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この街で永く愛される建物へ

日本三大八幡宮が位置する八幡市をあとにして


自転車の旅も最後の建物へと向かう。旅先では様々な
建物を見て回っているが、中でも低層で垂直と水平線
で構成されている建物が好きだ。高さが抑えられ、横に
広がることで、圧迫感は抑えられ空との関係性を持つ。

そして旅の終わりに、枚方市総合文化芸術センターを
訪れた。ここは関西医大タワーのすぐ側で、ちょうど
行きの道中にも建物の近くを通りすぎた。京田辺から
八幡への風景を楽しみながら、ようやく日が落ちる前
に枚方まで戻ってきた。最後の建物と空間を楽しもう。

なんとか日が落ちる前に建物に到着し
床と天井が木材で仕上げられたやわらかな空間の中へ
建物のデザインを特徴づけるレンガ積みによる空間構成
印象的なレンガ積みの壁面を眺めつつ
落ち着いた雰囲気のエントランスロビーの空間の中
メイン階段から2階へと進む
1、2階の天井高は2.4mと低く抑えられて親密な空間に
所々にある中庭が空間に開放感を持たせ
空間をやわらかく構成する木の質感や
レンガ積みの素材感も味わって
エントランスロビーを見下ろして、吹き抜けの空間や
格子手すりの作り出す影の形を楽しみながら
ガラスによってレンガ積みが強調される空間を進み
ロビーと一体感のある空間の大ホールのホワイエへ


ちょうどその日はバレエの発表会で、誰でも入れると
のことなので、チラシをいただきホールの中に入る。
音楽がホールに響く。リズムにあわせ踊る子ども達や、
ホールを包み込むレンガや空間にしばし見とれたり。
うれしい偶然に感謝しつつ、ホールの内部も楽しんだ。

湾曲したレンガ積みが作り出す陰影にも目を止めつつ
素材感が統一された建物内をめぐる
ホワイエは上階へと続き、ガラスの壁面の先には
朝に通りがかった関医タワーホテルも
レンガ積みに囲まれた空間。階段の納まりも丁寧で
内部空間をぐるりと楽しんで、メインの階段を降りて
日が落ちる前に外部空間へ
湾曲したタイルが作り出す影の形や
デザインされた手すりの形を楽しんで
水平ラインが強調され、横への広がりを持つデザインをたどる
カフェは閉店の時間。いろいろと立ち寄ったので仕方ない
前面の芝生広場により開放的な空間が広がって
明かりで演出される建物の周囲をめぐり
外部デザインも楽しんで。低層部とホールのある高層部の
形状や素材によって分節されたデザインを楽しみつつ
大ホールのフライタワーも圧迫感を軽減するために段々に
内部空間も楽しいが、建物の外部をめぐるのもまた楽しんで
そろそろ日が落ちる頃で、建物を後にして帰路につく


前面に広がる芝生広場は、建物の形状をより際立た
せて、足元の照明は人々を導くように建物へと続く。
低く抑えられた天井は、吹き抜けの空間を大きく見せ、
メリハリのある空間構成に。シンプルな形状の中にも、
こだわりが詰まった建物や空間デザインを楽しんだ。

日建設計による洗練された設計で

宮沢洋氏による建物解説も楽しんで

2021年の竣工に向けた建設前の様子も

そして心地よく美しい建物が出来上がった

豊中市立文化芸術センターも日建設計によって

永く愛される建物を目指して、今度は枚方に
最後は枚方市のテーマソングを聞きながら


大阪から枚方を通り京田辺へ。そしてぐるりとまわり
枚方へと戻って、枚方市総合文化芸術センターが持つ
豊かな空間を楽しんだ。枚方では駅付近の開発が進む
一方、枚方宿の昔ながらの町並みを生かしたエリアも
残る。最後に枚方市テーマソングを聞きながら、この
旅を締めくくる。また変わりつつある枚方に訪れよう。


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