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旅先では建築を楽しんで

旅先で建築を訪れることは楽しみの一つ。というより、
目的となることもしばしばで。子供たちが小さな頃の、
いや大きくなってからの旅でも、建築を楽しむ時間は
限られて。でも今はもっぱら気ままな自転車の一人旅。

京都の旅で出会った鳩居堂。優しげな建物の形や素材、
場所に刻まれ歴史と物語。その愛されている建物は、
これからも大切にされるだろう。建物を設計したのは
内藤廣氏。過去の旅でも氏が手掛けた建物に訪れた。


①海の博物館と志摩ミュージアム 三重県

1992年に竣工した海の博物館。訪れたのは2002年
この建物のきっかけに氏の建築は公共建築へと広がっていく
懐かしい旅と建築。いまだその楽しみはつきない
その頃から木材をふんだんに利用された空間
すぐ側に建てられた志摩ミュージアム。瓦屋根も氏のモチーフ
コンクリートの打ち放しも美しく。連なる壁と隙間と影
トップライトから差し込む光は当時から


②牧野富太郎記念館 高知県

子どもたちが小さい頃には大阪から車でいろんな所へ

走り回る子どもたちの隙をみて。建築はおまけ程度に

低空飛行でも取り上げられた動画を楽しんで 


③安曇野ちひろ美術館 長野県

家族旅行はだんだんと距離を伸ばして
山並みと建物。芝生の広場の石のモニュメント
数字のモニュメントは絵本作家パツォウスカーさんによって

昨年2月に亡くなられるまで30年に渡る交流も

この美術館は、いわさきちひろと世界の絵本を展示する所
建物内には気持ちのよい中庭も


④とらや 京都一条店 虎屋菓寮   京都府

内藤博氏が手掛けたお店といえば、この虎のマーク
京都にはとらや京都一条店と
すぐそばには虎屋菓寮。ここではゆっくりとお菓子を頂ける
もちろんその前に、建築の光と影と映り込みと
素材も美しく、美味しそうで
お菓子だけでなく建築に散りばめられた素材や
照明のデザインを楽しんで



⑤とらや 御殿場店 静岡県

とらや御殿場店へは箱根への旅の途中に
建物は光をやわらかく拡散するルーバーに包まれて
旅の途中にほっと一息つける場所



⑥九州大学椎木講堂 福岡県

そして九州での2年半の単身赴任の期間を利用して

九州のさまざまな所を旅をした



旅先で出会う建築に感動する。そこに注がれた建築家
による半端ではない熱量を感じつつ、建物の佇まい、
工夫をこらした形や仕上げ材、その建物の使われ方や
物語を楽しみながら建築をめぐる。内藤廣氏によって
手掛けられた建築への旅。そして次の予定を考える。


■島根県芸術文化センター グラントワ 2005年竣工

内藤廣氏の設計の建物で、今一番訪れたい場所



■リバーリトリート雅樂倶ANNEX 2005年竣工 

富山への旅行は、子供たちが小さい頃からずっと


■富山県美術館  2017年竣工 

 計画してたけど実現ならず。魅力にあふれた場所

■とらや赤坂店  2018年竣工

とらやの店舗は赤坂にも

■周南市立徳山駅前図書館  2018年竣工

関西から山口は距離があるので、じっくり旅の計画を


■福井県年縞博物館  2018年竣工

ずっと気になっている年縞博物館



■鹿猿狐ビルヂング 2021年竣工

関西に戻ってきたので、奈良はいつでも行ける距離


紀尾井清堂 2021年竣工

東京は見に行くものが多すぎて。ひとまず後回し


次の旅はどこにしようかと、計画を立てるのはとても
楽しい。エリアを設定し、旅する場所をつないでいく。
まずは近場の奈良県の鹿猿狐ビルヂングから。その際
には、奈良ホテルのティーラウンジへの下見もかねて。

その次は福井県へ。いつものようにのんびりと電車に
自転車を乗せて。大阪からは湖西線で敦賀から三方へ。
年縞博物館と三方五湖のサインクリングを楽しもう。


近場からだんだんと距離を伸ばして。九州で旅をした
日帰りの距離感なら、大阪から福井の距離も経験済み。
その次はどこへ行こうかと、関西の地図を見回して。
あせることなくゆっくりと。関西の旅を続けていこう。



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