年に
山形県から波佐見に移住され、中尾山で窯を開かれた。

迫力のあるドラゴンの表情に作品への想いが込められている


陶房の中も見せて頂いた。リアルに表現された海の
生き物が並んでいる。迫力のある表情、動きなど細部
までこだわられた作品。かわいらしいカエルの作品
とは違った趣きがある。また驚くべきことに陶房の中
にライブができる舞台と客席がある。自作のライブ
スペースという。そして今年10月に場中山うりさんの
ライブが予定されている。平日なので今回は諦めよう。

※中山うり オフィシャルサイト参照

ながせ陶房で中山うりさんを知り、それからアルバム
をよく聞いている。ホタルはお気に入りの曲。おだやか
でなつかしいメロディーと、優しい歌声に癒やされる。

中尾山にあった陶芸の里の風景。そびえる煙突の姿に、
道沿いに立ち並ぶ陶器の大壺、手すりに埋め込まれる
陶板、豊かな自然に抱かれた町並みの風景が心地よい。

最後に訪れたながせ陶房。いわゆる波佐見焼のうつわ
ではないが、山形から波佐見に移住され、ここ中尾山を
拠点に作品を生み出されている。新しい窯、迫力のある
海の生物、そしてライブスペース。楽しいことが起こり
そうな場所。いつか陶器とライブを楽しみに訪れたい。


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