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近代日本を動かした炭鉱に残る風景

月明かりすら照らさない場所でそっと咲いている、
というナレーションとともに流れる印象的な音楽と
風景。今日も大分むぎ焼酎二階堂のCM。冒頭に映し
出されるのが万田坑。以前から気になっていた場所。

宮原坑を後にして、三池炭鉱万田坑へと向かう。

レンガの壁に斜めに落ちる影。万田坑へはあと少し
まずは万田坑ステーションへ。入場料を支払って
歩いて万田坑の櫓を目指す
樹木の向こうには煙突の跡
だんだんと近づく炭鉱の風景。正面は巻上機室のある建物
万田坑案内図でルートを確認
敷地内に広がる褪せた色の風景には
時が刻まれて、しみこんでいる
職場と呼ばれる建物は、機械類の修理や工具を製作する所
建物の内部は当時の雰囲気を残している
ご苦労さんの文字に目がとまる
この機械にはきっと美しい秘密がある
レンガ造りの事務所の建物には
当時はきっと鮮やかだった水色の扉
くすんだレンガにも時間の経過を感じる
置き去りにされた鉄のケージに
錆びたトロッコに二階堂のCMを思い出す
第二竪坑抗口の入り口にあるトンネルでは
レンガの隙間から生える緑が印象的
トンネルは竪坑抗口へと続く
 このケージに乗って地下264mの坑内に
錆びたケージの隙間に当時の情景を思う
時間が沈殿している竪坑抗口の空間に浸り
トンネルを抜けて光が差す外部へ
竪坑の上に建つ鋼鉄の櫓。滑車を使いケージを地下に降ろす
その滑車を使いケージを巻き上げる機械が設置された建物へ
建物内部に設置された巨大なドラム
力を伝達する大きな歯車にも目を奪われつつ
その向こうにみえるものも気になる
奥には人員を乗せるケージを昇降させる巻揚機
様々な機器類によって構成された
操縦席からの眺め。当時の雰囲気が伝わってくる
建物内部には縦長の窓から光が入り
印象的な光と影の空間をつくる
第二竪坑巻上機室の内部に広がる空間を満喫できた
錆びゆく鉄の扉に
行き場のない機器類の向こうに
石炭を運ぶトロッコ用の線路の先に
万田坑にあった当時の風景を思い浮かべる
敷地内をぐるりと巡り、また次の目的地へ
歴史にふれる旅を楽しもう

1902年に出炭が開始された万田坑は戦前、戦中に平均
で年間86万トンの石炭が出炭され、日本の近代化に
大きく貢献したという。1日三交代制で昼夜問わず稼働
し続けた炭鉱施設。地下264mにある坑内は、壮絶な
労働状況であったことが想像に難くない。今の豊かな
日本の礎となった明治の産業革命遺産に思い馳せる。

万田坑に関するいろいろな動画が面白い。

約1分で地下264mへ。EVは分速105mでも結構速い

これを見れば万田坑の全体像がよくわかる。

そして荒尾市のプロモーション映像にも。

最後は明るく、フォトジェニックに。

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