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強調された建物の縦と横のライン

九州から関西に戻り、また旅を始める。風景の中に、
興味をひくものをたどる。ときどきの空や移ろう雲、
季節により姿を変える植物や草花もさることながら、
やはり建物をめぐるのが楽しい。調べてから訪れる
こともあれば、ふいに目の前に現れる建物もある。

その日、最初に訪れたのは斜めのラインが強調された
大阪学院大学高等学校。そしてその日の最後に訪れた
のはエア・ウォーター健都という名のウェルネスに
関わる新事業の発信拠点。今度は縦と横のラインが
強調された建物の形と素材と内部空間を楽しんだ。


遠くに見えた建物にだんだんと近づくと
シンプルながらも変化に富んだ構成で
その形は側面へとつながっていく
縦と横の線で描かれた建物は
角度によってさまざまな表情を見せる
その形には大きな変化を与えられたり
わずかなずれを生じさせたり
端部のディテールにも目を止めながら
建物のまわりをめぐり、その構成を楽しんだ
建物によって切り取られる空
シンプルな納まりが建物の凹凸感を強調させている
寄ってみたり
見上げてみたり。その連なりを楽しんで
建物に対比してランドスケープのデザインは曲線を描く
サイン計画も楽しげで
いつもの歩幅より+10cmで歩いてみる
ウォーキングコースとなっている建物の周囲をめぐり
休んだりできるスペースも
建物の出入り口。デザインされたガラスの反射
スタッフの方に撮影可とうかがって
内部空間も写真をとりつつ楽しんだ
1階にあるカフェは地域に開放されたスペースに

ここは食を通じて、健康を学べる場所でもある

出入り口横にはオーラルケアスタジオ
健康的なピクトサイン。体を動かしたくなる
内部空間には動きがあり、楽しげで複雑な構成に
タイルの間にみえた木材。木造の耐震壁の新しい取り組みも
外とつながる内部空間。ガラスは空間をシンプルにも複雑にも
階段とブリッジが面する動きのある吹き抜け空間
素材は視線を遮ったり透過したり。角度により見え方も変わる
EVもシンプルな斜めの壁で構成されて
建物の内部の空間をぐるりとめぐり楽しんだ
外部の形は内部へ。そしてまた外部へと連動する楽しい建物

健やかな暮らしを提案するエア・ウォーター健都

楽しげでわくわく感のあるパンフレット

エア・ウォーター健都は地域住民へ開放された場に

エア・ウォーター健都は2023年9月にオープンした
施設。竹中工務店の設計施工で、こだわりのデザインが
散りばめられていた。長方形が複雑に組み合わされた
シルエット。遠くからも建築的な存在感を放っていた。


日も沈みつつあったが、少し足を伸ばして訪れてみて
よかった。建物外部はもちろん、内部空間も楽しんだ。
街をめぐれば面白いものとの出会いと、発見がある。
様々なものとの出会いに期待して、旅を続けていこう。

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