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うつわの魅力は眺めることと使うこと。想像力が刺激される

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うつわの世界は限りない。さまざな技法、窯元の個性、一枚一枚の柄や色、そして焼き加減。同じデザインでも器によって違いがある。
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2023年1月の記事一覧

瑞穂窯のうつわを求めて

小代焼といえば工藝風向で知ったふもと窯。それと もう一つ知っていた窯が福田るいさんの瑞穂窯だ。 以前に、柳川を旅した際に訪れたうなぎの原田で、 レジ横に置かれていた角皿。素敵なうつわですねと、 お店の方に声をかけると福田るいさんのうつわです、 と教えて頂いた。そこで知った福田るいさんの名前。 古小代の里公園を後にし、道の駅おおむたを目指す。 なんとか時間内に道の駅に到着。福田るいさんに先程 は、電話でとお伝えすると、とても歓迎して下さった。 小代焼瑞穂窯の窯元は福田るい

小代焼の窯元を巡って

小岱山のふもとの小代焼の窯元を巡ろう。中平窯から ふもと窯へ。そして次の窯元へ向かう。しばらく進むと 木々の先に、ひっそりと本谷ちひろ窯が佇んでいる。 窯元の前野智博氏は、会社勤めを辞められ、28歳から 陶芸の道を志した。瑞穂窯で7年間修行をされた後、 さらなる学びのため、沖縄やちむんの里へ。1998年に 開窯され、小代焼の歴史を受け継ぎながらも、沖縄の やちむんの技法も混ざる個性的な器を作られている。 瑞穂窯で修行されており、雰囲気の似た作品も幾つか あった。次は瑞穂窯

そして小代焼ふもと窯へ

中平窯を後にし、北へと進むと小代焼ふもと窯がある。 ふもと窯の窯元は井上泰秋(たいしゅう)氏。ここに窯 を移されて50年以上経つという。現在は息子の尚之氏 と弟子と共に現役で創作に取り組まれている。現存 する小代焼の窯では、最大級の六袋の登り窯を持ち、 木灰、藁灰、長石等を配合した釉薬が用いられている。 工藝風向で出会った小代焼ふもと窯のうつわ。それは 井上尚之氏によるものであった。小代焼の伝統工法に よるシンプルなデザインのものから、中世ヨーロッパ で生まれた変化に富むデ

小岱山のふもとにある窯元へ

玉名市から始めた今回の旅。予定よりも玉名を満喫し、 ようやく次の目的地である小代焼の窯元へ。小岱山の 麓には十一の窯元が点在している。HIKEで窯元マップ も頂いた。玉名から自転車で小一時間程の所にある。 中平窯が紹介された楽しい動画も 小代焼は鉄分の多い小代の赤土を使った素朴で力強い 作風が特徴だという。工藝風向で出会った小代焼の器。 特に小代焼ふもと窯のわら釉6寸皿がお気に入りで、 日々の食事に使用している。さて次は、ふもと窯へ。