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ごみ処理場は美術館のようにも

大阪の舞洲で見たフンデルトヴァッサーにより手掛け
られたごみ処理場。圧倒的な造形が散りばめられて、
その建物は造形自体で自然を目指し、緑にも包まれて。
NIMBYは、そばにあってほしくない施設を指す言葉。
デンマークでは、その発想は大きく転換されていた。
そして日本には、美術館のようなゴミ処理場がある。


広島市の中心地から続く道路の先に建つ建物
エントランスはデッキ部分にある
階段を上りエントランスへ。その直方体は奥まで続く
エントランスの通路を進み先を見通して
内部のゴミ処理施設が見学できる通路は
エコロジーとアトリウムの造語でエコリアムと称される
ガラス越しに巨大な施設にふれ
ごみ処理場の施設を身近に感じる
押したのは現在位置のボタン。中工場の模型によって
収集車から運び込まれるごみピットなど
ごみ処理場の構成がよくわかる
内部に広がる美術館のような静謐な空間
光はガラスによって増幅したり
壁面に印象的な影を落としたり
着色された部分がエコリアムで、その先には
海へとつながる通路がある
切り取られた海の風景を眺めつつ
光輝く海へ。デッキから望む瀬戸内海の風景
一直線に続く通路を見返して
箱体の通路は白いフレームによる吊り構造
デッキはコンクリートのキャンチ構造により海へと伸びる
その繊細さと大胆さの入り混じった構造にふれたり
シンプルな形態の建物の中に散りばめられた形や
コンクリートと金属パネルの素材の対比など
様々な形や素材で構成されたデザインを楽しんで
今度はぐるりと外周をまわり
案内板のある現在地へ。青い線のエコリアムを体感し
美術館のような広島市環境局中工場の建物を楽しんだ

広島市環境局中工場。その建物は建築家の谷口吉生氏
によって手掛けられた。清掃工場に美しいという言葉
はイメージしづらいが、その建物には美しさが漂う。
平和記念公園とつながる軸線。海と光とつながる通路。
アトリウムに広がる静謐な空間と圧倒的な焼却施設。
都市と自然の境界線に建つ美しい建物での空間体験。


平和記念公園から海へ向かう道の突き当りに建つ建物

構築環境とは人が環境が読み解き、生み出したもの

清掃工場で開かれるイベントで、施設をより身近に

そして広島市環境局中工場を映画の中でも感じたり

何年も前だが、広島に出張で通っていた時期があった。
時間ができれば様々な所を訪れて。平和記念公園にも
何度か立ち寄ったことがある。広島市環境局中工場に
もその時に訪れた。こんな形でまたその建物にふれる
ことができることをうれしく思う。映画をあまり見る
ことはないが、これを機に映像の世界にふれていこう。

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