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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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#五島

祈りの空間もめぐった長崎の旅

長崎の旅の途中で島原を訪れた。島原城の天守閣には キリシタン史料館。中には、キリスト教弾圧の時代の 資料や潜伏キリシタンの歴史などが展示されていた。 空に向かい祈る天草四郎。あらためて島原の乱を知り、 その後の潜伏キリシタンの歴史にふれた。島原の旅 は長崎に広がる祈りの地をめぐる始まりにもなった。 島原から始まった長崎の祈り地をめぐる旅 高台の上に建つ教会は佐世保の街のシンボルに キリスト教の布教の始まりの場所、平戸へ 自転車で平戸に建つさまざまな教会をめぐる旅 そ

山を越え、入江沿いのその先へ

めぐりめぐらすを後にして、もと来た山道を戻る。今日 に限っては電動アシスト自転車のGOTOCHARI。急な 山道をすいすいと上っていく。半泊で訪れたカフェに 教会に蒸留所のどれも閉まっていため、時間に余裕が できた。もう少し足をのばして五島の風景を楽しもう。 いいちこの焼酎もポスターも大好きなものの一つ 山道を越え、入江沿いに進んだ先に建つ水ノ浦教会は 1938年、鉄川与助により建てられた。今回は鉄川与助 の教会建築を巡る旅でもある。ロマネスク、ゴシック、 和風建築が混合

福江島に新たな施設が建てられて

水ノ浦教会を後にして、またもと来た道を引き返す。 次は福江の街を目指して、山中の道を進む。緩やかな 坂道を電動アシストのGOTOCHARIで快調に走る。 壱岐の旅でも白いロールの風景を楽しんだ そして福江島に2023年4月にオープンした図書館へ。 旧図書館の老朽化により、2010年から新しい図書館の 建設計画がされていた五島市。2012年に一度中断し、 再び2016年の市民アンケートなどを経てオープンへ。 内部空間は建築写真ブリッツスタジオのサイトにて PHOTO W

ハプニングにもめげずに旅を続けよう

今日の旅に期待を膨らませて 朝の散歩から戻って、チェックアウトの準備をする。 昨日とうって変わり、天気も大丈夫そうだと思った時、 部屋の中で大きな破裂音が響いた。聞いたことのない 音に思考が止まる。部屋を見回しても変わった様子は ないと思いきや、自転車の前輪タイヤが破裂していた。 胸いっぱいに膨らませた期待も一気にしぼんでいく。 2021年4月に博多に来てから、本格的に始めた自転車 の旅。走行距離は2000kmを超えているものの、まだ タイヤの溝もあり、この旅は大丈夫と思

山道を越え美しい湾に面した集落へ

ハプニングにもめげず、いつもの自転車からレンタル サイクルに乗り換え福江島を走る。普段、電動アシスト 自転車に乗ることはないが、とても快適で、ぐんぐんと 進む。不安定な空の下、晴れ間に期待し次の目的地へ。 子どもたちの冒険の場にもなっている 思わぬ形となった自転車での二日目の五島の旅。幸い にも福江港で自転車を借りることができた。いつもと 違う自転車だが、見える風景は同じだ。またいつもの ように、途中の風景を楽しみながらの自転車旅。途中 に大雨でどうなることかと思ったが、

その香りと味わいは五島から世界へと

自転車の旅の途中に、テイスティングは難しいので せめてその香りでもと思っていた。半泊湾に面する 地に2022年の秋にオープンした蒸留所。そこでは 五島のやわらかな水と、つばきの種と、その他16種 の植物がブレンドされたジンが生み出されている。 クラフトジンへの強い思いによってできた蒸留所 そのジンには風景の要素が込められて 17種類ものボタニカルがブレンドされ 半泊の風景と水、そして椿の種と出会い 世界に向けて発信される五島のジン 半泊湾の空からの動画も 半泊湾

五島列島を自転車でめぐって

旧鯛ノ浦教会を後にして、降ったり止んだりの雨の中、 次の目的地へと向け進む。この島での最終の目的地は、 福江島へのフェリーが出ている島の南端の奈良尾港。 時計を気にしながらも、予定していたルートを進む。 この旅は五島に点在する教会をめぐる旅。そしてまた 鉄川与助が手掛けた教会建築をたどるものでもある。 多くの教会を手掛けた鉄川与助 青方港から始めた五島の旅は 五島列島を自転車でめぐる旅。博多港からフェリーで 青方港へ。島での最終の目的地は奈良尾港。15時15分 のフェリ