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福岡銀行本店の圧倒的な公共的空間
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63820671/picture_pc_61a23400e78c59c87891bb5dc8643a83.jpeg?width=800)
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福岡銀行本店 1975 黒川紀章
福岡の天神地区の一等地に福岡銀行本店がある
築46年の建物は、古さを感じさせない。むしろ
空間という意味での斬新さが、色あせることは
ないと思う。濃灰色に大判の御影石の外壁は、
建物を落ち着いた雰囲気で包み込んでいる。
今まで見てきた建物の中でも、この公共空間の
作られかたは想像を絶している。大きな吹抜け
た空間を作ることを前提にしないと、この建物
のデザインにはならないと思う。公共的空間に
充てられた空間のボリュームが圧倒的である。
竣工当時より、公共空間へのアプローチの方法
が階段からスロープに改修されたことにより、
軒下の空間が身近なものになっているとのこと
思えば、カフェになんとなく足を運んでいた。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63820740/picture_pc_432a70ab46c61d55cbabebbf566e5998.jpeg?width=800)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63820755/picture_pc_1eb465944de0e84d6a739924db90a1f5.jpeg?width=800)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63820772/picture_pc_ac6aeef8f2b828a622d3de2971a4dbe6.jpeg?width=800)
圧倒的な空間への印象も、カフェのベンチに
座れば親しみへと転じ、コーヒーを飲みながら
休日のひとときを過ごすのにとても心地よい
空間となる。日曜日の午前中、そのカフェには
思い思いに休日を過ごしている人たちがいた。
公共空間に、いくつか彫刻が設置されている。
これは本郷新の想という作品で、物思いに
ふけっている様子である。同様に、考え事を
しながらコーヒーを頂くには程よい空間である。
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