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建物は昔ながらの街並みに連続するように

楽しい奈良の街歩き。道中の気になるものをたどる旅

元は酒蔵であったNIPPONIA HOTEL奈良ならまちを
後にして。九州で出会った日本酒の楽しみを関西でも
続けていこう。この旅で知った奈良豊澤酒造の豊祝。
駅の立ち飲みに置かれているようで、いつかまた。次は
商店街を抜けて、昔ながらの街並みに連続する建物へ。


ホテルを後にして、また街並みへ
本屋さんの雰囲気にかわいいロゴの

ふうせんかずらは無人&シェア型の書店

日日是好日。掲げられた言葉にも共感しつつ
その日、その風景をあるがままに楽しんで
いろんなものに目を留めつつも商店街を抜け
若き起業家たちの店が並ぶ、もちいどの夢CUBEを過ぎ
窓枠に並ぶ鹿。奈良の旅は鹿をたどる旅に
そしてたどりついたのは鹿のロゴマークのお店の

中川政七商店と茶論。そのロゴマークには様々な意味
が込められている。創業時の時を伝える「享保元年」、
取り扱う商品の「麻もの」、所在地の「奈良元林院」、その
下の「謹製」の文字は、ものづくりの会社ということを
表すという。中央には政七の「七」の文字。それを表現
する麻の帯に商うものや、歴史への敬意がこめられて。
そしてその両脇には、奈良らしさとしての鹿のロゴ。

ロゴに込められた意味を知ることで、建物やお店への愛着も
路地に面した店内の奥の中庭の
緑と鳥のオブジェにも目を留めて
入ってきた路地まで見通せる空間を見返しつつ
その先に建つ新しい建物へ
ここは2021年に竣工した新館で
中川政七商店がつくる商業施設
建物の下の通路を通り
新しい建物が面する路地へ
街並みに合わせセットバックする鉄骨3階建ての建物の名は
鹿猿狐ビルヂング。その名前の通り
中川政七商店の鹿に
猿田彦珈琲の猿。西日本での初店舗とのこと
そして㐂つねのきつね。ここはすき焼きのお店
路地に面した建物はガラス貼りで風景とも一体に
街並みになじむ建物。中のお店も楽しんで
また通路を引き返し中庭の空間へ
入口付近には猿鹿狐のアートも設置されて
次は茶論でひと休みに
楽しい奈良の街歩きは続く

中川政七商店がつくる新たな空間を楽しんで

その300年の歴史に、ものづくりへの思いが重ねられ

時を重ねるほどに、デザインは洗練され、普遍なものへ

時を経るものへのいつくしみが、ものづくりへ

そしてその建物を設計されたのは内藤廣氏

氏の手掛ける建物には幾度となく訪れた

手掛けられる建物に共通しているのは、木やスチール
の素材感が生かされた建物。こだわられた細部により、
凛とした美しさを持つ。建物は求められた形に対して、
研ぎ澄まされる。路地から路地へと建物を通り抜ける
空間体験はとてもおもしろく、建物は街並みに連続し
つつも、街並みをデザインしていく。古きよきものと
新しく作られた場をつなぐ心地よい空間を楽しんだ。

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