見出し画像

その建物は図書館の役割を越えて

中川政七商店の本社屋を後にして


旅では風景はもちろんのこと、建物を巡る旅を続けて
いる。市庁舎やホールや城跡、研修所、事務所とくれば、
次は図書館へ。図書館も旅先でめぐる建物のひとつ。
内部の写真は撮ることができないが、それでも内部の
空間を楽しみ、置いてある本に触れ、内部から風景を
眺めることもできる。やはり建物を巡るのは、外部から
内部へのデザインと空間の連続を楽しむこと。時間が
あればソファにて、本を片手にゆっくりと過ごすのも
いい。今回は旅の途中で、建物だけでも楽しむことに。

道路から引きのあるアプローチを進み
まずは建物の周囲をぐるりとめぐり
面によって異なる建物の表情を確認して
敷地の奥は前面道路から一層分下がった高さに
開かれたデザインと閉じたデザインが組み合わさって
複雑な形状を作り出している
こちらは1階の入口。道路側の入口は2階となる
建物は南面に対して開放的なデザインで
前庭をめいっぱい引いてから
また寄って。開放的なテラスで人々は思い思いに
建物の南面をまわってまた道路のレベルへ
建物のコーナー部分は連続したデザインで
ピロティのガラスの内部にはエントランスの空間が広がって
そこではさまざまなイベントが行われるという

図書館の役割だけでなく、その場を活かした建物に

2005年に建てられた建物から、図書館を目的としない
利用者の開拓が計画されて、その発想は今につながる

それは今の建物に引き継がれ、以前の記事のおにクル
は日々何かが起こり誰かと出会うというコンセプトに

広々としたメインのエントランスではコンサートや、
ビブリオバトルやも開かれたり、展示空間になったり。
ガラス張りの空間は外部とつながり、街角のイベント
のような雰囲気にもなるという。ゆとりのある空間を
持つ図書館。そこで行われるイベントにより空間に
動きが与えられて、新たな出会いが生み出されている。

方向性のあるデザインに導かれてピロティを進むと
道路側の入口に。内部には見覚えのある立ち姿

奈良ではいろんな場所でせんとくんと出会う

ここは奈良県立図書情報館

図書館建築にひかれている。この先も図書館への旅を

内部空間も楽しんで、建物を後にする

設計は日本設計によって手掛けられて

つながるをコンセプトにnoteも開設されている

YouTubeのチャンネルでは保山耕一氏の映像も

奈良公園バスターミナルで保山氏のことを知った

JR郡山駅を出発して、徐々に北を目指す旅に

建物の敷地は、かつては大池と呼ばれた灌漑用の溜池
であったという。道路面のメインアプローチは建物の
2階のレベルからで、奥側のエントランスはかつての
池底に近いレベルからとなる。建物と敷地との関係も
楽しんで周囲をめぐり、奈良県図書情報館を後にする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?