青いタイルとコンクリート打ち放しの建物へ
同志社大学の京田辺キャンパスをめぐり
気になる建物があれば、じっくりと周囲を歩いてみる。
青いタイルとコンクリート打ち放しの建物は、他とは
一線を画したデザインで存在感を放っている。濃淡の
灰色がかる青いタイルの壁面は、杉板のコンクリート
の打ち放しの外壁と調和して、建物全体を包み込む。
言館はウエディングの会場にも
京田辺キャンパスの建物をまた動画でも楽しんで
同志社京田辺会堂は、京田辺キャンパスでの初めての
宗教施設として、2012年に行われた国際コンペにより
選ばれたファセット・スタジオ・ジャパン一級建築士
事務所の作品を基本として、2015年3月に献堂された。
建物は中央の通路を隔て、礼拝堂のある言(ことば)館
とラウンジがある光館で構成される。言館がキリスト
教主義、光館が自由主義、両館の間に設けた水辺の
空間の「新島襄の海」が国際主義を象徴するという。
コンクリートの打ち放し、灰色がかった青いタイル、
濃灰の御影石、亜鉛メッキのルーバー。それらの色と
形が組み合わされ調和を生み出す。シンプルな形でも
微妙な色の構成によって、豊かな空間が生み出される。
二つの建物は、外部に対してはシンプルな壁面で構成
されて、内側では強くひかれあう。二つの建物を組み
合わせることによって構成されたデザインは、内部に
入ることができれば、その効果をより感じられたかも
しれないが、それでも十分に建物を楽しんだ。さて
京田辺キャンパスを後にして、京田辺の旅を続けよう。
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