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青いタイルとコンクリート打ち放しの建物へ

同志社大学の京田辺キャンパスをめぐり

気になる建物があれば、じっくりと周囲を歩いてみる。
青いタイルとコンクリート打ち放しの建物は、他とは
一線を画したデザインで存在感を放っている。濃淡の
灰色がかる青いタイルの壁面は、杉板のコンクリート
の打ち放しの外壁と調和して、建物全体を包み込む。


建物の外壁を覆うコンクリートの打ち放しとタイル仕上げ
タイルは灰色がかった青い色の濃淡のグラーデーションで
タイルの形状もランダムで変化のある壁面に
濃淡に色差のついたタイルの外壁は
コンクリートの打ち放しの壁面と調和し
建物の形を構成している
2棟で構成された建物は
中央の通路をはさんでつながりを持つ
御影石の上は水盤となり、林立する柱を映し込み
水面は内部の床面と連続していく
通路を通りぬけて反対側からも眺めてみる
コンクリートの打ち放しの壁面を持つのが光館
それぞれの建物に設けられた水盤により
二つの棟はつながりをより強くする
水盤は建物を映しこみ、一体感と広がりを持たせている
タイル仕上げがメインの棟は言館
様々な素材は効果的に使用され、デザインに変化をもたらして
シンプルな外側とは異なり、内側は変化のあるデザインに
広場の方にもどり、光館の入口へ
ルーバーのデザインによってもたらされる
印象的な影の形を楽しみつつ
杉板模様のコンクリートの打ち放しと
タイルとルーバーとのデザインを楽しんで
二つの建物によって構成された同志社京田辺会堂を後にする

言館はウエディングの会場にも

京田辺キャンパスの建物をまた動画でも楽しんで

同志社京田辺会堂は、京田辺キャンパスでの初めての
宗教施設として、2012年に行われた国際コンペにより
選ばれたファセット・スタジオ・ジャパン一級建築士
事務所の作品を基本として、2015年3月に献堂された。

建物は中央の通路を隔て、礼拝堂のある言(ことば)館
とラウンジがある光館で構成される。言館がキリスト
教主義、光館が自由主義、両館の間に設けた水辺の
空間の「新島襄の海」が国際主義を象徴するという。

コンクリートの打ち放し、灰色がかった青いタイル、
濃灰の御影石、亜鉛メッキのルーバー。それらの色と
形が組み合わされ調和を生み出す。シンプルな形でも
微妙な色の構成によって、豊かな空間が生み出される。

二つの建物は、外部に対してはシンプルな壁面で構成
されて、内側では強くひかれあう。二つの建物を組み
合わせることによって構成されたデザインは、内部に
入ることができれば、その効果をより感じられたかも
しれないが、それでも十分に建物を楽しんだ。さて
京田辺キャンパスを後にして、京田辺の旅を続けよう。

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