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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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2024年4月の記事一覧

クスノキは姿を変えて時を刻む

2020年から2年半をかけ整備工事が行われた伊丹市 新市庁舎は、2022年11月に開庁した。旧伊丹市庁舎の 北側で50年近くも市民に親しまれた26本のクスノキ。 それらの一部は二人の彫刻家により姿を変えた。日本 を代表する現代彫刻家の三沢厚彦氏と棚田康司氏は ともに、クスノキを素材に木彫を手掛けられている。 でもそれは、温暖な地域の山奥で育つ年輪が均一な 樹木であり、今回のように都会に育つクスノキは過酷 な環境により、年輪や木の質は不均一になるという。 二人は、この場所で育