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今度は越後妻有への旅の思い出を

四角に切り取られた空を見上げる。空でないような、
何か別のものに置き換えられたような感覚となる。
福岡で見た切り取られた空に、ジェームズ・タレルの
作品を思い出す。印象的であった光の館で見た空の色。

大阪からのレンタカーの旅は、高知、箱根、長野などへ
距離を伸ばしつつ、2015年には新潟県の越後妻有へ。
それは大地の芸術祭、ジェームズ・タレルの光の館と
越後妻有に広がる自然とアートを楽しむ旅となった。

まずは越後妻有里山現代美術館へ
設計は、京都駅ビルや梅田スカイビルを手掛けた原広司氏
中央の池の大きな作品は蔡 國強氏の蓬莱山
天井から吊り下げられた作品を見上げながら
半屋外の回廊をぐるりとまわる
館内の吊り下げられた作品は人工衛星がモチーフ
白い箱が不安定に積み上げられた作品は
ホワイトキューブと呼ばれる美術館への問いかけ
回転する赤と青と白のトンネル

体全体で感じるアートがおもしろい。

WCのピクトもアートのよう
外には原広司氏によるThreeTravellersという作品も
穴の中に何があるのか覗き込む

モグラTVは開発公明氏によるアート作品。

うねるアスファルトの駐車場は
もとの地形がそのまま固められたもの
この作品はレイチェル・カーソンに捧ぐ 4つの小さな物語
環境問題について考えさせられる
子どもたちはただ純粋に楽しむ
でもやはりこっちのほうが好き
そんな子どもたちを誘うようにアートもめぐる
これは象形文字が刻印された巨大な地上絵の作品
そしてそのエリアの奥にあるが光の館
ジェームズ・タレルの作品に宿泊することができる
まだ小さな子どもたち。どんな場所だって楽しい時期
光の館の中央の和室にある四角の開口
ライトプログラムでは、光の色が徐々に変化し
空はさまざまな表情をみせる
四角に切り取られた空は
天井と同一平面にあるかのような不思議な感覚
光の色の変化にあわせて
空の色も変化して見える


宿泊者が体験できるライトプログラムで、日の入りと
日の出の時間に、中央の和室の天井に開けられた四角
の開口から空を眺めることができる。光による効果で、
空の色が徐々に変化していく不思議な体験だった。

その日は曇り空で今にも雨がふりそうな天気。開口部
にガラスは入っていないので、雨が降るなら屋根を
閉めなければならない。なんとか天気は持ち、不思議な
体験を満喫できた。光の館に泊まる楽しい旅の思い出。

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